元・靴設計士 兼 現・靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニアのコマツです。

東京某所で靴修理やってます。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間ほど靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと書いていきます。

593 ドキ☆ドキ☆ー! はじめての靴修理ー!

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ふざけたタイトルですみません。

 

質問部屋にだんだんこの質問

多くなってきたので、

「わっ」とお答えします。

 

そういえばたしかに

「いい修理屋のみわけかた」

は何度か書きましたが

 

初歩の初歩を書いてませんでした。

 

今日は靴修理の

案内人をつとめさせていただきます。

 

まだ

「靴修理したことない」

「靴修理屋がこわい」

というかたは

 

お読みいただけるとふわっと軽くなります。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

シンプルに、

男女関係なく

カカトが減った場合を想定して

 

あなたが「人生で靴修理はじめて」

の感じで

すすめていきます。

 

基本、靴は持って行った方がいい。

 

履いていけば手ぶらでラクじゃんと

思われる方、

けっこういますが悪手です。

 

絶対預けた方がいい。

 

なぜなら、

 

・その場でできるとは限らない

・急いでやるので手抜きされる心配がある

・お互い考える時間がないので

 守りに徹したリペアになる

 

こんなとこ。

 

もちろんアクシデントで

ピンヒールが取れたーとか

つまさきはがれたーあたりなら

その場でやりますよ。

 

しかしそれでも

極力持って行った方がいいです。

 

応急処置レベルで返されるなんていやでしょ?

 

箱、つめもの、キーパーは抜いて

はだかの状態で持っていく。

 

(新品で買ってそのまま直行って方以外)

 

箱とかめちゃくちゃ場所とるし

詰め物はよごしたらいけないし

キーパーはなくしたら弁償だし。

 

むきだしで持ってこられると

心理的にこちらもめちゃくちゃ

安心します。

 

靴入れる袋はテキトーでいいです。

 

ただ、小さすぎる袋に

ぱんぱんに入れられると

 

(破ったらどうしよう・・・)と

中の人がおびえるので

ある程度ゆとりのある袋にいれてください。

 

気を使って靴の汚れは

おとさんでいいです。

泥だらけなら泥だけおとせばOK。

 

勇気を出してこう言います。

「ここ、どうしたらいいでしょう?」

 

ご自身から「ヒールが」とか

がんばって言わんでいいです。

わかりますから。

 

ヒールだろうが

穴あきだろうが

「ここ」で充分。

 

99%の確率で

むこうから「カカトですねー」とか

「すべり止めですねー」とか

言ってきますから。

 

それに合わせればOK。

 

値段。

 

よほど特殊な修理じゃなければ

ぼられることはありません。

 

行く前に店のHP見ておくことも大事ですね。

 

よくあるパターンで、

 

「標準の材料と、プラス500円で

 丈夫な材料がえらべますが

 どっちにしますか?」

 

ってのがあります。

はい。

うちの店です(笑)。

 

はじめてなら「標準」にしましょう。

 

その店の腕もわからんのに

いきなりワンランク上ってありえないでしょ。

 

どこの修理屋に行っても

オリジナルのパーツよりは

「標準」でも充分強い。

 

いやな顔はされないので

無思考で「標準」えらんでください。

 

時間。

 

魔法の言葉があります。

 

「急いでないんですけど、

何日くらいかかりますか?」

 

これで100点。

 

実際のところ、ヒール修理なんて

作業時間は10分前後なんですが

 

「何日」というワードでこちら側は

丁寧に、

かつ落ち着いて作業ができます。

 

このワード、100%効きますよ(笑)。

 

よほど慣れないかぎり

「ちょっと急いでるんですけど」は

地雷です。

 

メニュー選び

 

ここまででカカトの修理と時間がきまりました。

 

これで終わりじゃない。。。。

 

かなりの確率で、

修理屋から

メニューの「逆提案」されることがあります。

 

マックの

「ポテトも一緒にいかがですか?」的な。

 

王道は

・「つまさきも減ってますがすべり止めも

 つけますか?」

・「だいぶ革が乾燥してますけど

 靴磨きもしときますか?」

 

このへんです。

 

1回目は無思考でパス!

 

「今回はカカトだけでお願いします」

でOKです。

 

2回、3回通って

この店は信用できるかも、と思ったら

むこうのおすすめに乗るのもアリ。

 

なんでこんな慎重な書き方するかって・・・

はい。その通りです。

ノルマがあるから。

 

・ソール率30%必達!

・磨き率1日30件必達!

・達成しなかった店舗はペナルティ!

 

普通にあります。

 

でもそれはこちらの事情。

最初のうちは

 

「最低価格で、最低限の修理」が鉄則。

 

迷ったらすぐひきあげる。

 

はじめてなら、

最低2件は浮気してください。

 

「あっ、これ頼まれたんで確認します」

あたりがいいでしょう。

 

2件でみつもって

ちょっとでも「なんかよかった」ほうに

思い切ってリペアを託してみましょう。

 

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うっわ長いな―――。。。

ハードル高いわ靴修理の壁・・・・。

 

書いててうんざりしたけど

これはダメだ。

 

だから「腕時計の電池交換」と

「合鍵作成」に

売上げ越されるんだって。

 

まさに

コンビニと「小料理屋」の差よ。

 

「小料理屋」とか「スナック」って

こわくて一回も行ったことないもん。

 

このスタイルは昭和だから通じたんです。

 

私がゼロからひそかに見直してるので

「靴修理屋のここがヤダ」

ってところがあったら

 

このブログにでも

ツイッターにでもコメください。

畑違いのかたからのコメはなおさら貴重です。

よろしくお願いします。

 

本題終了!

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

【今日のおすすめの1足】

 

はじめての修理屋でも

失敗しない革靴といえば・・

これだ。

 

スコッチグレイン

「シャインオアレイン」。

 

33000円。

 

 

〇一言。

雨でも大丈夫。

 

日本人の足に合わせた履きやすい3Eウィズ。甲革には、本革が持つしなやかな風合いと通気性を損なわずに、高い撥水性を実現した本格撥水レザーを採用。
正統派のストレートチップは、ブローグのないシンプルなデザインで、フォーマルな装いからややカジュアルなシーンにまで、幅広く応用が効くデザインです。どんなスーツに合わせても、ぴたりと決まるデザインは魅力です。

 

これ、写真ではよくわからんのですが

ヒール自体は20ミリくらいの

一体ヒールを使ってます。

 

国産なら

タイガーヒール。

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がおー。

スコグレと寸分たがわぬ厚み。

これ置いてない店はさすがにないっしょ。

 

雨の日もすべらないし

中は空洞で軽い。

平均両足3000円未満。

 

1時間~翌日渡し。

 

マニアックなところだと

もっとストロンガーのもある。。

ビブラム#700。

 

タイガーより2倍は強い。

両足で4~5000円。

メイン画像

 

 

サブ画像1

さすがにこれは店を選びますね。。。

どっちかっていうと

ワークブーツ寄りのパーツです。

 

東京・大阪・名古屋あたりの

各有名修理店ですかね。

うちはマニアックに各サイズそろえてますが。

 

修理が初めてなら

「タイガーヒール」で充分!

 

オリジナルと同じくらい

強度はあります。

なによりほとんどの店に置いてある。

 

これが「在庫ありません」っていう店は

絶対やめたほうがいい。

ラーメン屋で「チャーシューありません」

みたいなもん。

 

あ、

本体のスコグレですが

もう実力ありますよ。

 

最初からキーパーもついてくるし

基本どっからでも直るし

本格靴デビューにはもってこい。

 

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それではまた明日!