寺島 直希/Naoki Terashima (@hark_kyoto) • Instagram photos and video
「天才・寺島直希①と②」は
たぶん1~2年くらい前に書いたので
もう自分でも探し出せません。
読まなくても大丈夫です。
とりあえず③です。
お会いしてきました。
・寺島直希氏とは
28歳。
京都在住。
努力家で、天才。
HARK KYOTOの店主。
・小学生の時から自分でランドセルを磨き
・10代でストリートから靴磨きをはじめ
・靴磨き日本選手権大会 優勝
史上最年少だったはずです。
このかたに今日
靴を磨いていただきました。
なお初対面です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
おつかれさまです
こまつ@shoes_komatsuです。
今日の新宿は暑かった。
伊勢丹本店の「靴博」の一角にある
カウンター磨きのコーナー。
10時に予約をゲットし
9時半に伊勢丹の門の前に。
ん?
10時で予約入れたんなら
3分くらいの遅刻になるんじゃないか?
俺は煙草に火をつけ
ぼんやりととめどないことを考えていた。
嘘です。
いろはすのまちがいです。
と思ってたら
いきなり声を掛けられまして。
おや。
プラスワン本郷三丁目店さんの
○○さんじゃないですか奇遇ですね。
リアルでは初めましてでした。
素敵なお方です。
あんなことやそんなこと
ええっそんなことまでって話をしていたら
うしろにまあまあの列。
10時開門。
ん────────。
どこなのか全然わかりませんw
店員さんに聞いたら
ひとつ下の階だと。
降りたらすぐわかりました。
なんなら寺島さんのほうから
ブースから出てきてくださり、
お互いに一礼。
こ「こまつです」
寺「寺島です。
ええと今日は・・・
お履きのお靴でしょうか?」
こ「全然ちがいます・・・」。
これは乾拭きオンリーで充分のこれ。
ところでカントリーって
履くうちにかなり色が
飛んでいくんですよ。
写真ではこうですが
こっちの色ではありません。
「マロン」じゃなく
「マロンアンティーク」の方です。
使い込むとこうなります。
話もどします。
伊勢丹の方がみえて
「ご予約されたこまつ様ですか?」
「うむ。」
余裕ぶってる時間はありません。
うしろびっしり詰まってますから。
この日のために用意してきたのが
これ。
これ自体にもストーリーがありまして。
興味があったら読んでください。
813 職益は楽しい。 - 毎日靴ブログ@元・靴設計士 兼 現・靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニアの こまつです。
3行で説明すると
・20代のころ自分の木型でつくったグッド
・カールフロイデンべルグの最後のロット
・井上源太郎さんに磨いてもらったやつ
靴がどうっていうより
ストーリーがつまってるんですよね。
〇磨きながらの会話
※写真と会話
寺島さんの許可いただいてます。
汚れ落とし中です。
こ「あの・・・・」
寺「・・・はい」
こ「写真と会話、ブログにのせていいですか」
寺「いいです!」
よっしゃ言質!
こ「なぜこの仕事に」
寺「父が料理人で。
毎日家で包丁を研ぐ姿ってのが
そもそもの根底だと思います。」
こ「靴へはいつから」
寺「ランドセルを小学校の時から
磨いてたんですね────」
乳化性は使わず
一気にワックスでいきました。
汚れ落としのなかに
もうベースが入っていたはずです。
こ「磨きたくない靴ってありますか」
寺「────────あんまりありませんね。。
逆にこまつさんはありますか?」
あります。
①磨いても全然とりに来ない靴
②びっしゃびしゃに濡れてる靴
③磨いたところで靴ベラも使わず
「ぐしゃ」って履かれる靴
こ「・・には殺意を覚えますね」
寺「wwわかる気がします」
あんまりしゃべりませんでした。
私もいまさら
「ワザを盗みにいく」って
フェーズでもありませんので。
サフィールの缶に入ったあとの
ポリッシュ。
このときいい言葉頂いたんですよ。
試されたんじゃないかな。
寺「ああwポリッシュが一晩で
傾いてしまいましたね」
写真ありません。
ただサフィールの業務用のカン
(どら焼きくらいの大きさ)の中身が
たしかに土砂崩れ起こしてる。
