元・靴設計士 兼 現・靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニアのコマツです。

東京某所で靴修理やってます。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間ほど靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと書いていきます。

594 こんなお客はイヤだ【ガチ】

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書いていいのかこんなこと?

いいんです。

 

私は許そう。

 

きのうのカウンターってことでね。

 

以下すべて実話です。

 

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①妙にこだわりのある方。

 

はっきり言おう。

シークレットシューズに多い。

 

「ここのね!中敷きを!絶対に!

 つぶしてほしくないの!」

 

つぶしません・・・。

 

「あともっと厚いゴムないの?」

 

ありますよ。

こーいうのでよければ。

 

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しかしもともとついてるゴムが

この厚みだ。

サブ画像1

つけられるよ?

でもどーなっても知らないよ?

 

・ヒールが傾く

・すぐ取れる

・取れたときどうごまかす?

 

でもやるんですよ・・・。

なんだろうその執念。

 

もちろん念書には署名してもらいます。

 

しかし数日後

たいてい直じゃなく本社のクレーム係に

「カカトがすぐ取れた!どうしてくれるんだ!」

みたいな電話がいく。

 

いやいやいやいや、

しっかり説明したし

念書もあるから。

 

念書、大事ですね。

おかげで減給されたこと、

ほとんどありません。

 

 

②伝票がみつからない方。

 

預かる修理の場合は

100%まちがいなく

伝票を書きます。

 

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(イメージ)

服のクリーニングだって、

ヤマダ電機で洗濯機買った時だって

かならず伝票もらいますよね。

 

それをだ。

 

伝票の紙を失くすのはいい。

しかたない人間だもの。

しかし・・・

 

「伝票なんかもらってない!」

って断言するのは

どういうことだ(怒)。

 

レシートだけ見せられてもねえ。

預かってる靴って

だいたい100足くらいあるから。

 

「サイトウです」

とだけ言われても。

さがす手間賃は欲しいよね。

 

 

③爪でカリカリする方。

 

これは説明が必要ですね。

 

C国とK国の方に多い。

悪いけど圧倒的に多い。

こっちも笑顔ですが心の準備はできてる。

 

カカトのゴム交換します。

当然ヒールのラインに合わせて

とりつけた新しいヒールも削ります。

 

しかしどうやっても

「目に見えない段差」はできます。

ピカピカの大理石だって

爪たててなぞればひっかかるでしょ?

 

その「目に見えない段差」を

爪で「カリ・・・カリ・・・」と

ひっかけて

「この段差はなに!」と激怒する。

 

パトラッシュ僕はもう疲れたよ。

 

神は細部に宿るけどさー

そこには宿ってないと思うなー。

 

2回まではやり直しますが

それ以降ははねつけます。

 

 

きりがないんでラスト:

 

接客中に電話はじめる人。

 

目の前の靴と全然関係がない。

うしろには人が並んでる。

仕事でも待ち合わせでも

 

まず電話を切れ!

 

その間なーーーーーーんもできんもん。

 

こっちはバカみたいに突っ立ってるだけか

うしろの客に口パクで

(すみません、ちょっとお待ちください)

って伝えるしかない。

 

これに関してはマジで許せないので

手元のレバーを押すと

床が抜ける仕組みになってるのでご安心ください。

 

 

他、箇条書きだと

 

・ガムくちゃくちゃ(シニア)

・「私もう80よ」→歳相応。

・タメ口

・「前はもっと安かったじゃない!」

・「よそではもっと安かったわ!」

・ふつーに割り込んで「聞くだけなんだけど」

 

このへんのかたも手元のレバーで

ピンポイントで

床が3メートルまで上がるのでご安心ください。

 

本題終了!

 

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【今日のおすすめの1足】

 

ビルケン

「ボストン ウールフェルト」。

 

13200円。

 

Boston Wool Felt

Boston Wool Felt

【あす楽】ビルケンシュトック Birkenstock サンダル ボストン BS メンズ レディース コンフォート 定番 クロッグ ウールフェルト Boston BS

 

ロングブーツを引っぱり出すより

こっちの方がかわいいし

かっこいい。

 

こないだのフェラガモの回でも書いたけど

ブーツっていうよりは

「あったかい靴下にサンダル」派が

おしゃれさんには多い・・・気がする。

 

イメージ的にはこれ。

これよ。

 

このモデルはサイズもないし

設計に難ありなので紹介しませんが

雰囲気はこれ。

 

一応ヴィーガンブームに乗っての

モデルですが

意外にしっかりできてる。

 

手入れ・・・っていったって

防水スプレーと

思いついた時に馬毛のブラッシングくらい。

 

底も直るしなー。

 

いいです!

 

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それではまた明日!