おつかれさまです
こまつhttps://lin.ee/CK9Z29Uです。
一瞬告知失礼！
今日（5月21日・火）更新の
「クラシル比較」様の防水スニーカー比較記事の
監修をさせていただきました。
防水スニーカーのおすすめ16選！ 見た目おしゃれで普段使いOKな「雨の日用」を紹介 | クラシル比較
これだけの数が並ぶと壮観ですねえ・・（しみじみ）
イラストもわかりやすいので
「なにがなんだか私にはもうわからない！」と
嘆いている方にはおすすめです。
・・・
本題。
防水靴のこととはいっても
ブログではマニアックなことを
書きます。
わかる人なら
「何を今更」って話ですが
ゴアテックス(もしくは完全防水物)が
どんどん品薄になっています。
なかなか入荷してきません。
時期的に「梅雨前」ってこともありますが
それだけじゃなく
案外根深い問題なんです。
基本的に、完全防水靴は
その成り立ちからして
登山靴やアウトドア系が主です。
ランニングシューズやウォーキングシューズは
どちらかというと後発。
先週か先々週位に書いていますが
ほんのちょっと前まで
ゴアテックス靴もしくは完全防水靴は
登山靴か、ゴム長しかありませんでした。
状況的に、一気に流れが変わったのは
かなり最近なんです。
防水靴が手に入りやすくなりかけたんですが
時代の流れは逆。
・・・
結論は圧倒的コストの高騰。
・材料費
・人件費
・輸送費
ゴアテックス製品のみならず
オンとかダナーとかの
メーカー独自の防水膜でも
つくるのは専用工場で
クオリティは落とせません。
水が漏ってきたら
メーカーのブランドイメージ自体が
失墜しますからね。
そもそも私が設計していた時代でも
「ゴアテックスの値段」って
知らされませんでした。
あとから推測で計算すると
革と同様、もしくはもっと高い。
AIが計算したって
安くなるもんではありません笑
工賃。
人件費も今は青天井です。
ランニングシューズやウォーキングシューズを
完全防水にしようとすると、
当たり前ですが、表と裏の間に
防水膜を1枚かませる必要があります。
このハードルがめちゃくちゃ高い。
つまり技術力と資本力のあるメーカーしか
つくることが事実上できません。
コストがどえらいことになるから。
どんなにクラシックの靴であっても、
型紙を0から作り直さなければいけません。
さらっと書きましたが
これ、かなりの無理ゲーです。
具体的に説明しましょう。
通常の靴であれば
安価の製品であれば、表と裏の素材を
一気につりこめます。
最後にソールをつけて終了。
防水の場合、それができません。
ゴアテックス、あるいは防水膜って
どこからも水が持ってはいけないので
こんな感じでソックス状なんです。
（出典：http://www.uchida-shoes.co.jp/lipar.html）
現代のテクノロジーで、防水膜は
どんどん薄くなってきてはいますが
それでもどうしても厚みに響きます。
表に飾り穴やステッチがあっても
それを全て塞ぐ必要があります。
だから、型紙を0から作り直さなければいけません。
型紙を変えると、
当然「抜き型」も変わります。
ひとつの靴に抜き方は
20個から
ややこしいものだと50くらいまで必要。
それを全部作り直すと、百万円単位になります。
それに、各サイズが掛け算になって
累積されるわけです。
ここでコストがガツンと上がります。
レーザー裁断も進んできてますが
主流はまだまだ
「抜き型」の裁断です。
しかし裁断屋さんも
後継者がなかなかいません。
抜き型屋さんなんか
数えるほどでしょう。
ヤバいんです。
アッパーを縫製（製甲）する時も
シンプルに材料が1つ加わるだけではなく
ミシン目の裏に全てテープを貼らなければいけないので
ざっくりで手間賃は倍以上になります。
・・・
トドメは底付け。
防水靴の場合
表と裏の材料をいっぺんにつりこむのは不可能で
まず、裏の材料をつり込んでから
防水膜をかぶせます。
この段階でシワを完璧に直さなければいけません。
これが超絶に難しい。
ゴアテックスは、全く伸びないからです。
めっちゃシワになりやすいです！
だから型紙が
