こんちわ。
靴修理人 兼 シューフィッタ― 兼 靴マニアのコマツです。
あのアシックスが!草履をつくってます。
あの着物に合わせる草履です。
四の五の言わずに実物みてもらいましょう。
こんなの。

・・・ガチンコじゃないですか!!
最初聞いた時は、
ゲルとかスピーバとかの
ハイテク素材をふんだんに使った
なんかこう、近未来的でサイバーチックな
デザインだと思ってたんですが、
逆。
そしてお値段も、2万3千円。高っ!
いろんなデザインがあるので、
ぽんぽん貼っていきますね。



雅じゃないですかー!
最近男用も始めたみたいです。

私も実物手に取ってみましたが、
外見からは一切スポーツ臭がない。
むしろ「アシックス」ということを隠してる
感すらあります。
黒子に徹してますね。そういう姿勢、大好きです。
ただ、よくみると
しっかり詰め込んでます。
まず、左右がある。
「は?」と思った方も多いと思いますが
草履って普通、左右がないんです。

ね?
由来はわかりませんが、とにかく
左右が完全対象です。
アシックスは鼻緒こそど真ん中にありますが、
ふまずのアーチサポート、
つま先のストッパー、
かかと回りのへこみをつけて
ちょっとしたビルケンみたいにつくっています。

あと、わりと厚底なんですが
ランニングシューズと同じEVAを使っているので
猛烈に軽く、クッションが効いてます。
加えて心憎いのが、
トップリフトがちゃんと修理できる仕様なんです。

ふだん靴修理をやっていて思うんですが、
草履のかかとの修理もよく来るんですよ。
でも、どこのメーカーの草履も
「なめてんのか?」って思うくらい
ちゃっちいプラスチックラバーなんです。
アシックスは相当いいやつ使ってますね。
かりに修理にきても、
まじで両足5分で直ります。
いいことづくめなんですが、
ひとつ弱点があって
ネット通販やってないんです。
全国で40数店舗の、百貨店でのみ
とりあつかってます。
リンク貼っときますね。
ちょっと話変わりますけど、
着物業界ってなめきってません?
本来日本人の生活に一番フィットしている
ウェアなはずなのに、
やたら高くて、着づらくて、
敷居が高い。
千年ちかく続いてたものが、
戦前・戦後のたった100年弱で洋服に
とってかわられてるんです。
アシックス、ジャージで着物つくってくれないかなあ。
チャックで5秒で着れるみたいな。
楽しみに待ってます。
それではまた明日!