元・靴設計士 兼 現・靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニアのコマツです。

東京某所で靴修理やってます。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間ほど靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと書いていきます。

160 だから靴のサイズでミスをする。靴の設計ではサイズなんかテキトー!対処方書いときます。

こんちわーーーー!

靴修理人 兼 シューフィッタ― 兼 靴マニアのコマツです。

自分の靴のサイズ。

みなさん把握してますよね。

スニーカーだったら27㎝で

革靴だったら26㎝。みたいな感じで。

そう。

いきなり本題ですが、

革靴とスニーカーって、

だいたい1㎝ずれるんですよ。

スニーカーのほうがだいたいは

1㎝でかいんです。ほとんどの方は。

男女関係ありません。

なんでこんなことが起きるかというと・・

「メーカーが勝手にサイズをつくってるから」

です。

オーダーメイドは別ですよ。

きっちり測って、捨て寸(バッファ)を

プラスして、

その方の好み=タイトが好きか、ルーズが好きか、

足の脂肪のつき方はどうかを巻き尺を

緩めたり締めたりして(業界用語ではコロシ)

つくります。

でも大量生産となると・・・

みなさんのもってるイメージはたぶん

ひっくりかえります。

たとえば26㎝の靴つくるとしますよね。

わかりやすく、木型をいちから

つくるとします。

靴木型・靴ラスト、婦人用・LA-2(スクエア・タイプ)(株)マモル

大きさをどうやって決めるか。

答えは、

「だいたいこんなもんじゃない?」

です(草)。

巻き尺や定規のたぐいは

一回も登場しません。

んで、サンプルを一回つくります。

そして、

26㎝と思ってる人に履かす。

きつい、って言ったらその木型は

26.5㎝として扱い、

ゆるい、っていったらその木型は

25.5㎝として扱います。

あんまりないですがドンピシャだったら

まんま26㎝の木型になります。

それを基準にして、

「グレーディング」(等差倍率)に

のっとって、

たとえば紳士靴ならミリ数にして

「縦5:横4」とか、

婦人ものなら

「縦5:横3」という感じで

各サイズの木型(プラ型)を

木型屋さんにつくってもらいます。

でも、改善方法ってありませんし、

こんなディスったタイトルでも

私もこの方法がベストだと思うんですよ。

だーかーらー、

靴を販売するときに

お互いが苦労するんです。

俺は26㎝だああああ!

と思い込んでる客。

26㎝だけど・・ナイキだからきついかな?と

思い込んでる販売員。

最悪なのは、そこでシューフィッタ―が

登場することです。

巻き尺を使ったり、ペドカルテ(足の輪郭みたいな図)

を作成して、足長がいくら、足幅がいくら、と

もったいをつけて、

「だからあなたはこのサイズでなければ

ならないんです」っていう流れで

買わされて、

数回履いて「だまされた」と後悔します。

あ、ちなみにシューフィッタ―の肩書もってると

販売のノルマは倍になるらしいです。

このケースでは登場人物3人が

全員ミスってるんですが、

このケースだと一番悪いのは

シューフィッタ―です。

プロなのに

足を測って、なぜ「靴を」測らない?

なんでその靴のサイズを信じる?

なんでその靴の幅(2Eとか、3Eとか)を

信じる?

言っててもしょうがないんで、

私自身がやってる靴選びの方法はこうです。

ざっくり26㎝だとしたら、

前後0.5㎝の靴も用意してもらいます。

つまり目の前には3足。

目を閉じて、シャッフルします。

つまり、自分ではサイズ表記を絶対に見ません。

全部はいて、軽く歩きます。

直感で「これ」と思ったら

誰が何を言おうと、それが正解です。

もし全部違和感があったら、

残念ながらその靴には縁がありません。

片足がきつくて、逆がちょうどよかったら

「ちょうどいい方」のサイズが正解。

靴はぶっちゃけ伸びません。逆に、

きつくすることはある程度できます。

最後に、靴の幅をしめす

Eとか2E とか3Eとかあるでしょ。

俺は幅広だから

3Eじゃなきゃだめなんだああああ

とかいうひともいますよね。

確かに靴幅表記はJASで規定されてますが、

「法的拘束力はありません」。

まちがってても罰せられないんですよ。

なので、設計時代に飛びかってたセリフは

「とりあえず3E表記にしとけば売れる」

です。

おおこわ。

それではまた明日!