うっかり採り上げるのを忘れてました、オールデン。わからない方へ1分で説明すると、「アメリカの革靴で、多分一番高級な紳士靴で、めちゃめちゃ履きやすくて、木型がぐにゃっと足なりに曲がっていて、コードバンという馬のケツの革を好んでよく使う」。
・・1分かからなかったですね。とりあえずモノを見てもらいましょう。
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これが一番有名です。普通の革靴じゃん、と思うでしょう?ちょっと裏から見てみましょう。
なんかヒールのつきかたとか形とか違和感感じませんか?ちなみに普通の靴はこんな感じ。
全体的に直線が多い感じですよね。上のオールデンは、足の裏の形なりにできているんです。もともと足の障害者用の靴を作っていて(ニューバランスと一緒)健常者が履いたら思いがけず歩きやすかった、とのことです。
足なりの形=型崩れもしにくい とも言えます。
これも有名。コードバンのチャッカブーツ。服デザイナーのポール・スミスさんいるでしょう?彼はこの靴を常時5足持ってるらしいです。全く同じやつ。しかもあんまり自分のコレクションの革靴は履かないというオチ付き。
こっちはあえて土踏まずをえぐらずにつくっているので、私のような偏平足の方に向いています。
こんなノスタルジックなブーツもつくっています(そしてよく売れています)。コードバンという馬のケツの革がなかなか生産困難になってきたため(後継者不足と、需要不足)、オイルをたっぷり含ませた「クロムエクセル」という牛革で出来ています。
コードバンは確かに磨くとすごいツヤも出るし、履きジワも独特なんですが・・・「濡れると縦に割れる」ので、靴に使うのは個人的にはどうかと思います。だって雨降ったら終わりじゃないですか天気を気にしながら靴履くなんてちょっと嫌だなあ・・。
なので個人的にオールデンで一番好きなのがぶっちぎりでこのモデルです。足なりの木型(モディファイドラスト)で、カーフ(子牛の革)で、ストレートチップ(一番フォーマル)。なんてことない革底ですが、底の革にもたっぷりオイルが入ってるので雨でも大丈夫です。どこからでも直せます。地味にヒールが高い(3.5㎝。普通の革靴なら2.5㎝)ので、腰に負担がかからない程度に背筋がしゃきっとします。
一番最初の写真のVチップが不動の一番人気ですが「俺はオールデンを履いてますよ」感が強すぎてちょっと。かといってそんなにカジュアルに履く機会もないし。
松任谷正隆が名言を残しています。「歩くだけならエアマックスよりラク」。すごいパワーワードじゃないですか?でも、本当にその通りです。
今回はこのへんで!