おつかれさまです
シューフィッターこまつ@shoes_komatsuです。
おもにご婦人靴での話ですが
ズーム相談・ライン相談で
「これどうですか」と聞かれるブランドが
３つほど集中してます。
それぞれのブランド・特徴・
アリかナシかを解説していきましょう。
一応シューフィッターの端くれではあるので
ファッションはもちろん鑑みながらも
「歩けるかどうか」を基準にします。
・・・
①ノヴェスタ
２万円前後のスロバキアのメーカー。
「マラソン」が代表モデル。
伊勢丹とかBEAMSあたりで売れてます。
2万円前後の高級価格帯ですが
ウリは朴訥としたデザインと
ハンドメイドが光る丁寧なデザイン。
つくりはめちゃくちゃいいです。
公式発表はありませんが
かなりの細身で、おそらく
ウィズがC前後の方はジャストでしょう。
体力のある方は、ガンガン歩けます。
ただ、意外と疲れる人も多いはず。
なぜか。
中底です。
中敷きではなく、中底。
中敷きの下の「本体」の部分で
中敷きを外すと見えます。
ノヴェスタの中底は
実物の写真がないんですが
イメージはこう。
圧縮パルプの継ぎ目なしパターン。
靴はつくりやすいんですが、
材料がかなり厚く、曲がりません。
もう少し気が利いていれば
「バッカ―」と呼ばれる補強材をつけて
曲がるところで曲がる靴になるんですが。
こういうのですね。
言っててもしょうがないので
買って履き下ろす前に
室内で「そんきょ」してください。
曲がるところで曲がります。
ポイントはかかとはつけないことです。
別に屋外でやってもいいんですが
恥ずかしい方は「MAXそんきょ」は
できないでしょう。
屋内でMAXでやっちゃってください。
大丈夫です、壊れはしませんし
4～5回のそんきょで数週間履きこんだのと
同じ状態になります。
・・
②VEJA（ベジャ）
2万円前後。
2005年にフランスで生まれた
わりと新しめのメーカー。
サイドのVの字が特徴。
これはノヴェスタとは対照的に
コートタイプなのに歩きやすい。
ただし幅は広めなので
日本人の平均だとやや緩いかもです。
ただ、けっこう歩けます。
これもキモが中底。
以外にファッションブランドなのに
研究してますね。
曲がるところで曲がります。
ここは好き嫌いわかれるでしょうが
メーカーの公式発表で
全体の４割弱がヴィーガンレザー＝合皮。
革にこだわる方は要確認。
正直私が見てもわからないレベルです。
革の方があんまり「革」っぽくないのも
あるんですが。
コートスタイルが圧倒的人気ですが
メーカーとしてはランニングスタイルに
注力し始めてます。
歩きやすいですからねやっぱり。
伸びているのが
「DEKKAN（デッカン）」
26,800円。
VEJA レディース スニーカー ダッドスニーカー ベジャ ヴェジャ デッカン DEKKAN - ALVEOMESH 厚底 小さいサイズ 大きいサイズ 36-40【レビュー】
ビブラムの「お布団」ソール。
お布団は私が名付けましたが
異常に弾む・軽いソールです。
紐・ベロの大きさ・ソールの細部まで
なにかと「わかってる」つくりです。
ショップにこのタイプがあったら
ぜひお試しを。
・・
③D.A.T.E.（デイト）
3～4万円。
【10％オフクーポン】【正規販売店】 デイト D.A.T.E. スニーカー DATE FUGA レディース メンズ FUGA | 新作あり フーガ ダッドスニーカー
D.A.T.E.と書いて「デイト」です。
「伊達」じゃありません。
イタリア発のブランドなので。
ややお高め。
ここのウリはシークレットインヒール、
つまり「上げ底」です。
これが微妙なところで
まちがいなくファッションとしては
服に合わせやすいんですが・・・
脚力は必要。
ふだんあまり歩き慣れてない方は
ネンザするかもしれません。
くるぶしがかなり浅い。
とはいえ、ヒールアップスニーカーだと
D.A.T.E.よりもっと危ないものが
巷に氾濫してるので、それよりはマシ。
写真はイメージです。
この手のわかりやすいヒールアップで
ネンザ寸前の風景は
2日に1回はみかけます・・。
D.A.T.E.だと最低限
カカト周り～ソール周りは
しっかり覆われてるので「マシ」です。
私はサイズ的に試せないのですが
もしかすると軽量化とひきかえに
底が滑りやすいかもしれません。
もっともこのスニーカーを履いて
高速歩行はそもそも困難なので
大丈夫とは思いますが
念のために補足しておきますね。
・・・
わかっているとは思うんですが
今日の3つはすべて
「ファッションスニーカー」です。
劇的に、魔法のように
歩きやすいわけではありません。
ただ見渡してみるとあたり一面が
ニューバランスだらけ、
パトリックだらけ、という方には
次の1足としては良いものです。
めっちゃざっくりな目安ですが
アディダスのスタンスミスあたりで
苦もなく歩ける方なら
ガンガン歩ける、という感じでしょうか。
特にノヴェスタは履き慣れると
メーカーではやってませんが
オールソール交換する方もいるほど
手放せなくなる方もいらっしゃいます。
先入観とかはどうでもいいので、
まずはおためしください！
本題終了。
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【今日のおすすめの1足】
オン「クラウドパルス」。
18,480円。
【エントリーでP10倍●11日1:59まで】On オン Cloudpulse クラウドパルス Black/Eclipse 3MD30060106 【 メンズ 靴 スニーカー トレーニング ジム 】
やっぱスポーツメーカーはおかしい。
いい意味で。
クラウドパルス、一応は
「ジム用」です。
たしかオン初の専用シューズなんですが・・
全然歩けます。
気の利いたショップだと
デザインありきもあるんですが
このモデル、置かれるようになってます。
入荷即完売みたいな状況ですが。
クラウド５かぶり、
クラウドモンスターかぶりが
多くなってきたので、
「次のオン」をさがす方が増えてるんでしょう。
ジム用というだけあって
横ブレに強い。
ネンザしやすい方、足首が弱い方は
はじめからこのモデルもありです！
※過去ご紹介した靴はこちらにまとめてあります。
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それではまた明日！
