おつかれさまです
こまつ@shoes_komatsuです。
一瞬告知失礼!
防災グッズで見過ごされている「靴」。生き残るために“最後に頼りになる”防災スニーカー3選 | 日刊SPA!
時事ネタです。
界隈の常識がかなり古くなってるんで
ガチンコのアップデート版として書きました。
あんまり災害だ、南海トラフだ、って
不安をあおりたくはないんですが
やっぱり解説しとかないと後悔すると思ったので。
動画でもプラスアルファで解説してます。
「パニック時、人がどうなるか」がキーワード。
自然も怖いですが、一番の障害は
パニックになった人たちの群れだったりしますので。
・・・
本題。
ちょっと靴の盲点的なことを書きますね。
いわゆる「本格革靴」を履き続けている方って、
意外に足のトラブルが少ないんです。
多少幅がきつい、とか
指が当たる、ということはあっても
「関節が逝った」みたいな重大案件は
ほとんど聞いたことがありません。
なぜか。
本格革靴は
「歩く」
ことを徹頭徹尾考えてつくられているので。
日本のブランドなら山長とかスコッチグレイン、
英国ならクロケットとかトリッカーズ、
アメリカならアレンとかオールデンとか。
Alden オールデン PLANE TOE CORDOVAN プレーントゥ コードバン 990 D バーガンディー
時代の流れでレザースニーカーを
つくらざるを得ないメーカーがほとんどですが
グッドイヤーとかマッケイって
マジで「歩くため」のギアです。
靴を組み立てるときに100以上のパーツを使いますが
とりつけひとつをとっても
「それって歩くのに支障がないか?」ってのを
本当によく考えてつくっています。
逆に5000円くらいの格安革靴は
表面だけを似せているので
「履きやすいけど、歩きづらい」みたいな
逆転現象がよく起こります。
やたら幅広ならいいでしょ、ってのが
典型ですね。
・・・
なんでいきなりこんなことを
書き始めたのかというと
スニーカー=歩きやすい
って思うじゃないですか普通。
そうでもない。
「歩くためじゃない」っていうのが
結局売れてるんです。
たとえばスタンスミス。
これで足痛めてる人がどれだけいるか。
いや、もう
めっちゃいますよ。
そもそもテニスシューズなんで
「歩く」靴じゃありません。
(出典:Stan Smith | Stan smith, Tennis workout, Tennis)
土か芝の上で役に立つ靴。
アディダスは悪くないんです。
ただしテニスという競技の設計上
「止まる」ことを前提にしています。
つまさきとか全然地面から浮いてないでしょ。
じゃないと止まれませんから。
あるいは手で曲げると
どこでもぐにゃぐにゃ曲がるんです。
じゃないと左右のボールに追いつけないし
バックステップも出来ません。
意地の悪い書き方をすると
どこまでも「歩くのをジャマする」構造なんです。
見た目がスマートだし
ビジカジスタイルには合いますが
長年愛用していた方が50過ぎると
「スタンスミスきついわ・・」となるのは
そういうことです。
・・・
とあるお客様に
「10万円の革靴とGUの革靴って
なにがちがうんですか?」と
ちょっと意地悪っぽく聞かれたことがあります。
とっさに答えたのが
「GUの革靴では長時間歩けません、
ファッションシューズなので」。
かくいう私も3990円のやつを持ってますが
葬式にしか履きません。
葬式だと着替えるときに人に踏まれたり
移動距離も1時間とか歩いたりしませんので。
ひきかえ、トリッカーズのブーツは
丸一日歩けます。
100年ちかく同じような作り方なのに
「歩く」ことには貪欲な構造なんです。
ほんとクラシックな靴は
「前に進む」動きを徹底的に
考えてますね。
縫い方にしても
パーツの配置にしても
ウェルトの取りつけ方に至っても
知恵の塊です。
じゃなきゃ10数年とかもちません。
結局ですね。
古かろうが新しかろうが
値段が高こうが安かろうが
「なんのための靴」なのかわからないと
快適には使えないよ、って話です。
スラムダンクでも桜木花道が
はじめのころ「体育館シューズ」でバスケ部に挑んで
そこからバッシュに目覚めた話もあるじゃないですか。
逆もまた然りで
とりあえず靴の形をしてればいい、ってものも
世の中にはごろごろしてるので
注意してください。
本題終了!
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【今日のおすすめの1足】
レトロシューズで
とにかく歩きやすさを求めるなら
これとかいいです。
アディダス「SL 72」。
ユニセックスで14300円。
【公式】アディダス adidas 返品可 SL 72 OG オリジナルス メンズ レディース シューズ・靴 スニーカー 黒 ブラック JH7390 ローカット notp
アディダスも定期的に復刻しますが
頭文字に「SL」とついていたら
それは当時のガチランシューズです。
SL=スーパーライト、の略。
このモデルもレトロに忠実に
復刻してはいますが
1972年当時としては最高技術を
つめこんでいた代物です。
サッカーのスパイク一辺倒だったアディダスが
はじめてランニングシューズをつくった
記念モデルでもあるので
気合の入りようがちがいます。
アディダスのレトロシューズが売れてますが
スタンスミス=テニス
スーパースター=バスケ
サンバ=サッカー 用なので
「なんか歩き心地がいまいちかも」と思ったら、
たぶん用途がちがってます。
※過去ご紹介した靴はこちらにまとめてあります。
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予約受付中です!→フィッティング会
9月の日程はこちら。
1(日)、7(土)、11(水)、
16(月・祝)・22(日)、
27(金)、29(日)
以上7回、会場は今回もすべて新宿です。
時間帯も各日
11時 12時 13時 14時 15時 16時
ですのでご興味のある方はどうぞお気軽に~。
枠は埋まり次第リアルタイムで更新してますので
フィッティング会でチェックしてください。
先着順です。
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それではまた明日!