元・靴設計士 兼 現・靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニアのコマツです。

東京某所で靴修理やってます。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間ほど靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと書いていきます。

20 プーマ・ディスクブレイズ

21世紀に入って、相当時間たちましたよね。個人的にフラストレーションなのが

いつまで靴に紐がついてるの?(怒)」っちゅうことです。

だってちょっと考えてみてください。靴の素材は100年前は革とか、藁(草履)とか、木(下駄、西洋ならクロッグ)くらいなものだったのが、今ではもうなんでもありでしょう?

底材に至っては・・革、草、木、生ゴムだったのが、ウレタン、EVAにエアだゲルだをのっけて当たり前の時代ですよ?

なのにアジャスト機能はいまだに「紐」。。もう、いい加減に紐やめませんか?で、1993年にプーマから出たのが

プーマ・ディスクブレイズ に対する画像結果
現在だと実勢価格アンダー2万円くらい。

プーマのディスク ブレイズです。ダイヤルを回すとワイヤーが締め上げて、ダイヤルの真ん中のボタンを押すとワイヤーが一気にゆるむ構造です。

当時¥15000前後だったと記憶しています。もっとパステル調のうるさいカラーリングで、ミッドソールには衝撃吸収材として「セル」(ハチの巣状のエアで、ナイキより安定しているというのが売り)が全面に贅沢に入っていました。

プーマ・ディスクブレイズ ソール に対する画像結果
裏面からは見える構造。

当時は「セル」じゃなく「トライノミックプラス」という名称でしたが、名前が長すぎたんでしょうね。

陸上の100mでカールルイスから王座を奪ったイギリスのリンフォード・クリスティがこれを履いて練習して宣伝もしてたんですが、当時の売れ行きは鳴かず飛ばずでした。見た目のごつさと、ワイヤーへの不信感だったと思います。2年後にはリーボックからインスタポンプフューリーが発売されてしまい、不遇の年月が過ぎましたが、日本のビームスがほどなくコラボでレギュラーで発売し始め、あれよあれよという間に今では世界中でコラボされて大人気商品になっています。ワイヤーが切れたという話は個人的には一度もありません。

で、去年あたりからの「BOA」システムですよ。

ニューバランス BOA に対する画像結果
ニューバランス
ヨネックス boa シューズ に対する画像結果
ヨネックスも
リーガル boa シューズ に対する画像結果
リーガルまで

理論はプーマのディスクと一緒なんですが、30年弱かけてここまで小さくスマートになりました。2001年にアメリカで創業された「BOA」社の製品をいろんなメーカーが取り入れ始めており、今年はもっと広がっていくと思います。

もうね、ほんと靴紐いらない。邪魔だもん。BOA社さんももっといい感じのレパートリーを増やしてくると思うので、いい時代になったと思います。

え?マジックテープがあるって?あれは音が嫌いだから。

 

今日はこのへんで!