前回のオールデンに続いて、アメリカの紳士靴で絶対外せないのがここです。個人的にはこちらのメーカーの方が好きです。オールデンと遜色ないクオリティなのに、意外と安い。修理していてもいつもつくりの良さに感服します。

アレンエドモンズの代名詞・ストレートチップの「パークアベニュー」です。オールデンほどではありませんが、足なりの木型を使っていてめちゃめちゃフィットします。オールデンのモディファイドラストは人を選ぶ(合わない人はとことん合わない)のに対し、アレンは「誰にでもやさしい」。

足の形みたいに木型がぐにゃっと曲がってるのがわかるでしょうか。そして見えないところの材料にとことんこだわっているので、グッドイヤー製法なのに履きこむ必要がないほど柔らかい。

黒もめちゃくちゃかっこいい。シルエットが戦前から変わらないんです。「ザ・男の靴」なのになまめかしい。

数年履きこむとこんな感じになります。いやもうカッコよすぎでしょ。

チャッカブーツも有名です。前はコードバンもよく使ったんですが、最近はカーフに戻したみたいですね。良いことだと思います。



この辺はコードバンですが、オールデンより数万円安いです。履き心地は、少なくともアレンを履いて「痛い」といった人に出会ったことがありません。当然グッドイヤー製法なのでどこからでも直ります。
アレンを語る時に必ず「歴代大統領が履いた・・・」というキャッチフレーズが入りますが、それは流石に盛り過ぎです。どこのブランドかまではわかりませんが、少なくともトランプはここの靴じゃありません(たぶんフェラガモか、後述のアルティオリ)。オバマは大統領にしては珍しく既製品を履いていました(アレンも履いたかもしれませんが、勘だとイギリスのチャーチ。スニーカーはアシックスとミズノを愛用。ニューバランスが献上したM993は一度も履いていないっぽい)。
小ネタですがジョージ・ブッシュと彼が処刑したフセインが同じメーカーの靴を履いていた(イタリアのアルティオリ)のはまあまあ有名な話です。
ま、それはともかくとしてアレンを履いている人は信用できます。見る目があるし、オールデンほどミーハーではありませんから。
今回はこのへんで!