元・靴設計士 兼 現・靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニアのコマツです。

東京某所で靴修理やってます。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間ほど靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと書いていきます。

206 靴クリームなんて買うな。

ド直球なタイトルですみません。

靴修理人 兼 シューフィッタ― 兼

靴マニアのコマツです。

靴クリーム、いつまで買ってるんですか?

そのクリーム、役に立ってますか?

フタあけたら、カチカチになってませんか?

防水スプレーのカン、サビてませんか?

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簡単な靴みがきなど存在しません。

靴みがきは靴修理と同じくらい難しいです、正直。

靴好きの人ならYouTubeみながら、

何度も何度も失敗しながらやっと光ります。

よく「液体の靴クリーム」

コロンブスのナイトリキッドなど)をご自分で

塗られてる方、いらっしゃるかもしれませんが、

それ、「革を殺してます」。

あ、革は最初から死んでるか。

いや、そうじゃなくて、

液体のクリームは「厚化粧になる」し、そもそも

落とすのが困難。

結果、革の寿命が圧倒的に早まります。

コロンブスのかたも言ってました。

「一番売りたくないのは、ナイトリキッド。

でも、一番売れるからしかたない」。

次、瓶にはいった「乳化性クリーム」。

かたまってたら、もう死んでます。

そして毎日のように使わないと数か月でかたまります。

あとは、カンに入った昔ながらのポリッシュ。

絶対素人のかたには使いこなせません。

そして、「汚れ落としと無色のクリームがいっしょになった」ミルキークリーナー。

あえて言えば、これが一番ましでしょうか。

それでもすぐ固まりますけどね。

最後に、防水スプレー。

だいたい24時間で揮発するって知ってますか?

かけるんだったら、毎回靴を履くたびにかけないと

なんの意味もありません。

名前もサギ。「防水」なんてできません。

せいぜいが「一時しのぎの撥水」。

土砂降りの雨なら、どんなに防水スプレーかけても

ほぼ効果ありません。

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地方に住んでる方ならまだしも、

首都圏や比較的大きな町に住んでる方なら

靴を磨くんだったら、なにも考えずに

みがきをやってる靴修理屋におもちください。

私も仕事柄、毎日20足くらいは磨いてますが、

靴によって汚れ落としのブラシ、使い分けます。

汚れ落としのクリーナー、4種類使い分けます。

汚れ落としに使うウエスは、毎回新しいものを使います。

クリーム、まじで100種類くらいないとおっつきません。

さらにそのクリームを

ブラシで塗るか、素手で塗るか、真剣勝負です。

クリームの乾燥時間、分単位で計ってます。

ブラシでクリームを塗りこむときは、筋肉痛になるくらい

ガリッ」と毛を立てます。

力とスピード、必要です。

仕上げの乾拭きは、3種類あるミトンか、ストッキングか、

ネルを使うか熟知してないと絶対に光りません。

以上のことを家庭でやるなんて・・・・・

合皮の水拭き以外、基本ムリです。

だから靴クリームなんか買わずに、

プロにまかせてください。500~1000円かかりますが、

光の持ちと、革の寿命、全然ちがいますよ。

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以上、辛口のコメントですみません。

でもねー、腹立つのは

「なんにでも使えるクリーム」ってうたってる

まがい物が多すぎるんですよ。

100%、ウソですから。

かしこいみなさんは、だまされないでくださいね。

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【今日のおすすめの1足】

ショセのバレエシューズ。

20,900円。

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レペットとも違う。

マルジェラとも違う。

ポルセリとも違う。

トップラインのバランス、

素材の選定、

そしてビブラムソール。

さらに唯一無比の木型。

もしかすると世界一完成されたバレエシューズではないでしょうか。

バレエシューズって、底が薄いから

すぐ足の裏痛くなるんですよ。

ショセの場合は衝撃吸収材がインソールの下に

隠れています。

そもそもビブラムソールだから衝撃、ほぼないんですけどね。

あと、この靴紐、実際に締めたりゆるめたりできます。

まあ、野暮な説明はやめましょう。

圧倒的、絶対的に美しい。

厚手のソックスと合わせて、秋冬でもいけます。

マジでおすすめです。

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それではまた明日!