おつかれさまです
こまつ@shoes_komatsuです。
新宿フィッティング会場の
すきま時間に書いています（9月7日）。
ちょっと今日は時間がありませんので
軽い話で。
ゆるい靴の調節にはローファーをはじめとして
スニーカーに至っても基本は
だいぶ市民権を得てきた「タンパッド」が有効です。
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まだ未経験の方はぜひ。
想像の3倍くらい有効ですし
今までの人生は何だったんだ・・と
少し落ち込むかもしれません。
どんな靴でも「てこの原理で」
足の甲のピンポイントで
靴は足をおさえこむんです。
インソールできつくする方法も
実は目的が同じ。
下から上に押し付けるんですが
的がでかすぎます。
しかし逆にタンパッドではなく
インソールでなければきつくできない靴も
存在します。
それがブーツ。
ゴム長も同じことです。
ワークブーツも、ハーフブーツも
ロングブーツもみな同じ。
このへんはタンパッドは無力です。
なぜなら
①はがれるから
②すきまが短靴の比じゃないから
③貼る場所のカーブがきついから
理由はこの３つ。
解説しましょう。
・・・
①はがれるから
端からはがれます。
自分で試して失敗しました。
タンパッドはどのメーカーのでも、
あるいは自作しても最終的には
両面テープで止めますよね。
しかしブーツという履物は
「足をスライドして」入れて、抜くわけです。
この力があなどれない。
絶対パッドの端に引っ掛かります。
レースアップタイプでも
意外と気づくとはがれてます。
むしろ引っかからなければ
絶望的に緩い、とも言えます。
構造的な例外だとファスナーがついている
タイプですが、実はこれも
やってみると意外にはがれるんです・・。
結局、足の甲とブーツ本体の
こすれ具合いというのが
どんな構造でも短靴とは違うんですよね。
②すきまが短靴の比じゃないから
これも構造的な問題です。
ゴム長的な、紐もファスナーもついていない
「ズボっ」っと履くタイプがわかりやすい。
おっとこんなところに
便利なホワイトボードが。
図解しましょう。
型紙をつくるとき、この青い線が
ブーツの外周のラインです。
に対して、赤い線で描いたのが
短靴の場合。
甲の高さと、かかとのカーブが
ちょっとずれてますよね。
斜めに横切ってる矢印のラインを
「ロングヒールガース」と呼びます。
たぶん世界共通用語。
これが「ロングヒールガース」。
この距離がないと・・・・
足が入りませんし脱げません笑！
想像してもらえばわかるんですが
ゴム長とかワークブーツのペコスタイプって
めっちゃ筒ゆるいじゃないですか。
これが理由なんです。
スタイリッシュに攻めれば攻めるほど
脱げないブーツになってしまう。
だからウェスタンブーツって
「ブーツジャック」っとセットじゃないと
脱げないんですよね。
ウェスタンブーツだけは
コヨーテをトウで蹴り飛ばす必要があるので
超絶タイトです。
似てはいますが
乗馬ブーツにはもれなくサイドファスナーが
ついています。
③貼る場所のカーブがきついから
レースアップブーツならまだマシですが
ブーツのちょうど足の甲に当たる部分って
縦にも横にも曲がってます。
しかも結構パーツとしても曲がるし
革だと折れ曲がる場所なので
タンパッドの伸縮がついてこれず
はがれてしまいます。
タイトフィットなブーツだと
そもそも表側に形が響きますしね。
革がなじんで「しなっ」っとなると
なおさら無残です・・。
ざざっと説明しましたが、
やっぱタンパッドとブーツって
根っから相性が悪い。
・・・
しかし昭和からの
「インソール調整」は有効です。
これも相性。
ブーツはくるぶしが深いんで
靴全体が「浅くなる」ことが
まずありません。
ご婦人のめっちゃシャープなブーツなら
指と爪は当たるでしょうが
それもインソールの厚い・薄いで
調節しましょう。
バッシュみたいにカップインソールが取れるなら
オリジナルのを外して
100均のインソールをサンドイッチするのが
見栄えがいいですね。コストも安い。
ワークブーツは、ソールが固いなら
ソフトなインソールがよくて
ソールがソフトなら固いインソールが
絶対に安定します。
ソフトなインソールならおなじみNB。
GUのブーツにも有効です。
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100均のとちがってカカトがやや小ぶりなので
ほとんどの靴に入れても
中でシワになりません。
ハードなインソールなら
コロンブスの栃木レザーのやつ。
（ただしでかいサイズがないので注意・
スニーカーなら26㎝くらいまでです）
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ご婦人で絶妙な薄さが必要なら
蒸れ対策も兼ねてアシート一択で
いいでしょう。
ブーツって短靴と違って
筒の幅とか中のボリュームも
短靴よりあるので、ある意味フィット感は
難しいです。
とにかく数字に惑わされないこと。
「足がD幅」と言われたから「D幅」のブーツが
合うわけではありません。
もうこのへん絶望的にメーカーと測定器で
差があるんですが・・。
くるぶしやかかとのボリュームなんかも
しっくりこなければスルーが正解。
「心地いい」感触を信じましょう。
あ！くれぐれもこれはダメですからね！
爪が死にますし悪臭の原因にもなる
「つまさきクッション」。
時効だと思いますが前職で
私も販売してましたこういうの。
ノルマだったんで！
ノルマだったんでええ！
どんなに低反発でも形がかわっても
いいことはひとつもありません。
ティッシュつめてた昭和じゃないんだから。
本題終了！
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【今日のおすすめの1足】
ブーツっちゃブーツですが
本来はエアロビ用。
定期的に人気再燃します。
リーボック「フリースタイル」。
9900円。
本体は天然革、足首部分だけ
合皮です。
今はもう逆にこの靴が
エアロビ用だった、って知ってる人の方が
少ないのでは・・。
足なりの木型でトウに余計なパーツがなく
カカトも小ぶりでネンザしやすい人には
救世主的な靴です。
幅もかなり細めなので
復刻され次第、速攻でリピ買いする方も
多数いらっしゃいます。
ややサイズ感小さめなので注意。
万が一これもゆるければインソールです。
トウが意外にソフトでなじむので
ハンマートウ・外反母趾・内反小趾のかたにも
重宝されます。
※過去ご紹介した靴はこちらにまとめてあります。
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【おしらせ】
9月の新宿フィッティング会、
予約受付中です！→フィッティング会
9月の日程はこちら。
11（水）、16（月・祝）・22（日）、
27（金）、29（日）
会場は今回もすべて新宿です。
時間帯も各日
11時 12時 13時 14時 15時 16時
ですのでご興味のある方はどうぞお気軽に～。
台風と地震でどうなることかと思いましたが
おかげさまでご予約とお問い合わせも
頂いております！
枠は埋まり次第リアルタイムで更新してますので
フィッティング会でチェックしてください。
先着順です。
お申し込みは
・HP→フィッティング会
・公式ライン→https://lin.ee/CK9Z29U
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それではまた明日！
