こんにちは。
靴修理人 兼 シューフィッタ― 兼 靴マニアのコマツです。
幻の東京五輪にむかって
「カーボンは何枚まで入れていいか」とか
「靴底の厚さは何ミリまで」とか、
中学校の風紀委員かよ!とつっこみたくなるような騒動が半年前までありました。
そんなランニングシューズの厚底戦争が
ようやくひと段落つきましたので、
備忘録としてまとめます!
問題児だったナイキ・ヴェイパーフライの一人勝ちの
いわゆる「厚底」戦争がすいぶん変わりました。
こむずかしい話はあとにして、
どんどん見てもらいましょう。
①アディダス 「アディゼロ アディオス プロ」
27,500円。
最大の売りは、カーボンプレートがごていねいに
5本に分かれていること。
今のところ、スポーツチェーン店の「STEP」と、
アディダスの直営店でしか
直に売っていないみたいですが、
探したら楽天でも見つかりました。
(サイズは23しか残ってませんでしたが・・)
値段も公式と一緒です。
ただ・・・けっこう調べたんですが、
肝心な「重さ」と「ソールの厚み」が書いてないんです。
「超軽量」とは書いていましたが、数字が知りたい。
公表しないあたり、ヴェイパーフライには
おそらく勝ててないと思います。
②ブルックス 「HYPERION ELITE(ハイペリオン エリート)」
27,000円。
こちらは数字が公表されてます。
27㎝で215グラム(片足)、ドロップ差8ミリ。
ドロップ差とは、カカトとつま先の高低差のことです。
ちなみにナイキのヴェイパーフライが
26.5㎝で186グラムなので、ブルックスは
若干遅れをとってる感じですかね。
しかし・・完売中。
「カカトから着地できる」構造に対し、
ナイキは42.195キロを「ひたすらつま先だけで走らす」
「フォアフット構造」を採用しています。
裏から見ると一目瞭然。
ヒールにちゃんとラバーがついてますよね。
ヴェイパーフライは、
すべり止めの模様だけで、ヒールのラバーはほぼ皆無。
日本の大迫選手がこれ履いて走ってる映像みてください。
衝撃ですよ・・・
42.195キロをひたすら「ダッシュ」なんですよ・・・!
かかとは一切使わない。
普通のフォームから、この「ずっとダッシュ」の
「フォアフット走法」にかえるのに1年かかるんです。かかとは一切使わない。
絶対ふくらはぎつるわあ・・・。
話戻しますが、ヒールのラバーがない分、
ナイキの方が軽いわけです。
③ホカオネオネ 「カーボンX」
27,500円。
解剖図がちょっと見当たらなかったんですが、
27㎝で250グラム。ドロップ差は5ミリ。
レーシングというよりは、
「ケガをしないようにそこそこのタイムを狙うランナー」向けの
ゆるいシリーズだと思います。
最大のメリットは、「へたらない」。
シューズとしての寿命が圧倒的に長いんです。
④アシックス 「メタレーサー」
22,000円。
異色なのは、カーボン搭載でも「厚底」ではない。
ソールの厚さが24ミリ。
ただし重さはナイキの次に軽く、
27㎝で190グラム。
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このへんは「諦めた組」です。
企業ですから、きっぱり撤退するのも全然OKでしょう。
ニューバランスは「フューエルセル」、
ミズノは「デュエル」シリーズで
2020年のマラソンシリーズに参戦してますが、
正直ぱっとしません。
ニューバランスは重い。
ミズノはカーボンは搭載してるものの、
ぶっちゃけ誰も履いてない。
カーボン搭載モデルそのものをつくっていません。
・・・・・・
まー、ここまで書いといて何なんですが、
コマツは長距離は走れません。
陸上時代も100mと200mだけでした。
そんなコマツがダントツでほしいのは、
これです。
ナイキ ズーム ダブル スタックド。
26,400円。
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ファッションとしてなら、
ホカオネのボンダイかこれでしょ。
ナイキの方は、地味にスーツスタイルにも合います。
ジムで履いても、イタいと思われずに
テンション上がりそうですね。
・・・・・・・・・
それではまた明日!