おつかれさまです
こまつ@shoes_komatsuです。
さきに最近活発に動いている
ホームページ貼っておきます。
↓
シューフィッターこまつ – 全国どこでもシューフィッターサービス
あったかくなってきたのか
昼間のお仕事も少しずつ増えてきました。
有料メール相談もです。
ひさしぶりにブログで公開OK案件が
ありましたので、
こちらで回答させて頂きます。
ちなみにブログで公開回答OKですと
料金はそのまま、
中身1.5倍の大盛でお答えしますので
ご希望の方はお気軽にどうぞ!
告知はここまで~。
・・・・・・・・・・
本題いきます。
ご婦人のかっちりしすぎない
革靴についてのご相談。
はじめまして。
ブログ拝見しています。
毎朝の楽しみです。
相談内容は、
革靴はショセかKOTOKA
どちらが良いでしょうか?です。
ここ3年ほどはオフィスカジュアルが浸透し
スニーカーで通勤しています。
こまつさんのブログに出会ってから
クリフトン・ミズノゴアテックス・
ミズノMR1を愛用しています。
有益な情報ありがとうございます!
それまではニューバランス996でした。
革靴は痛いイメージしかなかったのですが、
こまつさんのブログを見て久しぶりに
ショセのトラベルシューズかKOTOKAが
欲しくなりました。
通勤は片道40分電車立ちっぱなし
+20分徒歩となかなかハードです。
トラベルシューズの内羽根か、
こまつさんが試着されていたKOTOKAの外羽根の
どちらがおすすめでしょうか?
以下 私のデータです。
女性
年齢44歳
身長162センチ
体重43キロ やせ型
ZOZOマットの計測では
足長23.8
足囲22.5です。
パトリックマラソンでは踵がゆるく、
ミズノMR1がしっくりきました。
足の悩みは、合わない靴を履くと
左足の母指球の付け根が痛くなる事です。
私の足に合いそうな靴
(革靴スニーカー問わず)を
教えていただけるととても嬉しいです。
図々しくてすみません。
どうぞよろしくお願いします。
ご相談はここまで。
O様、
毎朝ブログを読んで頂いていることと
ご相談、ありがとうございます!
図々しいことはなにもありませんよ。
気合を入れて回答して参ります。
ZOZOマットの数値からすると
ウィズ的にはC~Dなんですよね。
KOTOKAの外羽根は数種類ありますが
私が履いていたのはこちら。
そしてショセのトラベルシューズの
内羽根はこちらですよね。
ショセは内羽根でも数種類ありますが
トラベルシューズの場合
木型や細かいパーツは履き心地に
影響してきません。
ほぼほぼ同じと考えていいです。
〇まずいきなり回答ですが
O様の場合は
ショセの方がいいはずです。
ここ大事なんでしっかり説明します。
文面から察するに
通勤に使われるかそれに近い用途かと。
であればショセなんです。
KOTOKAが悪いわけではなく
そもそも用途がちがいます。
どっちかというとKOTOKAの場合は
早歩きではなく、
のんびり歩くようにできています。
具体的にはカカトのカーブ。
履いている方はわかるはずですが
カーブが少し緩めというのと
カウンター(カカトの芯材)が
パンプスやスニーカーよりタフですがやわらかい。
いってみれば「完全オフモード」に
しっくりくる靴かな、と
個人的には感じました。
私がじっさい先月履いた時も
(ちょっとカカトのカーブがゆるいかな)と
感じはしたのですが、
あの設計、あの佇まい、あの質感だと
あれで正しいんです。
「あれ」ばっかりですみませんw
に対し、ショセは少しちがいます。
トラベルシューズだけではなく
ほかのシリーズもかなり早く歩いても
きっちりカカトがついてきて
「すたすた」歩くのに向いています。
旅行でもスケジュールが決まっていて
ある程度きびきび動くような歩きを
想定してつくられているはず。
↓
この写真がわかりやすいですね。
だからこの場合はショセなんです。
ビジカジ靴全般に言えることですけどね。
〇こまかく解説します
ふたつの靴のコンセプトのちがいを
まず説明しました。
次にO様のお足です。
形としてかなりおきれいな足ということと
足の峰(甲の一番高いところ)が
べしゃっとつぶれておらず、
木型にラインが引きやすい。
小指も寝指(外側に転がっている状態)
ではありませんので、
はだしでも靴を履いた状態でも
けっこうふんばりが効くはずです。
逆に言えば、ふんばりにたよって
カカトが脱げやすいのと
母指球の下が痛くなるかなと。
写真から察するに
右足がアクセルで左足がブレーキです。
(左足の親指がわずかに寄っているため)
たぶん無意識に立っているときも
左足に力がかたよっていませんか?
