こんにちは。
靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニア です。
きのうジャランスリワヤについて
下ネタもまじえながらたのしく解説しました。
今日は下ネタ禁止します。
すまんこ。
まあ、本当に「どんどん育ってる」ブランドなんですよ。
たとえばローファーひとつとっても、
完全に今週の実話ですが、お客さんが修理にもってこられた
ジャランのローファーを、
一瞬ですがJMウェストンと錯覚しました。
これがどれだけのミスかというと・・
たぶん江戸時代ならマジで切腹ものです。
ま、すべて私の脳のなかで完結したんで、トラブったわけではありませんが、
いい意味でショックでした。
写真でみてもらいましょう。
↑これはジャランスリワヤ。3万5千円。
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↑こっちはフランスの「JMウェストン」。
南青山の日本支店で買えます。11万円。
「3万5000円」と「11万円」をなぜ一瞬まちがえたか。
靴修理をながくやってると、手が超優秀なセンサーになるんです。
お医者さんが触診であるていどのことがわかる、みたいな感じで。
私は靴マニアでもあるので、紳士靴なら、一瞬の
「みため」「革のタッチ」「重さ」
「こわれかた」「ステッチの特徴」
でほとんどのブランドをほぼ100%あてる自信があります。
手に取った感触はまちがいなくウェストンでした。
中敷きのロゴをみて「??・・・・!!」となったわけです。
これはコピーではなく、確実にオマージュです。
「リスペクトしながらのパクリ」です。
本家に勝とうとしてきています。
ウェストンの革はフランスの「デュプイ」社。
ジャランは同じくフランスの「アノネイ」社。
牛革界の二大巨頭です。
(文字に起こすとモンスターみたいですね。)
これをわかりやすくたとえるなら、
ウイスキーの「響」と「山崎」みたいなものでしょうか。
とにかくハイレベル。
底材のクオリティも一緒。ミシンの縫い目の細かさも一緒。
フランス人がつくるか、インドネシア人がつくるか、だけの差です。
いや、もっというならウェストンはマシーンで縫う「グッドイヤー製法」に対し、
ジャランは手縫いの「ハンドソーンウェルテッド製法」ではじめから
やわらかいので、はきならす必要がない分、勝ちです。
革靴で迷ってるかたがもしいたら、ぜひジャランをためしてみてください。
ではまた明日!