元・靴設計士 兼 現・靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニアのコマツです。

東京某所で靴修理やってます。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間ほど靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと書いていきます。

13 マドラス

前回に続き、迷ってるんだったら買わない方が(以下略)。ブランドその2です。

マドラスコーポレーション。旧亜細亜製靴。ご子息が超イケメンの、あの会社です。普通に百貨店の紳士靴のメインで販売されてるのと、お値段が決してお安くないので、ついふらっと買われる方もいらっしゃるでしょう。「カルバンクライン」「トラサルディ」なんかもマドラスがパテントを取っているので、いわゆるマドラス社製です。

なにが言いたいかというと、修理していて「なんでそこで手を抜く(怒)⁉」ということがほぼ100%だからです。あと10%、5%のせいで100点の靴が20点になってしまう、そんな残念なブランドです。

まったく個人的に感じることを箇条書きしていきます。

・アッパーの革・・赤とか紺とか、イタリアンな味のものは、汚れ落としで顔料が落ちてしまう。そもそも値段のわりに革質が荒い。左右差が激しい。

・底回りのパーツがいちいち弱い。防水スプレーもかけずに雨に浸かってしまったら、どこからでも剥がれてくる。で、パーツの質が悪いので接着剤もつかない。

ゴアテックス(完全防水)バージョンもあるが、なんでヒールを一体化させちゃうの?そりゃーちょっとはコスト浮くかもだけど、ヒールのゴム直す時すごい大変。いったんヒール全部削って、新しいゴムを接着剤でつけるんですが、非常に取れやすい。特に雨の日なんかは・・って、ゴアテックスの意味どこいった?リーガルやアシックス等のゴアテックスの紳士靴はきちんとヒール交換だけできるようになっています。

・見た目にこだわるあまりか、ソールのメカニカルなプラスチックの無意味なパーツがだいたい折れたり割れたりしていて、都度お客様の確認を取らなければいけない。

・婦人靴についてはもうなにも言いたくない(幸い今はすごく縮小されてるぽいです)。

・名古屋でつくっている風でほとんど中国製。ちょっと法の抜け道があって、中国製のアッパーと中国製の底をばらばらに輸入して、日本で接着して靴にすると「日本製」になっちゃうんです(ノックダウン製法)。

戦争の時は軍人さんの靴をつくってくれていたメーカーのひとつなんですが、体質なんでしょうかねー。買わない方が・・

?おっと誰か来たみたいです。

ではまた次回!