元・靴設計士 兼 現・靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニアのコマツです。

東京某所で靴修理やってます。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間ほど靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと書いていきます。

25 ファスナーとトキオ・クマガイ

中~高年齢層向けのウォーキングシューズに、必ずと言っていいほど紐の横にファスナーが付きだしたのはいつ頃からでしょうか。

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ニューバランス
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ヨネックスも
ウォーキングシューズ サイドファスナー に対する画像結果
マダムなテレビ通販のあれでも

各メーカーが揃って「サイドファスナー」って呼んでるみたいですが、なんか個人的に嫌なのでここでは「横チャック」で押し通します。どうでもいい話ですが。

横チャックなしだと、それだけで売れないんでしょうね。ビジュアルもBOA(ブログ㉑)に比べて一目瞭然ですし。私が20代の頃=20年前くらい レザースニーカーの開発・設計してた頃から「横チャックは絶対正義」みたいな空気になってました。

いや、全然いいと思うんですよ。楽だし、売れるし、売りやすいし。ただカッコ悪いだけで。

でも、手の平ひっくり返しますが、かつてめちゃくちゃに美しいモデルがあったんです。それがトキオ・クマガイ(熊谷登喜夫 1947生-1987生没)。

このモデル、1985年です。どうですかこの美しさ。

個人的に所有している昔の雑誌から切り抜きました。昭和61年のなんで、約35年前ですか。フランスで活躍されて40歳で夭折された靴デザイナーですが、おそらく靴紐の横にファスナーをつけたアイデアはこの方ではないでしょうか。

たしかに靴は売れてなんぼですが、最近の横チャックの暴走ぶりには閉口します。履いている方も、まあまあの確率でチャック全開ですし。

熊谷登喜夫が今生きていたら、どんな靴を作っていたのか・・・横チャックはとっくの前にやめて、もっと斬新ななにかを取り付けたか、逆に靴ではなく服をデザインしていたか、もはやデザイナーに留まっていなかったか・・。

また全然話変わりますが、昭和の時代の靴雑誌、中身けっこういろいろ面白いんですよ!

それはまた次回。