といえばカントリーブーツ、ですよね。個人的にドレスシューズのトリッカーズは全く興味ないので、ここでは書きません。あしからず。
↑これは新品の写真ですが、まーここまで化ける靴も珍しい。
↓おんなじモデルを10年以上履いたらこうなります。
私物ですが、ちゃんと数えたら12年くらい経ってました。死にかけのアイフォン7で撮ったので、画質はすみません。
とにかく革の味の出かた(透明度が増していく)が半端じゃない。あとソールが不死身。この写真の私物は12年でオールソールを2回、ヒールは10回以上自分でリペアしてます。紐は半年くらいで替えてますが、トリッカーズの純正だと2000円くらいするので、デパートとかアマゾンで500円くらいのものをまとめ買いしています。
まあとにかくぶっ壊れないブーツなんです。下手するとアメリカのワークブーツよりタフなのではないでしょうか?ヒールのゴム交換でよく修理にも来ますが、おそらく平均寿命は20年くらいじゃないでしょうか。あと、コンバースのオールスターみたいに服装を問いませんし、履くだけでIQが30くらいプラスで見えます。もともと泥道用(カントリー=田舎)なので雨も平気だし、仕事中に誤ってシンナーを何回もぶっかけてしまいましたが御覧のとおりです。普段はメンテすら最小限です(キーパーを入れて、無色透明のミルキークリーナーで拭いて強めにブラッシングするくらい、5分もかかりません)。
2年前にダナーフィールドを買うまでは、台風の日と大雪の日はこれで出勤してました。さすがにそのあとはサドルソープで丸洗いしましたが、ダメージは皆無でした。
そんなカントリーにも欠点は2点あります。
まず、その頑丈さゆえに馴染むまで半年~1年はかかります。履く人の体重が軽ければ軽いほど比例して時間がかかるので、手放して中古で売っちゃう人がかなり多い。
もうひとつの欠点は、トリッカーズに限らず、ブーツの場合内側のかかとが摩擦でよく穴が開きます。修理屋に頼むとだいたい1万円くらいかかるか、断られるか(めんどくさいし、高くて弁償するのも嫌だし、修理する自信がないから)なので、そんな人はアマゾンでこれ買ってください。
かかと内側の穴の上から貼って終わりです。両足分入って800円くらいですが、慣れないと失敗するので2セットくらい買っといた方がいいと思います。私もこれで自分のブーツは直してます。意外とハンズとかでも扱いがなかったりするんですよ。
さて、話が360度変わりますが。
20数年前、トリッカーズの工場にお邪魔したことがあります。今はわかりませんが、割と敷居が低い工場なので、コロナとかが落ち着いたらアポをとれば見学できるかもしれません。映画の撮影にもよく使われています。「キンキー・ブーツ」とか。
工場は大きく二つのレーンに分かれていて、「ドレスシューズ」ラインと「カントリー」ラインにうまく分かれてます。イギリスの職人さんに「なんで日本人とイタリア人はこんなダサいブーツを買うの?結構高いでしょ?俺らなんか絶対履きたくないけど?」と話しかけられたとき「ミ、ミートゥ・・」と答える以外何と答えればよかったのか今でもわかりません。
かっこいいものはかっこいいから・・・?いや、違うな。
かっこよくない人をかっこよく見せてくれるから!この私のようにね!
とはいえとはいえとはいえ・・今(2020年)日本でまともにカントリーを新品で買うと8万円以上するんですよ!10年前なら6万、20年前なら4万円台だったのに!あと、気持ち革の質が落ちてます。革の質が落ちてる問題については、気が向いたらまた書きます。
カントリー欲しい人はショップでサイズをチェックして、ブックオフでもメルカリでもヤフオクとかでもいいので中古で買いましょう。味が出るのに2年くらいはかかるので、中古の方がかえってカッコいいです。
これくらいの状態で3万円くらい。たぶん半年も履いてないはず。メルカリより。
黒なら冠婚葬祭にも使えますよね。こっちもアンダー3万。履きジワからみるに1年くらい履いたんでしょうか?これはヤフオクですね。
カカトが減ってたら2000円とか3000円で町の修理屋で直せますから。メンテ込みのみがきで1000円~1600円、オールソールだとアンダー2万円でしょうか。でも頑丈すぎるので、ほとんどの人はオールソール修理にすらたどり着けません(笑)。
でもお金に余裕がある人は8万で新品買うか、コロナが落ち着いたらイギリスのノーザンプトンの工場横のファクトリーショップで2万円で3足くらい買って日本の経済を回しましょう!
では今回はこのへんで!