おつかれさまです
シューフィッターこまつ@shoes_komatsuです。
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ひさびさに靴修理について。
もし今ちょっと直して履きたいな、
っていう靴があったら
もう今週末くらいに修理屋に持っていくことを
強く強おおおく、おすすめします。
2年前まで靴修理の現場に
15年くらいがっつりいましたが
たぶん今でもそう事情はかわってません。
簡単に説明しますね。
靴修理なんていうマイナーな分野にも
閑散期・繁忙期はわりとしっかり
わかれてます。
11月の今頃はそろそろ1年の中で
最大の繁忙期を迎える直前。
いい感じで緊張感が漂ってます。
ただ、今ならまだ丁寧な修理を
やってくれるでしょう。
個人店はのぞきますが
チェーン店(私のいたところ)は
12月に入ったらもうダメです。
忙しいどころの話ではなく
納期も長くなるし
ぶっちゃけですが仕上がりも
けっこう雑になります。
・・・
11月末~12月の年末ぎりぎりまで
靴修理屋はピークです。
百貨店の皆さんが帰っても
深夜まで作業してます。
12月に入ってしまったら
1日に持ち込まれる靴の足数は
平日でも30足以上(これが毎日)、
週末は60足こえることもザラ。
ひとつひとつ状態もちがうわけなんで
お客さんときちんと口頭で確認するのに
一番時間がかかります。
はっきり言って営業時間中は
作業はほとんどできません。
それくらい接客に時間を取られるんです。
だから作業は営業時間後と
営業時間前。
朝8時前にはマシーンをまわし
23時の電車に乗るのが当たり前の季節。
体力も精神も削られるんですよ・・。
必然的に接客もあらくなるし
年末なんか修羅場ですよ。
年末に靴修理屋に近づいてはいけません。
で、今材料費が
前代未聞レベルで高くなってるわけです。
私も仕事上都内をうろついてるんで
前職の職場を通りかかることもありますが
まあ高くなりましたね、修理代。
こんなもんじゃ済まないはずです。
来年、たぶんもっともっと高くなります。
費用を維持するからには
リストラをしなければムリ。
簡単にいえば、来年以降たぶん早い段階で
チェーン店ならどこの修理屋も「せーの」で
修理代、上げてくるでしょう。
サイゼリヤと同じで、できるメニューも
ガンガン減るはずです。
「この前はやってくれたじゃない!」が
通じなくなるのが当たり前になるでしょう。
だから今、できれば今週末に
ムリをしてでも修理したい靴があったら
持ち込むべきなんです。
ここを逃すと料金も高くなるし
仕上げもどんどん荒くなるし
受付もピリピリして嫌な思いもします。
もし今、新品の革底に
ハーフラバーを貼ろうと思ったら
もはや修理屋の店長レベルを名指しで
指名したほうが無難でしょう。
3万・5万を超えてくる靴だろうが
入社して1年とかの新人さんがやらないと
もう店がまわりません。
そして当然新人さんは本体にキズをつけたり
接着剤をまちがえたり
どこから貼っていいかわからず
弁償をする羽目になるのもこの季節。
うっ 胃が・・
・・・
私は前職のとき今の時期あたりから
昼ご飯は行ってませんでした。
物量的・時間的に行けません。
30分とか行けるには行けますが
その30分でめっちゃ靴もたまってるし
他のスタッフも完全に受け付けしか
できなくなるんです。
だったら行かない方がラク。
複数店舗だろうが、一人で切り盛りする
ワンマン店舗だろうが同じこと。
魔の12月なんです。
もちろん修理屋だろうがノルマはあります。
どれだけの靴にハーフラバーを貼れるか、
どれだけの靴により単価の高い「磨き」を
オプションで付けられるか。
必要のあるものだけにハーフラバー・・なんて
牧歌的な時代は終わってます。
経験ありません?
滑り止めの上に滑り止めを貼られた経験。
あるいはカカトのゴムだけの交換のはずが
不自然に「前の滑り止めも」とか
「ヒールの本体が傷ついちゃってますね」とかで
ヒールの土台ごとの交換とか。
・・ノルマです。
チェーン店の修理屋は
たぶんみなさんがイメージするより
はるかに体育会系です。
上司とノルマは絶対!
しょせんサラリーマンの世界なんで
仕方がありません。
しかしこのブログを読んでくださってる
賢いあなたは、12月前に修理する靴は
持っていきましょう。
あきらかにいらない修理の提案もされたら
SAY,NO。
「カカトだけでいいです」
「ハーフラバーだけでいいです」
ときっちり断ってください。
それでも会社は回るんです。
チェーン店をやめて2年たった私が
保証します。
あ、しかしショップ側としても言いたいことが。
靴修理、預けるじゃないですか。
その日の午後とか、明日とか、2週間後とか
納期をその場で決めるはずです。
絶対取りに行ってくださいね。
スペース、マジでないんです!
今手元に関東で5本の指に入るであろう
超有名百貨店のかつてのバックヤードの写真が
あるんですが────
もう靴同士がおしくらまんじゅうしていて
ぺっちゃんこになってるじゃないですか・・。
フェラガモもマルジェラも関係なし!
まあ、さすがに今はそんなことはないでしょう!
あはははははははははははははははははははは
はははははははははははははははははははは。
というくらいには慢性的にスペースありません。
そんな状態で1週間以上取りに行くのを忘れたら
出すときも「さがすところ」から始まるんです・・。
そんな靴がどうなってるかは
想像がつくでしょう。
だから、今週末は修理屋に行きましょう。
本題終了!
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【今日のおすすめの1足】
ハルタ「天然革コインローファー」の
極細バージョン。
ウィズは「E」。
9130円。
ハルタ HARUTA レディス牛革コインローファー(1E)(ブラック)
スタンダードなローファーでは
たぶん最細。
学生だけじゃなく、大人でもおすすめ。
ハルタ、実は3Eだけじゃなく
1E、2E、4Eまで出しています。
幅がゆるい靴は、特にローファーは
底を引きずるので
速攻で壊れます。
かんぬきの部分も手縫いなので
お互いぶつかり合って
ほどけるどころか革の土台ごと
引きちぎれますからね。
ハルタがEモデルをつくっているとはいっても
在庫数、そう多くはないはず。
3月とかになったらたぶんアウトでしょう。
華奢な足で困ってる方なら買うのは今です!
※過去ご紹介した靴はこちらにまとめてあります。
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それではまた明日!