完全無比のクオリティが求められるわけです。
縫製（製甲）も然り。
長々と書きましたが、
ゴアテックス、もしくは完全防水の靴が
通常に比べて、5000円以上高いと言う理由が
お分かりになったでしょうか。
・・・
メーカーとしても、
上代が5000円アップしても
正直そんなに元は取れていません。
だから、作る量も絶対的に少なくなります。
ショップに行っても、
ゴアテックス製品がほとんど手に入らないのは
そういう事情です。
今、１万円台から手に入るのは
相当ラッキーなことです。
個人的な肌感ですが
2～3年先では材料費の高騰と人件費の高騰で
ショップに並ぶ防水靴は
+ 1万円位は当たり前になると推定。
テクノロジーは向上しても
靴を作るのは結局人間の手なので
種類がそれほど増えるとは思えません。
もっと突っ込んで言ってしまえば、
メーカーとしては在庫のリスクが
ありすぎます。
エコーや、ナイキのクラシックシリーズの
ゴアテックス版とかのソールは
ポリウレタンを使っているので
数年で売り切らないと、在庫が腐ります。
だったら、ウレタンを使うなって話ですが、
ここもコストです！
ポリウレタンは安いんです！
この数年で、ようやく
発泡スポンジの値段が下がってきましたが、
もともとは、ガチランシューズの産物。
カジュアルシューズに使えるようになったのは、
地味にこの10年ほどのことです。
そして世界的にビジネスシーンでも
スーツスタイル＋ビジネススニーカーって
もう常識でしょう？
だからどんどん争奪戦になります。
マジで来年の今頃
どうなってるかわからないので
ほしいものは買っておきましょう。
値下がりもセールも
今年以降はほとんど期待できません。
本題終了！
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【今日のおすすめの1足】
まっくろけもいいんですが
夏ですし
派手にいきましょう。
サロモン「スピードクロスGTX6」。
17,600円。
サロモン スピードクロス 6 GTX SPEEDCROSS 6 GTX L47115200 メンズ 2023SS あす楽 同梱不可 RFCL
はい
もうリアルショップでは
「次回の入荷未定」としか
言われないでしょうこれ。
前底がいい感じにうすくて
地面をとらえやすく
その分返りがいいです！
つーかもうカラーリングが
サロモンじゃなきゃ
まとまりませんよね・・。
この値段で手に入るうちに、ぜひ。
・・・・・・・・・・・・・・
【おしらせ】
対面フィッテイング＆ご相談会。
5月のスケジュールはこちら！
25日（土）新宿
13時 14時 15時 16時
26日（日）新宿
11時 12時 15時 16時
27日（月）新宿
11時 12時 13時 14時 15時
内容・場所・お値段は
こちらをチェック！
フィッティング会、新宿・横浜ともに
・2枠以上連続ご予約
・スニーカー・紳士靴・シニア靴・子供靴限定
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私がショップまでお客様と一緒にうかがって
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お申込み方法：
①
ホームページの「お問い合わせ」に
・お名前
・希望日とお時間
・メモ程度でいいので
ざっくりした相談内容
をお書きください。
②
お振込み先をご返信いたします
③
ご予約から2～3日を目安に
お振込みをお願いいたします
④
ご入金が確認できた時点で
こちらから確認メールをさせいていただきます
ご予約は公式ラインからも便利です。
チャット機能でもご予約可能。
公式ラインのチャット欄は
わかりやすいようにすこし改造しましたので
今までよりスムーズに文章が
打ち込めるはずです・・。
逆になんで今まで変えてこなかったんや節子・・。
タップしてもフリーダイヤルしか出てこなかった方、
失礼いたしました。
・先日の告知どおり
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それではまた明日！
