おつかれさまです
こまつ@shoes_komatsuです。
もう先週か・・・。
スコッチグレインの銀座の本店に
ひさしぶりに寄ってきました。
こちらです。
↓
銀座で大きな通り沿いの路面店ですが
ちょっと歩道からひっこんでるのと
ビルが改装中なので
少しわかりづらいかもしれません。
平日の昼間でもだいたいお客さんが
何人かはいるので
そんなに緊張せずはいれます。
ただ・・
店に入って0メートルのところで
靴をガチで磨いているので
そこは少し驚いておきましょう。
〇今さらのスコッチグレイン
1964年創業。
以来グッドイヤーウェルテッド製法にこだわり
1979年に現在も続く墨田区に
工場をかまえ、現在に至る。
もうこれだけでいいでしょう。
徹底して伝統的なデザインにこだわり、
個人的にはクオリティの割に安すぎて心配。
これをリーズナブルと呼んでいいものか・・。
たとえば。
ここ数年タッセルローファーが
また売れているわけですが
現在だとこう。
35200円。
(税抜き32000円)
・国産カーフのアッパー
・革底+ハーフラバー
正直これで35200円は
相当に安いです。
同じものを外国でつくると
確実に倍以上は超えてきます。
一方なぜか私の手中に
昭和61年(1986年)の雑誌がありまして。
37年前です。
これに載ってるのが
23500円。
(消費税のない時代…)
40年弱でたった1万円しか値上がっていませんし
形もほんとに一切変わってません。
そういうメーカーです。
〇本店ならではの!
本店といってもめちゃくちゃ
広いわけではなく
小学校の視聴覚室くらいの広さですねえ。
わかりづらいか。
学校の教室2個分あるかないか。
本店だとアウトレット品以外の
すべてのモデルがそろっています。
ご婦人用モデルも一部あります。
↓
メーカーにこだわらず
「なんかいい靴」で東京中をさがすより
ここに来た方が話が早いかもしれません。
本店ならではの
こんなモデルもオーダー可能。
この穴飾り、なんだと思います?
私は答えをいわれるまでわからなかったんですが
工場にある地元の
「隅田川の花火」がモチーフです。
おおおおお・・・・・!
ファイヤ─────────‼︎
ただマジメなだけのメーカーじゃないんですね。
本店でも百貨店と同じく
2万円台からのモデルもありますが
7万近いものも。
アノネイ社のカーフに
どっちかっていうと
凝ってるのはアウトソールです。
これ。
フランス製オークバークの
バスタン社製。
オークバーク・・・
ものすごくざっくり言うと
牛の原皮をタンニンの巨大なおけに
1年以上つけこんだものが有名ですが
(旧・ドイツのJR社とか)
バスタン社は原皮を土に埋めてなめします。
こ「埋葬ですか」
ス「似てますね」
スコッチグレインの方も
じっさい見たことはないそうなんですが
こんな感じらしい。
皮をプールくらいの穴に敷き詰め
上からタンニンを敷き詰め
またその上からたっぷり土を敷き詰め
その上から皮を・・・という皮サンドイッチを
5重くらいにするそうです。
「土の重み」でなめすんですって。
へ────────・・・。
掘り起こすのが大変そうですね・・。
底材以外にもユニークなモデルがあります。
80年代からずっと続いてるそうなんですが
なんてことないタッセルローファー・・
じゃないんですよ。
こっからさき説明はいらない。
写真みてください。
そういうフレキシブルかよ!
と思わず声に出ましたが
そういうフレキシブルです。
ずっと売れ続けています。
そして本店と言えばスパイダー。
・・・の
限定バージョン。
このへんはたしか
もう在庫がなかったはずですが
(要確認)
京都の染屋さんとコラボしたもの。
しっかり遊び心もあります。
〇トリスで磨く
こ「ところであちらの方は磨き専門ですか?」
ス「いいえ?全員が磨きます」
こ「シフト制ですか?」
ス「いえ、それぞれの担当の靴があるので」
店頭に出したり
客からのリクエストによって
たえず磨いているそうです。
ポリッシュと
トリスウイスキーで。
「どうぞw。」
いや・・どうぞと言われても・・
失礼して香りだけかがせて頂きます。
はいトリスです。
本当にありがとうございました。
こ「なんでトリスなんですか」
ス「創業が同じ年でしたので」
こ「いや・・水でよくないですか?」
ス「面白そうでしたので」
おもしろいお店です。
(もちろんしっかりしたお店です)
スタッフの方もみなさん
いかにも「靴が好きな顔」をしてますが
かなりおもしろいお店です。
また来ます。
ありがとうございました!
本題終了。
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【今日のおすすめの1足】
不動の一番人気。
「シャインオアレイン」。
35200円。
スコッチグレイン SCOTCH GRAIN パンチドキャップ シャインオアレインIV 2773BR(E)
フッ素レザーなので
大抵の雨ははじきます。
防水スプレーはNG。
磨くときは普通に。
鏡面もいけます。
あんまり知られてない話ですが・・・
このシリーズ、
ヒールに「積み上げ」が存在せず、
トップリフト+積み上げが
リーガルみたいに一体なので
かなりすり減って
なんならヒールが半分以上削れて
中の穴が見えても余裕でリペアできます。
どんな小さいリペア屋でも
かならずこの手の極厚ヒールは
用意してあるので、
結局ケアしやすく長持ちするんですよね。。
当たり前ですがオールソールも
純正だろうが
カスタムしようが自在です!
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それではまた明日!
そして靴でお困りのかたは
こちらへどうぞ!
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おやすみ────────☆