元・靴設計士 兼 現・靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニアのコマツです。

東京某所で靴修理やってます。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間ほど靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと書いていきます。

263 カードを投げつけられても、直らないもんは直らない。

クレジットカードを投げつけられました。

つい数時間ほど前のこと。

なので今は泣きながら書いてます。

すいません嘘です。

ひとりで爆笑しながら書いてます。

こんばんわー。

靴修理人 兼 シューフィッター 兼

靴マニアのコマツです。

まず、なにが起きたかを説明しましょう。

大人のあれで、少しぼやかします。

夜でした。

マダムがご来店。50代くらいかな?

なんかしらんけど最初から不機嫌だったので、

私の野生のカンで「超ディフェンスモード」に

切り替えました。

でも・・・ダメだった・・・・。

マダム(以下、マ)がビニール袋から

こきたない茶色の革靴をとりだして、ひとこと。

 

マ:「息子のなんだけど。」

どすん!と置かれたのがこれ。

(写真はネットから)

はいストップ。

ちょっといったんとめて、解説します。

ABCマート

「ジャンカルロモレッリ」という

シリーズで、15000円前後だけど、

2足目半額セールで売られてるやつです。

アッパーは革。

ソールがポリウレタン。

そのウレタン底をうまーく

「レザーソール状」にみせかけてます。

ヒールまわりも

ウレタンのまわりにうすーーーーく

スライスした、

ソース画像を表示

こーいう「スタック巻き」ってのを

張り付けて、いまにも「革ヒールです!」

ってカモフラージュしてます。

これがボロボロ崩れるんですよ(怒)!

マダムがもっててきた靴も、スタック革が

半分以上ふっとんだ状態でした。

対処法はありません。

ということを頭において・・・・

戦闘再開します。

。。。。コマツ(以下、コ)

コ:「カカト・・ですかね・・・?」

マ:「なんとかして。」

・・・ああダメだこの人。・・

完全に八つ当たりに来てる。

あ、ちなみにこういう人、けっこういます。

コ:(冷静になりながら、靴をぐるっとみて)

「カカトのゴムは、すぐ交換できます。

が、

ヒールまわりの革は申し訳ありませんが

そのままになりますが、いかがいたしましょうか?」

マ:「革底でしょ?言ってる意味がわからない」

あーーーーもうだめだ。

ボタンが2つくらいかけちがってる。

冷静に。冷静に。

コ:「このお靴は、革底ではありません。

本体がポリウレタンで出来ておりまして、

できる修理もカカトのゴム交換しか

できませ・・・・」

マ:「そんなことないでしょ!〇〇の本店で

買ったのよ!(以下沈黙)」

沈黙されてもなあーーーー。

どーしたもんかなーーーー。

コ:「ご本人に確認された方がいいと思いますが、

ABCマートお買い上げになられているはずです。

こちらでは対応しかねますので、お買い上げになった

お店でご相談ください。」

よく言った!よく言い切った俺!

さて、マダムのカウンターです。

マ:「・・・じゃ、ヒールだけやってちょうだい」

え!やるの⁉

ということは一切感情に出さず、

クレジットカードでお勘定。

コ:「10分ほどで出来ますので、お待ちになるか

どちらか出かけられますか・・・?」

といったときにはマダムはどっかに

電話をかけていた。

ま、当然修理すすめますよね。

カカト削り取って、プライマー塗って

サーキュレーター全開で乾燥中。

マダム電話おわった。

なんかこっちにドヤ顔でやってくる。

マ:「ちょっと!もう始めちゃってるの⁉

コ:「はい。あと5分ほどで終わります」

そりゃそうだよね。会計終わってるんだし、

特に異議?もなかったわけだし。

さあこっからですよ。

マ:「〇〇の本店の〇〇さんに電話したら、

革底なら修理できるって言われたわ?

