おつかれさまです
こまつ@shoes_komatsuです。
ズーム相談の中で
いい感じのご質問を頂きました。
「ローリングソールは不安定じゃないですか」。
答えからいきます。
不安定ではありません。
形よりはるかに安定します。
不安定だとすると
どれかの条件が当てはまっているはず。
・体幹がかなり弱い
・歩くより「立つ」時間が長い
・気づかないうちに前重心
どれかがあてはまると
まあまあの不安定になります。
なので基本、ご高齢の方には
個人的にはおすすめしてません。
ちなみにズームでのご相談者様は
「立って止まってる時間の方が長い」
方でした。
対策法も教えましたので
あとで書いておきます。
ローリングソールとは。
横から見たときに、おおきく前後に
カーブしている底のこと。
対比して「フラットソール」
「スタンダードソール」なんてのもありますが
写真で見た方が早い。
それぞれの代表がこれ。
①ローリングソール
HOKAが有名。
最近のハイテクシューズの主流。
②フラットソール
オン「ロジャー」。
これはテニスシューズですが
バッシュにも多い。
名の通り地面に対して
ほぼ平行な底です。
接地面積が大きい。
③スタンダードソール
ナイキエアマックス97。
わりと80年代~2000年代前半はこれ。
つまさきだけが反ってる感じ。
今でもスニーカーといえば
「スタンダードソール」といえるくらいには
圧倒的勢力です。
・・・
じゃあどれが何にいいのかというと
①ローリングソール→歩く
②フラット→カジュアル
③スタンダード→歩くもカジュアルも可
こんな感じです。
まあたしかに②③をみたあとに
この写真見てしまうと
「うしろにひっくり返るんでねえのか・・」と
心配になる気持ちはわかります。
しかしローリング底を履いていて
ショップでも街中でも
うしろにひっくり返った人を見たことは
一度もありません。
わたしもHOKAは愛用してますし
NBも10年以上のつきあいですが
両者の安定感は同じ。
なぜか。
足の骨格みてください。
当たり前の話ですが
重心が落ちるのはカカトの端ではなく
「くるぶしの下」です。
ましてスポンジ底はつぶれるじゃないですか。
一番安定してほしい
「くるぶしの下」のところで
各社、きちんとつぶれるようになってるんです。
だからひっくり返りません。
スタンダードソールも悪くはないんですが
やや時代遅れです。
ここから派生して一気にシリアスランナーに
選ばれたのがローリングソールですから。
しかしただ「立ってる」だけだと
ソールがうまい具合につぶれ切らないので
安定はしません。
立つ(止まる)=体重
歩く=体重の1.5倍~
走る=体重の3倍~
という計算なので
メーカーの設計通りにはいかず
立ち仕事で、体重が軽い方だと
正直疲れます。
立ってるだけなら②のフラットソールが
一番疲れません。
立つだけならね。
対処法はいたって簡単で
インソールです。
このブログでは2万回くらい書いてますが
「やわらかい底にはかたいインソール」
「硬い底にはやわらかいインソール」
この法則です。
ご相談者様には
「これに差し替えてください」と
回答しました。
シダス「コンフォート3D」。
3979円。
カカト~ふまずまでのプレート、
軽いですがかなり硬いです。
これがあるだけで余計な沈みこみがなくなり
ソールが砂だとすると
砂の上に板が一枚出現します。
書くとめんどくさいですが
履けば一撃です。
ちなみにご相談者様もひと月使って
チェンジした日から今日まで問題はないとのこと。
・・・
ロリングソールは足にラクをさせるから
健康のためには良くない!と
思わぬ方向から噛みつかれることもありますが
わかってませんねえ・・。
たしかに認めるところはあります。
赤ちゃん~小学生後半までは
なるべく薄底・厚すぎない底の方が
あきらかに健康的な足・脚に育ちます。
地面からの刺激を受けて
神経・靱帯・筋肉・骨格が
育ちますから。
しかし40超えたらきついですって・・。
地面が土の江戸時代ならわかりますよ。
草履で数10キロ歩くこともできたでしょう。
しかし江戸時代のかたを
今の時代にお越しいただいて
コンクリートの上を歩いてもらったら、
たぶん10キロあたりでギブだと思います。
コンクリ、硬すぎ。
ヒザと股関節の軟骨がへったら
歩くもなにもないんですって。
おもしろいことにこんな現象もあります。
ヒザが痛くて厚底を履くうちに
いつの間にかヒザの痛みもなくなって
うすいサンダルで歩いても良くなった、
という嬉しいお声も。
これも理論は簡単で、
ヒザと股関節の軟骨も
きちんと細胞は生まれ変わるんです。
ただしその速度が異様に遅く、
新陳代謝のまえにガリガリっとけずれて
細胞そのものが削れてしまうのが
「変形性膝関節症」です。
だから軟骨がまだギリ残っていて
保護に保護を重ねると
確率は低いにせよ、元に戻る方も
じっさいいらっしゃいます。
ラクに歩けるようになると
必然的に体幹も強くなるし
歩くことそのものが「動的ストレッチ」なので
体もどんどん動きやすくなります。
脚力もつくし基本いいことしかありません。
だから厚底・ローリング底は
必要なんですよ。
じゃなきゃガチ勢が履きませんて。
夏なんて厚くって
とてもじゃありませんがうすい底って
無理ゲーでしょう?
だから恐れずに、ガンガン使っていきましょう
ローリング底と厚底。
本題終了!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【今日のおすすめの1足】
ミズノ「ウェーブエボーク GTX」。
ユニセックスで11,891円。
ミズノ(MIZUNO)(メンズ、レディース)カジュアル シューズ ウエーブ エボーク GTX B1GA220005 B1GA220036 スニーカー スポーツ ウォーキング 防水 雨
完全防水・防風のゴアテックスモデル。
幅はやや広めの3E。
たぶんモデルチェンジがちかいのか
底値です!
さすがに「雨の日のコンクリ」を
想定してる各メーカーは
スタンダードソールです。
カカトから着地するのに
滑るときは接地した瞬間にすべるので
最大限の面積。
ということはさておき
発売から2年以上たっても
かっこいいですねえ・・。
履き口がソックス状で、
急いでるときにはスリッポンとして
脱着できます。
ヒールにはミズノウェーブ内蔵で
「点」の衝撃を「面」で散らします。
ヒザにもいいですが、体感的には
腰にかかる負担がゼロに近いかも。
※過去ご紹介した靴はこちらにまとめてあります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【おしらせ】
各種ご相談、365日受付中です。
・ズーム相談
40分、モニター越しですが
マンツーマンでお足の特徴・合うお靴の
ご相談に乗ります。
30分・3300円で15歳以下の方限定の
「子育てキャンペーン」も実施中。
受け付けは→足と靴の オンライン 相談
・あんまりしゃべるのが得意ではない方には
こちらがおすすめ。
チャットでお答えするライン相談。
1回5500円で文字数の制限はありません。
ライン相談→足と靴の オンライン 相談
・お買い物フルアテンドは
こちらからどうぞ!→お買い物アテンド
はやくも12月までのご予約も承っております。
・・
それではまた明日!