それがサフィールなら────
絶対起こりえない現象です。
寺島さんからのジャブだったのかな。
うん。
正直どーでもよくて
私が見ていたのは
寺島さんの動きとバランス。
水をつけて
ヤギ毛のブラッシング。
私は靴を見ていませんでした。
寺島さんの胴体の揺れ。
どこに重心がいってるか。
ない。
力みがゼロ。
上半身がわずかに揺れてるけど
ブラシの威力を手だけじゃなく
身体全体を使って
完全にコントロールしてる。
なで肩です。
格闘技を嘗めた人間からすると
なで肩は一番いい意味できらい。
刀が振れるからです。
真剣を振る
・居合
・抜剣道
の場合、
有段者はもれなく「なで肩」です。
確実に言えることは
寺島さん、
いざっていうときに強い。
そしてカラダの動きを
実はよーくみてましたが
エネルギーのロスが極端に少ないんです。
肩甲骨を自在に操ってます。
それって自衛隊の
特殊部隊の技です。
「ウェイブ」ってYouTubeで検索したら
ガチの人が出てきます。
ブルース・リーが発祥でしたね。
やっぱ気になるので・・・
〇聞いてみた
こ「寺島さんは運動などは」
寺「・・・とくにはしてませんね」
こ「筋トレとかは」
寺「あ、やってます」
きた。
こ「ジムとかで?」
寺「いえ、家で自重とかストレッチですね」
・プランク
・腕立て
・竹刀の素振り
あたりだと見ました。
そんなことを思ってるうちに
出来ちゃいました。
エグイです。
こ「井上源太郎という方に(以下略)
寺「レジェンドですよね!存じ上げております」
さすが。
ちょっとこのあとの話は
ど忘れしました────────☆
こ「今後の夢ってありますか」
寺「・・・・・種まきですね。
まだまだ靴を気軽に磨く習慣って
日本ではないじゃないですか。
だから
こういう製品が
あたりまえにリビングに並べられて
ご自身で靴のメンテができるように
・・・種まき?・・してる感じです」
と。
こ「一攫千金は」
寺「あんまり興味がありません」
でしょうね。
人生の中身が充実しすぎてる。
こ「弟子入りの申し込み、たくさんあるでしょう?」
寺「・・・まあw。
ただそれぞれの人生がありますし
磨くだけじゃなく
事務作業とかもありますし」
わかる。
ものすごくわかる。
靴磨きでも
靴修理でも
「事務作業が半分以上」
PCやツイッターやインスタの更新が
できないようでは
せまい靴の世界でも通用しません。
逆もまたしかりってことでね。
ちょっとここから先は書けません。
寺島さんは今日(日曜)までです。
今これを書いてるころには
忙しく荷造りされてるはずです。
すげーな。。。
台風もなんのその
「寺島ブース」だけは
全日程・全枠が
ソールドアウトだったそうです。
台風の日も全部。
たしかに・・・
おとなりのブースとかは
…察してください。
寺島直希様:
今度は京都でお会いしましょう!
このたびは本当に
ありがとうございました!
本題終了。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【今日のおすすめの1足】
こ「寺島さんはスニーカーは履かれないんですか」
寺「・・・・。履きませんね・・・。」
沈黙。
こ「通勤の時の階段ダッシュとかのときは」
寺「あんまりそういうことありませんね・・?」
たぶん東京が異常なだけなんだと思います。
京都って2回くらいしか
いったことありませんしね。
うち一回は修学旅行だああああ
さて・・・・・
革靴はいい。
本当にいい。
しかし・・・・
食わず嫌いはどうしたものかなあ。
ぶっちゃけ
寺島さんに履いてほしいスニーカーがこれ!
「マルジェラ×リーボック」
56800円。
あー・・・・・
職業病でわかっちゃうんですが
寺島さんの場合は
41でジャストです。
「革靴しか履かない」ってライフスタイルって
本当に素敵です。
力みがなくて
ほどほどに仕事を楽しんでる。
・・・・・・・・って考えたとき
うちのアパート、
絶賛外壁修理中なんです。
地下足袋って最強だと思う。
ちょーどいい高さ(足場)に
職人さんの足がある。
足底筋フル動員ですよ。
なんかマルジェラって
変なとこカンがいいから
こーいうのつくったんでしょ。
AIにマーケさせたら
200%この案は通らない。
・・・・・・・・・・・・・・
それではまた明日!
ダメだ寝ます。
バーもまた明日!