元・靴設計士 兼 現・靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニアのコマツです。

東京某所で靴修理やってます。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間ほど靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと書いていきます。

1 ナイキ

いろんな靴について書いていきます。スニーカーも革靴も高いのも安いのもみんな好きなので。今日はナイキというメーカーについて。

好きか嫌いか、でいうと今は好きです。

エアマックスとエアフォース1を作ってさえいれば安泰なのに、ヴェイパーフライのような度肝を抜くチャレンジ精神があるからです。

突然ですが、エアマックス95の原価を知ってますか?想像でもいいです。

今市場だと1万5000~2万くらいですよね。では原価は?5千円?3千円?

正解は500円です。

一応断っておきますが、もう15年くらい前の話で、中国の工場にお邪魔した時に工場長さんから聞いた値段なので正確ではないかもしれませんが、大きく外していないはずです。

なんでこんなに原価が安いのか。理由は①木型がある②パターン(型紙)がある③ソールのパターンとストックがある④職人さんが慣れているので人件費も抑えれる。

つまりすでに元が取れているところからのスタートなんです。

本の重版と全く同じで、1万足くらいつくるとあとは「札を作っているのと一緒」になるわけです。

私の推測ですが、エアフォース1とかエアジョーダン1、エアマックス1、エアマックス90あたりのもっとシンプルなラインあたりは、人件費の高騰を考えても

たぶん300円もかかっていないと思います。あとはまんま利益ですよね。

そこでヴェイパーフライですよ。私も中高時代陸上部で走る専門だったんですが、まあ想像できないシロモノが出てきたもんです。

また実績が伴ったものだから、アシックス、ニューバランス、ミズノもあわてて追随してますよね。でもたぶんパイオニアのデータ力とハングリー精神にはかなわないでしょう。

以上、本日のナイキの話でした。