元・靴設計士 兼 現・靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニアのコマツです。

東京某所で靴修理やってます。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間ほど靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと書いていきます。

11 ミズノ

個人的にすごく思い入れのあるメーカーのひとつです。70年代後半に私は北海道の田舎で生まれたのですが、小学校の時はおさがりのよくわからん靴で、中学に入ると学校指定靴でした。ローファーではなく、アシックスの「リンバーアップ」という紺色でナイロンでタイガーストライプが銀色の、どうにもぱっと冴えないやつでした。で、なりゆきで陸上部に入ったのですが、そこで出会ったのが

ランバード

でした。当時ミズノなんてメーカーも知らず、ナイキも流通しておらず、「アシックス以外のなんかすごいやつ」という認識しかありませんでした。忘れもしませんがモデル名が「ブロケードES」¥8000でした。当時としては相当な高額なモノでしたが、パールホワイトのナイロンにライトブル―のスエードのアッパー、差し色にちょこっとイエローというもうなんだか興奮するしかないカラーリングに一目ぼれしました。

しかもヒールにはなにやら「トランスパワー」と名のついた衝撃吸収・反発剤が入っており、「男の子ってこういうのが好きなんでしょ?」をまんま具現化したドリーム感あふれるモデルでした。3年間履きましたね。最高のスニーカーでした。

靴ではありませんが、ジャージなんかも「スーパースター」という名前で一新し、一時期は全身ミズノでキメ狂っていた時期がありました。ジャージのスーパースターはずいぶん後になんだかふにゃふにゃした変なデザインになってしまい、おじいちゃん達の御用達になってしまったのが非常に残念です・・。

今は「ランバード」の名もなくなり、「ミズノ」に統一されて少し寂しいです。でもあいかわらずミズノウェーブインフィニティ(ミッドソールがない)みたいなぶっとんだモデルや、ウェーブライダーシリーズ(もう20何代目?)のような市民ランナーモデル、超廉価版のマキシマイザーシリーズ(10何代目?)、年配向けのレザーのウオーキングシューズまで作っており、きっと本当に靴が好きな集団がつくっているんだなーと想像します。子供靴も良心的な値段で質のいいものをつくっています。頭が下がります。

今はニューバランス一辺倒ですが、あと20数年たって70過ぎたらウェーブインフィニティみたいなぶっとんだ靴を履けるじじいになりたいです。