(またドヤ顔で沈黙)」

めんどくせー。

コ:「でしたらご返金致します。払い戻し

しますのでカードとレシートを」

はい、ここで

全力でカード

投げつけられました(笑)。

いやー冷めるわー。

もうね。家畜以下の相手には事務的対応ですよ。

あとは地面に落ちたカードをゆっくり拾って、

ホコリを払いもせずにレジで秒で返金を済ませ、

コ:「ご期待に沿えず申し訳ありません」

とマニュアル通りの回答。

ふつうここで黙って去ってくんですが・・

なんと、特典ボーナスで捨てゼリフが

ありましてね。

思い出すだけで興奮しますよ(笑)。

マ:「あなたみたいな、何にも靴知らない人に

さわられて、このコが可愛そう!

二度と来ないから!」

・・・・・・・・・・・・・・

うひゃひゃひゃひゃひゃひゃ。

このコって(笑)。

なんか・・・息子さんかわいそー―――!

よかったー。

いやー残念です!!!

二度と・・・来てくれないそうです!

ぷぷっ。

惜しいのは、「そのコ」が本店で

どーいう扱われ方されるのか見たい!

だって、〇〇(百貨店)には

ABCマートないもの。

やすくひきうけた外商の担当者、

どーするんだろう。

「これは当店のものではなく・・」

でビンタでしょ?

「革底ではないので・・」でビンタでしょ?

うははははは。

けっ。

 

以上です。

・・・・・・・・・・・・・・・・

まー、憂さ晴らしもすんだとこで

「スタック巻き」に手を染めてるメーカーを

実名でさらそうか。

ウンコメーカーです。

注:婦人靴でスタック巻きはOKです。

むしろ王道。

ABCマートの紳士靴全部。

ABCマートの紳士靴といえば

「ホーキンス」

「ジャンカルロモレリ」

「ステファノロッシ」

がありますが、全部いっしょ(笑)。

②クラークスのこんな感じのやつ。

暗くてわかりづらいな。

革が巻かれてる風なんですが、

おもいっきりダミーです。

③ロックポートのこんなやつ。

いかにも「クラシックです!」からの、

 スタック巻きじゃろがい!!!

1年もたんぞ。

コールハーンのこんなやつ。

コール ハーン COLE HAAN ハリソン グランド 2.0 キャップトゥ (ブラック)

2万超えなんですが。

コール ハーン COLE HAAN ハリソン グランド 2.0 キャップトゥ (ブラック)

はい、スタック巻き!

なんだろうなー。

わからん。

こんな不良品が数万で百貨店に

並べられてるなんてなーーー。

まーいっか。

どうせ百貨店も数年後には絶滅するし。

それにしても、勉強しない日本人、

なめられてるよね。

 

・・・・・・・・・・・・・

そうはいっても、見分けつないでしょ。

見分けられなくてもOK‼

コマツの相談室のかたにも言ってるんですが、

「高級靴を買うときには、

メーカーでどこまで修理してくれるのかを聞け」

と再三再四もうしあげています。

どういうことかっていうと、

良心的なメーカー、たとえば

・リーガル

・オーツカ

スコッチグレイン

あたりは、相当のところまで

修理してくれます。時間はかかるけど。

で。

メーカーで修理できるってことは

街なかの修理屋でも99%廉価で

できます。

それにひきかえ。

ABCマート

・クラークスのハイテクモデル

・ロックポート

コールハーン

あたりは、アフターケアやってません。

3万でも5万でも、1か月で壊れたら終了。

近づかないのが賢明。

婦人靴も一緒ですけどね。

・・・・・・・・・・・・・・

【今日のおすすめの1足】

こんなぴえんもしくはぱおんな日々を

支えてくれてる足どりが軽い靴。

アグ CA805ジップトレーナー

16,500円。

高え!

お勧めするんじゃなかったかも・・。

   *・アグ《レディース》CA805 ジップ/ブラック/ UGG/W CA805 Zip/Black # 楽天で購入

寸足らずなとこがホントにいい!

で、

ソールは(たぶん)ホカオネといっしょ。

とどめに紐なしのセンタージップときた。

これ、数か月前にとった動画ですが、

当時1万ちょいで買ったやつが

今2万オーバーですからねーーーーー。

私の目は・・・正しかった。偶然かもしれんけど。

まー。

もー。

ラク

でも、正直この時のカラーリングが

最高でしたなあ。

うははははははは。

 

・・・・・・・・・・・・・・

それではまた明日!