おつかれさまです
こまつ@shoes_komatsuです。
ラストスパートですが
「足と靴の無料相談8」の公開回答、
今日もやっていきます。
※現在「9」受付中ですのでどうぞ!
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1045 「足と靴の無料相談9」、はじめます。 - 毎日靴ブログ@元・靴設計士 兼 元・靴修理人 兼 現シューフィッター 兼 靴マニアの こまつです。
今日はちょっとマニアックな相談です。
〇どれも似ているが
ご相談を抜粋します。
ガムライトソールの特調、
長所/短所を教えてください。
ラバーソールの靴をオーダーしようと
色々と調べているうちに
ガムライトソールの存在を知り、
なにやら良さげだったので
詳しい情報を知りたくなりました。
ドレスシューズのラバーソールといえば
ダイナイトやVibramのスタッドタイプのものが
主流かと思います。
実際にVibramのスタッドタイプのものは
以前に履いていましたが、
履き始めの返りが良くない印象なのと、
多少固さがあるため1万歩以上歩いていると
流石に膝にくることがありました。
もっと他のソールは無いものかと
調べているうちに、
ガムライト素材のソールを知りました。
クッション性・軽量・グリップ力・耐久性、
いずれも優れているような説明がされており、
気になって店舗で試着もしましたが、
たしかにクッション性や軽さは
スニーカーに近い印象です。
強いて言えば、発砲ゴムが故に、
コバの見た目が高級感にやや欠けるのが
難点でしょうか…?
耐久性やリペアのしやすさ等の観点は
試着だけではわからないため、
是非こまつさんの見解を
お聞きしたく思います。
写真も添付いただきました。
ご相談はここまで。
いくつかキーワードが出てきましたね。
・ガムライトソール
・ダイナイトソール
・スタッドタイプのビブラム
①まずガムライトソールがこれ。
②ダイナイトソールがこれ。
③スタッドタイプのビブラムは
たぶんこれのことかな?と思います。
わかりづらいんですが
①③がイタリアのビブラム社、
②はイギリスのハルボロ・ラバー社。
②③は見た目も素材もかなり似ています。
みっしりつまったタイヤみたいな
感触で、その分やや重い。
①はスニーカーのソールみたいに
発泡させているので
軽く、クッションが効くのが特徴。
では、回答していきます。
〇ガムライトの特徴
まずはあえてデメリットから。
やっぱり発泡させている分
みっしり詰まったゴムに比べ
やや減りやすいです。
そしておっしゃる通り
コバの雰囲気は一気に
カジュアル寄りになります。
インクやワックスを使って一時的に
コバを光らせることはできますが、
クッションが効く=圧縮されるので
あまりインクをつけ過ぎても
すぐぼろぼろと剥がれてくるので
逆効果かなと。
コバの加工も革のような
丸コバやヤハズは不可で
フラット一択です。
デメリット・・とまでは言いませんが
包丁では加工ができないので
オーダーするならグラインダーがないと、
ということも添えておきます。
ただし同じビブラムのほかのタイプの
スポンジソールよりは
加工していても明らかに「粘り気」
があるので、持ちは比較的いいです。
柄はちがっても
「ガムライト・ケープタウン」も
特徴は同じ。
見た目の雰囲気は割りきるしかありません。
が、個人的には
ケープタウンであれば
スポンジと「みっしりラバー」の
いいとこ取りかと思います。
アッパーが外羽根とか
チャッカブーツなら
かなりしっくりくるのでは?
あえてのデメリットをつけ加えると
試し履きされているお靴のように
マッケイ製法で底付けされると
ヒールはいいとしても前底が減ったときに
・違和感ありまくりのハーフソール
か
・一気にオールソールか
の二者択一になることです。
オーダーされるのなら
RESH.様の参考写真のように
ハンドソーンもしくはグッドに
「ミッドソール」を一枚かませて
セメントで底付けがいいです。
・・・。あ、マッケイでも同じか。
ミッドソールと本体を縫って、
そこにセメントで(以下略
二者択一は変わりませんが
めちゃくちゃリペアしやすいですし
靴本体に負担もかからず
コストも日数もかかりません。
次、メリット。
いやあ・・・なんせスニーカーなので
履きならす必要もありませんし
1万歩でもヒザへの負担は軽いです。
加水分解もしませんし
ケープタウンのタイプが手に入るなら
ぜひ一度トライしたほうがいいです!
としか言いようがありません!
私なら絶対やります。
ガムライトについてはこんな感じです。
〇ケープタウンがなくても
さてここまで書いておいて
ぶっちゃけなんですが・・
ケープタウン「じゃない」
ノーマルのガムライトって
やっぱどこかデザインが・・。
かといってほかのスポンジ底では
けっこう削れやすいしへたりやすい。
しかしなかなかケープタウンを
取り扱ってるリペア店は少ないはず。
という方は、ビルケンタイプ用の
スポンジソール・ヒールも
個人的にはおすすめです。
(これもビブラム社製です)
カジュアルとクッション性にふりきるなら
ケープタウンには及びませんが
見た目もすっきりしているし
耐久性も悪くありません。
シート状になっていて
ほとんどあまりなく使えるので
これでしたらかなりのリペア店が
取り扱っているはずです。
ただし感覚の問題なので
実物を靴にあてがってみて
(あるいはビルケンをショップで見て)
イメージと照らし合わせながら
オーダーしましょう。
ヒールだけのリペアも可能なので、
お住まいの地域によってはこちらの方が
便利かもしれません。
本題終了。
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【今日のおすすめの1足】
「クラシックレザー」。
9900円。
【あす楽】リーボック Reebok メンズ スニーカー クラシックレザー レディース ペア お揃い 定番 レザー 本革 Classic Leather
1983年初販。
白のレザースニーカーで
スタンスミスも持ってるし
NBは売ってないし・・・・
というかたには40周年のこれ。
なんの奇もてらわず、意外と人と被らず
年齢関係なく履けます。
写真で見るよりアンクルパッドと
タンに厚みがあるので、
スニーカーでもアキレス腱の皮膚に
ダメージを負いやすい方には
かなり向いています。
80年代、このモデルをはじめとして
リーボックが売れすぎて────
慌てたナイキが、営業部の壁に
”Just do it" っていう張り紙をしたのが
ナイキの例のキャッチコピーだそうですw
Biginの100Basicsの別冊に書いてました。
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それではまた明日!
はいおつかれー。
バー「どん底」へようこそー。
まあビールでも。
おたよりがきてます。
私は人生で一度は海外に1人で行ってみたいと思っているのですが、英語は中学の基礎程度、コミュニケーション能力も高い方ではないと思っております。 そこで海外生活歴のあるこまつさんからお話を伺えればと思い、良ければご回答いただければと思います。 もちろん行く場所と目的によって変わるとは思いますが、個人的にはヨーロッパ、北米、アフリカ(エジプト周辺)辺りに行ってみたいと考えております(もし人生で一度は行っておくべきオススメの場所などあれば教えていただきたいです)。
おおw
そーですねー・・・。
英語は中学レベルでも
なんとかなるんじゃないでしょうか。
今はもう危険でいけませんが
パキスタンなんかは
お互い英語が喋れない同士だったので
逆に一番会話が弾みましたね。
ギリシャの島々も同じく。
人生で一度は言っておくべき場所・・。
そこまでたくさんの国には行ってませんが
冬でオフシーズンの
ギリシャのミコノス島には
もう一度行ってみたいですかね。
今どうなってるかわかりませんが。。。
こんな雑談もご相談ついでにどうぞ。
よっし書いた!
おやすみ────────☆