このブランドも息が長い。世界中にドライビングシューズを広めた、ご存知トッズです。エルメスをはじめ、ほとんどの一流メーカーが一度はパクったんじゃないでしょうか。
ここのメーカーはカバンのレベルもすこぶる高い。スニーカーの「HOGAN」ブランドはいまひとつの人気で、日本からは撤退してしまったようですが。見切りが早いのもメーカーとしての地頭の良さだと思います。
さて。件のドライビングシューズなんですが、修理屋泣かせなんです。ひっくり返したときに
ま、こうなってるので、「かかとが減った」「つま先に穴が開いた」といわれても、基本何もできないんです。「高かったのに!」「2か月くらいしか歩いてないのに!」と激高される方も珍しくありません。でもここで声をMAXにして叫びたい。
ドライビングシューズは、車を運転する靴なので、歩く靴では断じてないんです。
もう一度、わかりやすく言いますよ。
ド ラ イ ビ ン グ シ ュ ー ズ で 歩 く な !
まあ・・・販売員さんはそんなこといいづらいでしょうからねえ。気持ちはわかります。
やるとしたら、強引に革底をつけるオールソールしかありません。
こんなイメージです。体重のある紳士靴ならまだ直す価値があるのですが、ご婦人がお持ちになるのがほとんどですので、このオールソールをやってしまうと①重くなる②曲がりにくくなる③ごつくなる の三拍子が揃ってしまい、しかも修理代も2万円前後かかります。9割9分の方が修理をあきらめて帰られます。
ただし、同じトッズでもこのシリーズはめちゃめちゃ修理しやすいです。長く履きたいなら、まず底をひっくり返して、このパターンの靴を買ってください。
・・ん?
あれ?・・・・ないぞ? 今公式HP見てるんですが、直るパターンの底のシリーズが消えてます(笑)。
最初から革底になっていて、ぺブル(黒のブツブツ)がこんにちは!してるタイプなんですが・・
あー・・見つけました。メンズの革靴に申し訳程度にありますね。
かわりにポリウレタンの一体底が増えてます。これも加水分解してボロボロになるので、修理は不可です。
ということで、トッズに限らず、ドライビングシューズを買ったら、地面をほとんど歩かないか、ワンシーズンの贅沢なおしゃれ靴として割り切りましょう!
今回はこのへんで!