毎日靴ブログ@元・靴設計士 兼 元・靴修理人 兼 現シューフィッター 兼 靴マニアの こまつです。

東京某所で靴修理やってました。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと毎日書いていきます。修理は9月で退職。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。HPはこちらhttps://sf-komatsu.com/

1211 靴にもストレッチが必要な理由

 

おつかれさまです

こまつ@shoes_komatsuです。

 

1211回も書いておきながら

大事なことを書き忘れていました。

ここでタイトルですが

ご存じのとおり新品の靴はかたい。

 

完全に言い訳ですが

当たり前すぎるので

すっぽ抜けておりました・・・。

 

革靴でもスニーカーでも、

特にスニーカーで「運動」するなら

履き下ろすまえに揉みましょう。

靴のストレッチです。

 

修学旅行とか学校のキャンプで

「新品禁止!」って言われたこと

ありません?

北海道だけか?

 

新品禁止だったんですよ。

 

ジョークでもなんでもなく

修学旅行数日前に

体育館に全員「持ち物チェック」と称して

呼び出されて、

新品の靴の生徒はよーしゃなく

ビンタされてましたね平成2年です。

 

完全にブラック校則ではありましたが

一理はあったんですよ。

修学旅行というよりは

キャンプの方が理にかなってましたね。

 

つーかもとをただせば

引率の先生が新品を履いてきて、

靴ずれをかばって坂道でこけて

アキレス腱を切ったところから

話は始まったんです。

 

で。

 

キャンプだ登山だってのは

常識としても

普通のスニーカーでも

まあまあ同じことが言えます。

 

革靴だともっとわかりやすいでしょう?

高級靴ならデリクリ入れたりとか

あらかじめ履きジワつけたりして

「いきなり履く」ってこと

まずないじゃないですか。

 

これ盲点でスニーカーでも一緒です。

特に今までと全然ちがうモデルを

履く場合・・・

個人的にはかるく全体を揉んでいます。

 

上が革でもメッシュでも、出来たての靴の場合

どうしても見た目が「パリッ」っとしてないと

売れないので、

熱風をかけたりして型崩れを防いでいます。

 

ってことは、かたいんです。

 

特に厚底ブームなので

おしゃれ靴でも

ガチのランシューでもウォーキングシューズでも

ある程度全体をもんだり

ソール(底)はぐいぐい曲げて

ある程度歩いた状態を再現してあげた方が

トラブルは圧倒的に少ない。

 

・・・

 

スニーカーであればいきなり

履き下ろす、ってかたも

少なくないでしょうが

罠があります。

 

歩きかたに普段からクセのある方。

 

まあ・・だれでもあるんですが

ヒザ痛・腰痛とかを

自覚していたら、

新しい靴はそれを改善する靴かもしれません。

 

というかそうでしょう。

 

すると歩き方が変わるんです。

 

人によってはつま先の向く方向も

変わってくるので、

指先がすれたり締め付けられたりするかたも

実際いらっしゃいます。

(今日もいらっしゃいました)

 

「靴を揉む」って

やり慣れると簡単なんですが

「わからん!」というかたは

そのまま歩いてOKです。

 

ただ!

少しずつ歩いてください。

 

いきなり5キロとかって

ちょっと無謀かもしれません。

靴ずれ起こして

行ったはいいけど

帰ってこれなくなったら。

 

なので新型をためすなら

短い距離か

15分限定とか試してみて

問題がなければ旅行とかに行ったほうが

はるかに安全です。

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