元・靴設計士 兼 現・靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニアのコマツです。

東京某所で靴修理やってます。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間ほど靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと書いていきます。

12 コールハーン

暴露回です。事実だけ書きます。完全に個人の主観です。

あんまり買わない方が(以下略)ブランドその1。

婦人も、紳士も結構高いですよね?広告も結構打ってますよね?

ここからは肝心な個人の見解です。買わない方が(怒)!

なぜか。箇条書きします。

・アッパー(上の革の部分)の素材の品質がすこぶる悪い。店頭に並んでる時はひときわ綺麗に見える分、落差が(以下略)値段帯の割に合成皮革も多いです。思わぬところから裂けます。あと、伸びが期待できず、なじみません。合皮ならメンテも不可です。

・同じ価格帯の靴がイタリア製か日本製に対し、ほぼ全部中国製。つまさきの奥の方をよーく見てください。ほぼ100%の確率でmadeinchinaと書いています。どんな靴にも原産国表示は義務付けられているのですが、場所があざとすぎるし、中国製でもいいものはありますが、ここの靴は(以下略)

・革底の革は最低の品質。弱い。繊維が密じゃない。アッパーとの接着が甘く、「本体と剥がれました」相談率ワースト3に入ります。

・ゴム底のゴムが謎ゴム。ほとんどプラスチック。削れやすいし滑りやすいし、ハーフラバーのゴムが猛烈に着きが悪い(接着剤をはじく)。

・外から見えない本体部分はパルプ。

・ヒールの積み上げなど、革に似せているのはだいたいが再生革(環境にやさしいという意味ではありません。革と革クズをミキサーにかけて成型した斬新なもの)水に濡れると、ぐずぐずに変形します。

・革底にみせかけてウレタン底。

時限爆弾のように数年で加水分解するポリウレタンにうっすーいスライスした革を表面だけ貼ってあります。簡単にはがれます。剥がれたら、修理屋でもほとんど付きません。

等々。きりがありません。

80年代くらいまでの古き良きコールハーンはこの真逆だったんです。たまに古靴で見かけても、靴への愛を感じます。壊れないように。壊れても直しやすいように。90年代から2000年の初期にかけて1度ナイキに買収されているんですよね。ナイキエアとのコラボを見かけた方もいるんじゃないでしょうか?今でもゼログラビティシリーズなんかは、あたかもナイキフリーを連想させますよね。

たぶんこの時期に魂が抜けたんだと思います。マーケティングファースト。売り切ったら勝ち。当然そういう価値観はありだし、生き残るからにはこの戦略しかなかったのかもしれません。

ただ、わたしは、嫌いです。

荒れた文章ですみません。今回はこのへんで!