・・今日原稿3本目か。
ぐび。
ぐびぐびぐびぐびぐびぐび。
ふう。
おつかれさまです
こまつ@shoes_komatsuです。
パソコンの調子がいまいちでして。
ノートPCとデスクトップと
だましだまし使ってますが
家電はなにかと一気にきますよね。
集中力も切れてきたんで
無呼吸で書ききります!
・・・
靴の話をしましょう。
もしかすると
今シーズンか来シーズンか
なんか「きてる」
ウェスタンブーツ。
有名どころは
今でもトニーラマっすかね。
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設計時代にもっとも型紙に苦戦し
リペア時代に一度もオールソールを
やったことのないブーツ。
ファスナーがついてなく
型紙をつくっていても
いきなり折り返しだパイピングだが出てきて
さらに裏との折り合いもつかず
製甲(ミシン)代がたぶん
おそろしい値段だった記憶があります。
結局製品にはなりませんでしたが
コンピューターミシンで
がーっと縫う予定でした。
しかし考えてみれば
ミシンが好きな人なら
当たり前ですがひと針ひと針
ミシンを踏むわけですよね・・。
すげえ・・。
底まわりの設計とか
実用性と美しさを兼ね備えてるあたり
なかなか稀有な存在です。
わかりませんけど
ここまで手間かかって
値段もなかなかだし
10年後とか工場でつくれるか
かなり微妙な存在ですよ。
よくもわるくも
ヴィンテージでも高値で取引されてるので
新しいウェスタンブーツって
なかなかお客さんから
発注もこないんじゃないでしょうか。
勘ですけど・・
数年後一番ヴィンテージでも
値の張るブツになりえます。
グッドイヤーで底を直すにしても
ヒールを根元から外さなきゃなんですが
ふつうに手が中から届かないんですよねw
オールソールができる業者も
もはや「業者」というレベルではなく
「職人」っていう単位に
なってる可能性が大です。
・・・
リペア時代に
オールソールはしませんでしたが
カカト修理とか
つまさき修理、
ハーフソールはよくやりました。
めちゃくちゃ気を使いましたが。
でかいし重いし
筒を曲げちゃいけないし
マシーンで加工できるかどうか
一度シミュレーションしてから
とりかかったのを
よく覚えています。
そのおかげで細部まで
しみじみとよく見ることができましたが
本当に芸術品ですよね。
しかも相反して
つくりはタフだし
タフな材料じゃなきゃつくれないし
動物に例えるなら
ゾウガメ・・・?
完全に絶滅危惧種でありながら
めちゃくちゃタフで
長持ちするし
職人の腕のみせどころです。
・・・
合皮の廉価製品で
ファスナーがつくと
一気につくりやすくなるんです。
ただトニーラマもジャスティンも
ファスナーつきは
プライドにかけて作りませんよねえ・・。
脱ぎづらい、履きづらいも
関係ありません。
ある意味ダンディズムの塊です。
女性も履きますが。
脱ぐときには「ブーツジャック」が
必須ですし。
とある温泉旅館で
「シニアのために開発しました」って
ブーツジャック紹介してたところありましたが
いや、それ
ブーツジャックじゃん。
旅館の言うとおり、
ブーツじゃなくても
靴がはまればスニーカーでも
これ、使えます。
(傷はつくので自己責任で)
書きながら思ってますが
ある日アメリカとかメキシコから
「ウェスタンブーツおわりました」って
突然通告が来ても
おかしくないですよね・・。
欲しい方買っといた方がいいですよ
ウェスタンブーツは。
コレクターの方だと
・象
・エイ
・ワニ
・リザード
って
なんでそんな素材で?って方も
いらっしゃいます。
象なんかは完全に
ワシントン条約に引っかかるので
新品は当然つくれないわけですが。