毎日靴ブログ@元・靴設計士 兼 元・靴修理人 兼 現シューフィッター 兼 靴マニアの こまつです。

東京某所で靴修理やってました。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと毎日書いていきます。修理は9月で退職。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。HPはこちらhttps://sf-komatsu.com/

1217 足は置くもの

 

おつかれさまです

こまつ@shoes_komatsuです。

 

ちょっと理屈っぽい話に

なるかも。

歩き方です。

 

足は「上から置きましょう」。

これでわかる方と

は(怒)?って怒る方の

2つにわかれるはずです。

 

とあるご相談に回答していて

「じゃあこういうふうに歩いて下さい」って

アドバイスしたらうまくいったので

ここでシェアしますね。

 

歩くとき、なんの靴でも

絶対つまさきを「ガッ!」って

ひっかける方いますでしょ。

 

なにかにぶつけるんじゃなく、

なんにもないところで

地面につまさきを持っていかれる方。

あなた。

そうあなた。

 

足に地縛霊が憑いてますよ・・って

職業がちがってたら

そう言うかもしれませんw

 

いえ、シンプルに

歩きかたなんです。

 

・・・

 

よく「腰で歩け」とか

「つまさきを上げて」とか

「おしりを使って」とか

言うじゃないですか。

 

あれ、意識すると

超絶にムズくないですか?

ムズいんですよ。

 

腰で歩けって・・・・。

歩くのは足じゃい。

おしりを使って歩くのも同じ。

 

つまさきを上げて、って

これ今でも小学校とかで

言われるみたいですね。

 

ムリです。

 

いや、なんにも背負ってない

夏休みのフリーダムな状態なら

いけるかもしれませんよ?

 

でも歩く前に走るでしょう?

 

8キロ以上のランドセルを背負わされ

まあまあの距離を歩かされたら

小学生だってつまさきから

「ガッ!」っていきます。

 

で。

 

見ても見なくてもいいんですけど

陸上男子100メートルの映像を

ちょっと見てください。

 

盗塁中の大谷翔平でもいいです。

 

走ってるとき、

どっから接地してます?

カカトじゃないですよね?

 

足を腰~ふとももから上げて

後ろ足で蹴り

次の瞬間つまさきから着地してますよね。

 

しかも彼らはもちろん

専属のトレーナーもついているので

走り方が板についています。

 

カカトでもふまずでもなく

つまさきといっても先端じゃなく

母指球で地面捉えてるでしょ?

 

ここ。

 

Nike Air Zoom AlphaFly Next% Release Date | Nice Kicks

最近なにかと出番の多い

ナイキ・アルファフライですが

この黒い部分です。

ここおぼえといてください。

 

走らなくても、

歩きでも全然応用できます。

 

・・・

 

ハイヒールだろうが

アルファフライだろうが

「歩くとき」はかならず

カカトから接地するんですが、

 

ここをあえて

この黒い部分(母指球とかいいます)から

着地するように

意識してみてください。

軽くでOKです。

 

言い方を変えると、

平らな所でも

「ゆるい階段を登るような感じ」です。

 

その逆の悪い例は

膝から下を投げ出すようにして

つま先がどこにぶつかるかわからない感じ。

 

「平地をかるく階段歩き」すると

きづいたらモモ上がってません?

 

上がるんです。

 

なんで?って聞かれても困ります。

人のカラダってそういう仕組みなんで。

 

母指球(黒い部分)から

設置するように歩いても、

絶対カカトから着地できるので

心配はいりません。

 

ただし、カカトの減りは

猛烈に遅くなるはずです。

 

この歩き方だと、

足を「上から置いてる」から。

 

地面があって

そこと水平に歩くと

簡単につまさきが「ガッ!」って

ひっかかります。100%です。

 

たいして

地面に対して足を「上から」おさえて

歩くと────

イメージだけでわかるはずですが

つまさきが地面に

突撃していかないでしょ。

 

上から抑えるわけですから

ヒザから下が比較的

フリーになるんです。

 

地面に突撃もしなければ

意外とモノにもぶつからない。

なにより足の裏全体を使えるので

猛烈に疲れづらくなります。

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