おかげさまで腱鞘炎
ひとまず治まってます。
きのうの続きですが、
町中の修理業者が苦手とするもの。
①本格ワークブーツ
と
②ウェスタンブーツ
このふたつ、強敵です。
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説明しよう。
①例えばベックマン。
ハーフソールの劣化はよく来ますし
ビブラムでどーにでもなりますが
ヒール。
写真みてわかるように
「ずどん」
ってつけてあるでしょ。
これ、ただくっついてるだけじゃなく
中にワッシャーが入ってます。
こんなのが片足に5~6個入って
ヒールが止まってるんですよ。
正直古いヒールを
剥がすのも一苦労です。
さすがワークブーツ・・・。
で、
新しい材料はこれをつけます。
ビブラム#700。
微調整はしますが
ベックマンのヒールとほぼ同じ厚み。
だいたい両足で4000円前後の店が
多いんじゃないでしょうか。
在庫があれば1時間程度で直ります。
問題は・・・・
ワッシャーで止められない。
ヒールに10個以上の穴みえるでしょ。
そこに
「スクリュー釘」というものを
これでもかと打ち込む。
「ネイルポンチ」を使って。
↓
今まで数十足やってきて
一度もクレームないんで大丈夫とは
思いますが・・・
ワッシャーに比べればやっぱり
圧倒的に弱い。
歩く分にはいいけど、バイクに乗って
万が一ヒールが外れて
事故でも起こしたらと思うと・・・・。
私がお客の立場なら
ブーツリペア専門店に託しますね。
有名なのが「福禄寿」さん。
(ふくろくじゅ)
ここはやはり圧倒的に有名ですね。
・エンジニアブーツやワークブーツの
リペア・カスタム
・材料の多さ
・実績
は、抜きんでています。
バイクに乗るならこちらが
個人的にはおすすめ。
ワッシャーで止めてくれるかは
わかりませんが
悪い噂を聞いたことがありません。
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②ウェスタンブーツ。
A9AU) TL3002 トニーラマ Tony Lama 13"メンズ シーリー ハニー ウエスタンブーツ
たしかに
グッドイヤーウェルテッド製法なんだが。
「シンプルに手が入らない」。
ファスナーもないから
糸も抜けないし
ヒールもつけられない。
なので現実的には
町中の修理屋では
「ハーフソール+ヒール修理」が限界。
「滑る靴」の回の
これですよ。
まんまこれですよ。
ヒールを革じゃなくゴムにするだけで
滑りはしませんけどね。
コヨーテを馬上から蹴らないかぎり
実用的には問題はないはず。
本格的に縫いまで必要なら
「ウェスタンブーツ」専門店以外
ムリでしょう。。。
シンプルに物理的な問題で。
ウエスタンブーツの修理・リペアについて|ウエスタンブーツカンパニー
↑
こんな専門店さんもありますので
ご興味のある方はどうぞ。
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全然話それるけど
紳士靴のつま先につける
「トウスチール」がなんかしらんけど
プチブームです。
これはまだ作業途中ですが
革とスチールのつなぎ目がフラットになるよう
スチールをグラインダーで削るんです。
ほんと危ないですよ。
ナイフみたいにゴム手なんか切れますから。
しかし中二病のお客さんが来たら
どうしよう・・・(うずうず)。
ほら・・・
スチール、トリミング前だからはみ出てるでしょ。
これ、そのまま刃物にできるんですよ・・・。
その前に自分の足切るから
ダメか。
話もどしますが、
これこそネジの経が合えば
ウェスタンブーツにはもってこいなんですがね。
そのうちそんな依頼が来るかもしれません。
本題終了!
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ご褒美タ――――イム!
【今日のおすすめの1足】
通算(たぶん)4度目の登場!
ポンプフューリー
「煉獄さんカラー」。
(非公式、というかリーボックが先)
12980円。
在庫はユニセックスだけど微妙な感じ。
家内が今テレビの前で号泣してます。
どうしたらいいでしょう。
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それではまた明日!