それ自体は悪いことではありませんし
とくに問題ではありませんが、
ショセとKOTOKAの靴を見比べてみると
・内羽根
・外羽根
の差がここで響いてきます。
本来はやってはいけないのですが
外羽根の場合は靴ベラを使って
ずぼっと強引に履けます。
内羽根は、特にトラベルシューズの場合は
面倒でもいちいち紐を結ばなければ
良さを引きだせません。
逆に言えばひと手間加えるだけで
一気にフィットします。
(サイズ等の問題もあるので、
必ず実物は履いてくださいね。
おそらくはサイズ38あたりとは思いますが)
〇スニーカーも同じで
パトリックが合わずに
ミズノが合う、というのも
理論は同じです。
両方とも全体のウィズ(幅)だけではなく
カカト自体のボリュームもかなり小さい。
しかしパトリックでも脱げやすい、という方は
カカトだけの問題ではないケースがあります。
まず写真から見てみましょう。
パトリックのマラソンがこちら。
ミズノのMR-1がこちら。
ほんのちょっとのヒールカーブの
ちがいなんですよね・・。


くわえてミッドソールのEVA(発泡スポンジ)が
ミズノが1層、パトリックが2層で
屈曲性もちがいます。
何日か前にも書いたことですが
頭の重みって6~8キロあるので
特にカカトの小さい日本人の場合は
前にひっぱられてしまって
踏み込みが強くなりがちです。
これは民族的に遺伝子の問題なので
意識するかインソールをうまく使うかしか
解決策はないんですが・・
靴の屈曲を生かすのも手です。
スニーカーは基本すべて内羽根なのに
「なんかしっくりこない」というときは
屈曲性を意識してみてください。
HOKAのクリフトンみたいに
厚底でも屈曲性がよければカカトは
しっかりついてきます。
パトリックはオールドスタイルなので
ソールはやや硬めです。
最後すこし話がずれましたが、
O様が通勤や似たようなシチュの場合、
ショセの方がベター、というのは
こういう理屈です。
フォローじゃありませんがKOTOKAも
ぜひどこかで履いてみてください。
こちらはこちらで履くだけで
スーパーリラックスできますので!
私からの回答はこんな感じです。
本題終了!
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あ、まだ終わってませんでしたねw
O様の場合、革靴はまずショセを試して
いい感じであれば恵比寿へ行って
内羽根以外も試されるのもアリかなと。
【今日のおすすめの1足】
ショセ・トラベルシューズの
「ワンストラップ」。
23100円。
TRAVEL SHOES by chausser トラベルシューズ バイ ショセ ワンストラップ レザーシューズ
あくまで写真からなんですが────
お足とこの靴がシンクロしたんです。
親指の長さと振り具合が。
物理的に紐靴ほど
ガンガン歩けるわけではありませんが
冠婚葬祭やなんかのときに
黒のワンストラップはあると
なにかと便利です。
ショセショセショセショセ
ショセショセショセショセって
毎回しつこいなー!と思われるでしょうが
事実ほかになかなかないのですよ、
ここまで機能と美しさを兼ねた靴って。
機能をもとめればごつくなるし
美しさだけだと(以下略
なんならもっと知られてもいいんじゃないか
くらいの勢いで
私は勧めています。
4月になったら一気に夏物がふえてくるので
ほかにもよさげな靴がみつかるかもです。
見つけ次第ブログでも取りあげていきますね!
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それではまた明日!