私は東京某所で靴修理やってるんですが、
今日の14時頃、ショートヘアのアジアンビューティな女性がご来店されました。
よくあるレペットのバレエシューズのカカトが、マンガみたいに片足だけ土台ごと
「バゴッ」とはずれて、あわててのご来店。
聞くと、買ってまだ2回しかはいていないとのこと。私が見てもそんな感じでした。
本来なら初期不良なので、ショップでクレームを言ったほうがいいケースなんですが、
なんせ履いてる靴だったのと、もう片方も「手でもげる」レベルのもろさだったので
30分ほどスリッパでお待ちいただいて、1800円でお直ししました。
オリジナルよりずっと強いゴムなので、3年はいけると思います。
レペットはペタンコにみえますが、2センチくらいのヒールがついており、
これがよくとれる。もともとボンドだけでついており、ボンドは熱に弱い。
今日の東京は30度こえてたので、アスファルトはかなりの温度あったはずです。
そりゃとれます。
ショップにもっていけば普通は無料修理か、新品にとりかえるかだと思うんですが、
今回はそんな話はどうでもいいんです。
大事なのはとにかくショートヘアのお客さんがまじでビューティだったのと、
気になったのは、足の裏と小指のウオノメとタコがひどかったことです。
私は修理人 兼 シューフィッター なんですが、
「ペタンコ靴って、ハイヒール並みにカラダに悪い。」とつねづね言ってます。
最近はやりの「ポルセリ」もそう。
こういうペタンコ靴はいてるかた、かなりの割合で足にトラブルかかえてます。
具体的にいうと、
①まずまちがいないのが指のつけねのウオノメ。
②ヒザ痛と腰痛。
③油断してすべってころぶ。
はいてる人ならわかるんですが、底の厚みがわずか3ミリくらいしかないんです。
それもゴムじゃなくて革。われたガラスなんかふんだら一発でケガします。
ウオノメやタコは、くりかえすピンポイントの衝撃とまさつで発生します。
パリの石畳じゃなくて、東京の灼熱のアスファルトの上を歩けば、ヒールもとれるし
足の裏が悲鳴をあげるにきまってます。
新品のうちにすべり止めのラバーを貼る方がほとんどですが、
クッションという意味では「焼け石に水」というか「マグマに霧吹き」です。
だって貼るラバー自体、厚みが1.8ミリしかないんですから。
でも、たしかにバレエシューズってキレイなんですよ。都会的な雰囲気あるし、
GUのパチもんではだせない色気があります。
そんなペタンコ靴を、健康的にはく抜け道をおしえます。
これ。
はじめまして。SIDAS シダス インソール CITY+LADY シティ プラスレディ です。
厚みが1.8ミリ。裏から見える黒い部分がカーボンの、
超高性能インソールです。とりはずし可能。洗濯可能。
もともとはパンプス用ですが、
レペット・ポルセリとの相性がばつぐんです。
なにがすごいかって、意表を突くぐらい、きつくなりません。
ふつうインソールいれると、きつくなるイメージあるでしょう?それがない。
しかも耐久性もすごい。私の奥さんも使ってますが、4年たっても全然へたりません。
カーボンがとんでもなく竹のようにしなって、衝撃をほぼ全部吸収します。
バレエシューズにいれるなら、ほかのメーカーではきつくなってダメです。
シダスでも、このモデル以外はきつくなりますし、なんせバレエシューズとは相性が悪い。
ただし、素足ではくとめちゃめちゃ臭くなるので、ユニクロのアンビジブルソックスのうすいのを履いた方が便利です。
では、今回はこのへんで!