おつかれさまです
こまつ@shoes_komatsuです。
靴底って剥がれるじゃないですか。
都会ではよくあるんですよ。
道端に誰かの靴底。
ソールとかカカトだけのパーツが
ぽつんと落ちてることも
ありますよね。
最近ではきゃりーぱみゅぱみゅさんとか。
片手で持ってるってことは
剥がれて落とした逆側も
やっぱり簡単に剥がれたってことですね。
さいわいにも
親切な紳士が見つけ、
事務所経由で
きゃりーぱみゅぱみゅさんのもとに
戻ってきたようです。
すごい靴ですね。
さすがカリスマです。
そして、
めでたしめでたし。
・・ってことにはならないんですよ。
リペアやってた身からすると
たぶんこの底、くっつきません。
もちこまれたリペア屋、
今頭抱えてるんじゃないかな・・・。
きゃりーぱみゅぱみゅさんが悪いんじゃなく、
設計なんですよね。
そもそもたぶん歩くことを
そんなに想定してないと思うので
このメーカーが一概に悪いとも言えませんが。
これをふまえて
どういうスニーカーの底が
剥がれるかちょっと書いてみましょう。
・・・
①カップ式は基本はがれる
カップ式って・・
うまく言い表せませんが
ソールが上まで巻き上がって
立体的についてるやつです。
こういうやつ。
これ剥がれるとやっかいなんですよ、
っていうかくっつかないんですよ。
なぜか。
本体（アッパー）がぐにゃぐにゃなのに
底（ソール）が比較的かためのゴムで
動きがバラバラだから。
いや、ついてるじゃん！って思うでしょ。
新品ならついてますよ。
メーカーだってリコールされるのが
一番怖いですからね。
超絶に優秀な接着剤と
おなじくらい優秀なプレス機をつかって
半ば強引にくっつけてます。
しかしどんなメーカーのものでも
2～3年履かずに放置してたら
100％に近い確率で剥がれます。
接着剤とかゴムって
不思議と人間のカラダと似てるところがあって
使わないと「なまる」んですよ。
履いてたりしてた方が
たぶん水分の往来とか
見えない靴の中のパーツがやわらかくなって
ソールもはがれづらい。
こういう「オパンケ縫い」も
手間ですがかなり有効ですね。
先日ご紹介したドーナツホールさんも
リアルにきちんと塗っているので
底はがれは起きないはずです。
まだ接着剤が弱かった時代の
エアフォース１とかジョーダンとか
アディダスのスーパースターも
競技中にはがれたら洒落にならないので
きちんと縫っています。
スタンスミスは前しか縫ってないので
（スミス氏の意向による）
うしろ半分はけっこう剥がれます。
特に最近の合皮バージョン。
で。
最近のは接着剤が強くなったり
もっとデザイン性が大事なので
縫っていません。
きゃりーぱみゅぱみゅさんの靴も
長年放置してたわけではなく
接着剤が弱かったか
デザイン上しっかりプレスをかけられなかったか
のどっちかでしょう。
・・・
②パーツが分離してると剥がれる
ソールのパーツが分離していて、
さらに場所が「曲がるところ」だったりすると
↓
やっぱり剥がれます。
きゃりーぱみゅぱみゅさんのも
強引にくっつけても
・・たぶんすぐ剝がれるでしょうね。
エアフォース1も
スーパースターも
底が剥がれた！って話、
聞かないでしょ。
パーツが分離してないからです。
・・・
③エア系はだいたい剥がれる
ナイキならまだいいんですよ。
もはや企業秘密の塊のような
すさまじい接着剤と
ミッドソールとアウトソールの材料が
似てるんです。
これはなかなか剥がれません。
ところが。
こちらはスポーツメーカーではない
某アパレル店の靴。
新品の時点でちょっと力を入れると
もうアウトソールが剥がれかけてます。
片手の状態で撮影してるので
わかりづらいんですが・・。
こっちは名前出したら
やばいブランドですね。〇万円です。
今のところすぐには剥がる感じでは
ありませんが、
エアがやわらかすぎてブレるので
もってワンシーズンですね・・。
このへんのハイエンドブランドは
流行が命で金持ちが買うので
来年剥がれてもクレームは行かないことに注意！
メルカリとかで新品で売られてても
手を出してはいけません。
そもそもこれからの季節、
地面がアスファルトだと
表面温度が50度以上になりますからね。
ドライヤーで底あぶってるようなものです。
接着剤は悲しいかな熱で剥がれるので
メーカー修理をやっていないような靴は
はがれたら基本あきらめてください。
洋服屋の靴とか。
リペア屋行くのもアリですが
たぶん底全部とりかえるので
高くつきますしデザインも変わります。
話ついでに
流行りの木製のクロッグも
基本速攻で底、剥がれます。
いや新品なのに
端っこはがれとるやんけｗ
話ややこしいですが
これは直ります・・。
新しい素材にするので
デザインは変わりますが。
クロッグだけじゃなく
下駄とか草履も
まあまあ直ります。
原始的な靴ほど直りやすく、
ハイテクシューズほど直りづらいのが
原則です。
例外はほとんどありません。
ま、スニーカーは大事にとっとかず
ガンガン履きましょう。
「ペロッ・・・これは加水分解！」ってのが
一番もったいないから。
本題終了！
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【今日のおすすめの1足】
防水＋すべりづらい＋
底はがれはたぶんない
オン
19580円。
レディースサイズ：
メンズサイズ：
まー
もー
マジでショップに在庫ありません。
少なくとも私が行く店は
いつもそうだ（怒）。
やっと見つけましたよ・・。
狙ってたカラーは
ありませんでしたがｗ
トレラン系も
かなり厳しい条件を想定してるので
はがれたり壊れたりって
ほとんど聞きませんね。
ほんのちょい重めで
かわりにグリップが効きます。
サイズ感は私は普通のスニーカーと
まったく同じでした。
・・・・・・・・・・・・・・・
最後、いつものCMです。
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