前回リーガルのことを少し辛辣に書きました。そのフォロー、というわけではないんですが、こんなすごいのを現在も展開しています。リーガルブランドの中の最高峰、シェットランドフォックスから、ハンプトンブーツ、¥52000です。

高え!と思ったでしょう?じゃ、次これ見てください。

激似ですよね。こっちは英国クロケットアンドジョーンズの名作、コニストン¥95000です。はっきりいうとこちらのモデルをリーガルがパクッてる、いやオマージュしてます。
雰囲気、製法、アッパーの革質、ライニングの革質、底材のクオリティまでほぼ一緒で、¥40000以上の差。私ならコニストン1足より、迷いなくシェットランドフォックスを同じ値段で2足買ってお釣りをもらいます。純正のメイドインジャパン。さらに、北千住にあるリーガルの工場ではなく、シェットランドフォックスシリーズはすべて新潟の「チヨダシューズ」で少数精鋭のメンバーが作っています。(ややこしいですが、リーガルとチヨダは別会社だったのが、リーガルが買収。職人とマシーンは残った。チヨダの方が腕は1枚も2枚も上手)
かりにシェットランドフォックスのブーツをまんまイギリスで作ると、輸入時の関税が20数%かかりますから、コニストンより高くなってしまうかもしれませんね。
シェットランドフォックスではなく、レギュラーのリーガルの方には、今は「これは!」というモデルがちょっと見当たりません。冴えない2万円の靴2足買うよりは、シェットランドフォックス、買っちゃえよ!なんて思ってしまいます。
アッパーの革は型押しではなくまっとうなシュリンクレザーだから亀裂も非常に入りにくいでしょうし、味も出ますし、ソールはもちろんグッドイヤーなので荒っぽく履いても30年以上は履けますでしょう。他人と被ることもまあないと思いますし。
・・・少し興奮してしまいました。時代は「ザ・革靴」より「革靴よりのスニーカー」になってきており、ホーキンスとかロックポート、アシックスの後塵をリーガルが拝しているのは確かですが、まだまだ引き出しはあると思っています。なんといっても戦時中は陸軍の軍靴を製造していたメーカーですから(海軍は大塚製靴)。
今日はこのへんで!