毎日靴ブログ@元・靴設計士 兼 元・靴修理人 兼 現シューフィッター 兼 靴マニアの こまつです。

東京某所で靴修理やってました。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと毎日書いていきます。修理は9月で退職。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。HPはこちらhttps://sf-komatsu.com/

224 オールソールは純正品がいいのか応用の材料がいいのか。白黒つけよう。

【送料無料】※アウトレット品※ Vibram ビブラム #2870 ソール& #5870 ヒール セット ブラック 製靴 靴修理 靴底 リッジウェイ型

こんにちは。

靴修理人 兼 シューフィッター 兼

靴マニアのコマツです。

書いてる通り、普段のメシのタネは

靴修理です。

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この2日間で一気にお客さん、減りましたね。

こっから先、世間話なんで、興味のないかたは

次の点線までとばしてください。

コロナが怖いのはわかるけど・・・

ちょっと落ち着いて。

どうどう。

コロナでの国内死者数は累計1884人。

年間平均のフツーのインフルエンザの死者数は

1万人前後。厚労省データベースより)

風呂での溺死者は年間5000人。

正月の「餅」での窒息死が1500人。

10月だけの自殺者が3000人。

なんとなく数字、おぼえといてください。

さらに、インフルは毎日の感染者数が

ざっくりで3万人。薬もワクチンもあるのに。

一人当たり、1.4~4人に感染させる力があるのに、

「国内での」コロナの感染力は1人あたり

1.4~2.5人。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200126-00160384/

マスクでは50%以上の飛沫が漏れるし、

酸欠による免疫力の低下を危惧する見方も

あります。

https://news.yahoo.co.jp/articles/debf1de2fcc1e763d8af090ec183d15c20105709

要は、コロナは「国内では」殺人ウイルスには

程遠いんです。

 

街頭インタビューとかで、

「このご時世ですから~」とか言ってたら、

もうそれは自分の頭で考えてません。

それかヤラセか。

29歳以下の死者、いまだにゼロですからね。

子供にマスクさせるのは酷。

持病のある人だけ外出を控えた方が良いですが、

そんなもんでいいでしょ。

みなさん、靴修理にきてください。

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うわ、だいぶ話それましたね。

お客さんは減りましたが、

意外とこの1週間多かったのが

紳士靴のオールソール。

スコッチグレインが5、

ジャランスリワヤが3、

クロケットが1、

パラブーツが1

くらいだっと思います。

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さて、メーカーの純正品がいいのか

そうじゃないのか問題。

結論:信頼できる修理屋がなければ

メーカー修理で純正品を使うのが無難。

期間は相当かかりますが。

ただし。「オールソール大好き!」みたいな

町の修理屋があれば、絶対そっちを

選んだ方がいい。

え?けっきょくどっち?って話ですが

具体的にいきましょう。

まず革底。ほとんどのメーカーは国産か

イタリアの革を使ってるんですが、

紳士用・国産革本底・大

国産で原価1700円。

紳士用・イタリー革本底・大

イタリア製で1800円。

はっきりいって、どっちも弱い。

繊維が荒い分、作業はしやすいし

完成時の見た目もキレイ。

メーカー修理に出すと、当然同じものを

使われます。

一方。

コマツの店ではドイツの「JRソール」を

 

半強制的にすすめます。

「JR」とはドイツ語の

「Joh Rendenbach」社

(ヨー・レンデンバッハ社)の略。

画像1: ドイツ製・JR革本底、紳士用 『 大型・厚口 』 (1)

見た目は変わりませんが、耐久性が半端ない。

1年かけてなめしてますからね。

厚みも豊富。

これに張りかえると・・ソールに

穴をあけるまで、数年かかります。

原価3,800円。

原価は高いのに、グッドイヤーの場合

手間賃がほとんどなんで、

「国産orイタリアの革」のオールソールで

1万2千円。

「JRソール」で1万4千円。

たった・・・たった2千円の差ですよ!

メーカー修理でJRソールが選べなかったら

街なかの腕のある修理屋の方が絶対いいです。

なんせ直す人間とツラを合わせられるんで、

両者ともにやりやすいはずです。

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つぎ、ゴム底。

クロケットなんかはダイナイトソール

【ダイナイト】靴底修理 ダイナイトソール <シューリペア・ソール>

を使いますが、

思いのほか持ちが悪い。

原価も5,000円とちょっとお高め。

 

それがそっくりさんのビブラムを使うと、

画像1: (10-1) ビブラムソール #2055黒 28、5cm (ソール&ヒール)

原価アンダー4000円。

そしてなにより、圧倒的に強い。

減らない。

ちょっと作業しづらいけど。

そして修理費用、純正のダイナイトを使っても

オマージュのビブラム使っても、値段は同じ。

1万3千円。

パラブーツやウェストンだと

純正がこんな感じなんで

イギリスのリッジウェイを使うのが標準。

Tricker's(トリッカーズ)大手術の末に・・・。(結果報告 ...

そっくりでしょ?

しかし・・・・さらに上を行くのがビブラム。

RESH(リッシュ 新潟伊勢丹 リペア工房)

もはや写真ではちがいがわからないでしょ。

耐久性が全然ちがう。

ビブラムが上。

そしてダイナイト同様、修理費は同じ。

強度としては、純正品が一番弱い。

ビブラムを推す理由がもうひとつ。

「次の修理がやりやすい」んです。

ダイナイト・リッジウェイは

相当細かくサイズがきまっていて、

その分在庫を抱えなきゃいけない。

6~8サイズあります。ドンピシャじゃなきゃ

うまく仕上がらないので、面倒。

ビブラムは、「大は小を兼ねる」ことが

できるので、2サイズあればほぼ大丈夫。

なんせ長持ちしますしね。

さ、まとめます。

革底→ドイツのJRソールが最強。

ゴム底→イタリアのビブラムが最強。

信頼できる修理屋があったらそっち。

信用できなければメーカー。

以上です。

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【今日のおすすめの1足】

クラークス デザートブーツの

ゴアテックスバージョンの黒。

17,380円。

   CLARKS DESERT BOOT GTX クラークス デザート ブーツ ゴアテックス BLACK SUEDE 26144244 楽天で購入

ステッチダウン製法なのに完全防水。

ダナーと一緒です。

凝ってます。

アッパー外側はステッチダウン。

ゴアテックス含めたライニングはセメント。

「内釣りステッチダウン」っていう

クソめんどくさい製法ですが、

これで完全防水ってヤバいでしょ。

アッパーの素材はオリジナル通り

世界最高のスエードメーカーの

チャールズ・F・ステッド社製なので

見た目は本当にフツーのデザートブーツ。

安っぽさがない。

クレープソールじゃないので、気持ち軽い。

アウトソールが粘りのあるゴム

(たぶんTPR、サーモポリウレタン)

なので、まあ滑りづらい。

スーツでも全然OK。

キャサリン〇ネットより、全然かっこいい。

リペア可能。

あと、ゴアテックスって

「完全防水」とか「透湿性」がどうしても

注目されますが、

コマツ的には「あったかい」んです。

とくに遠赤外線がどーのとかの機能はないのに、

ドライであったかい。

実店舗ならアローズにならんでます。

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