毎日靴ブログ@元・靴設計士 兼 元・靴修理人 兼 現シューフィッター 兼 靴マニアの こまつです。

東京某所で靴修理やってました。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと毎日書いていきます。修理は9月で退職。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。HPはこちらhttps://sf-komatsu.com/

351 足つぼマッサージの闇を暴く。

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あー。

よくみるこの図、

日本でも中国でもなく

アメリカ発祥って知ってた?

 

こんばんわコマツです。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

一時期「足つぼ」、

はやったじゃないですか。

 

だいぶ衰退しましたが、

今でもユーチューバーとかが

リアクション対決でよくやってますよね。

 

「ここ押して痛かったら

肝臓が悪い」とかね。

 

あれウソです。

 

あと、温泉とか

スーパー銭湯に行くと、

脱衣室にかならず

こんなのあるでしょ。

 

当然これもウソです。

 

説明しましょう・・・。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

結論から言いますが、

 

足のツボなど存在しないことは

1990年代にはわかってます。

(あとから説明しますね)

 

「足つぼ」=リフレクソロジー

ともよく言います。

いかにも効きそうですよね。

 

「いや、でも足つぼマッサージやったら

気持ちよかったし・・・」というかた。

 

それ、カラクリがあります。

(これもあとで説明します)

 

「足つぼ」って聞いたら、

なんとなく

「中国4千年の歴史・・・」とか

勝手に連想するでしょ。

 

そんな歴史、ありません。

なんなら各自でググって。

 

たとえば・・・

いい感じの温泉に行くと必ず

台湾式足つぼマッサージ」、

あるでしょ。

 

その台湾人に教えたのが、

20世紀後半のスイス人宣教師

ってきいたら

なんか・・

イメージ狂わない?(笑)。

 

でも事実です。

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

シンプルに足つぼの歴史まとめます。

 

ウィキペディアがよくまとめてるので

コピペ。

リフレクソロジーは、アメリカが発祥である。アメリカ人医師であるウィリアム・フィッツジェラルド (William H. Fitzgerald) (1872年 - 1942年)が手術中の患者がベッドの梁などに手足を押し付ける行為を観察し、これを医学的に研究したところ、痛みを和らげる効果があることがわかり、「ゾーン・セラピー」という本を発表した。

 

いきなりだいぶ近代的ですね。

 

台湾式については、

スイス人宣教師ジョセフ・オイグスター中国語版(中国名:呉若石、1940年 - )が信徒にリフレクソロジーを行い、台湾に広まった。若石(じゃくせき)健康法ともよばれる。スイス人看護師の本を参考にした施術であったという。

 

うっわ。

うさんくせー。

 

で、

科学的見地は・・・?

 

効果にまつわる研究

エルンストらは1997年に、それまでの研究をまとめた論文を発表し、リフレクソロジーが治療効果を持つとする科学的根拠はない、と主張した[5]。また2008年には別のグループによる、1996年以降に発表された研究をまとめた論文も発表されているが、こちらも同様の結論に達し、リフレクソロジー治療に用いるのは薦められない、と述べた[6]

1997年の論文の著者の一人であるエルンストは、科学ジャーナリストサイモン・シンとともに、代替医療の効果を批判的に検討した著書『代替医療のトリック』を2008年に発表したが、リフレクソロジーをその付録のなかで扱い、そこでは、リフレクソロジーリラックスのための単なるマッサージ以上の医学的効果を持つとする科学的根拠はない[7]、と主張した。リフレクソロジーでは「足の裏の部位と臓器等の間に繋がりがある」と考えるが、シン、エルンストらは、「その考えに生物学的な根拠はない」と述べ、さらに「臨床試験によれば、リフレクソロジーによる診断は信じるに値しない」と主張した。なお、彼らによれば、関節に問題がある場合にはリフレクソロジーにより怪我をする危険性があると指摘しつつも、それ以外に重大な危険性は知られていないという。

 

長い!

 

ひとことでいえば、

「気のせい」

「毒にも薬にもならない」

ということです。

 

文献が本の山の中にうずもれて

発見できないんですが、

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よく見るこの図、

 

「足の裏は人体に似ている」

っていう

トンデモ論からきています。

 

図、よくみてください。

 

指が頭方面で・・・

降りていくにしたがって

カラダの下の方に

まんま下がってるでしょ。

カカトに至っては

肛門だって(笑)。

 

いやいやいや、

どう考えてもムリあるでしょ。

 

一説には、60年代のヒッピーが

東洋の神秘にあこがれて

(かつ旅行中のカネにもなる)

世界中に伝搬してまわった

なんて説も有力。

 

だとしたら、

アメリカ発なのに

1960年代にアジアに伝わったってのも

合点がいきますね。

 

ではなぜ足つぼマッサージ程度で

みんな痛がるのか。

 

トリック、説明しましょう。

 

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①手の握り方

 

空手でいうところの、

「一本拳」です。

こめかみをピンポイントで

ねらうときの握り方。

やってみればわかりますが、

「木の棒」と同等の強度。

そりゃ痛いわ。

 

オイルと併用すれば、

親指の腹でも代用できます。

 

②次に、足のうらの筋肉。

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これで、

足の裏の筋肉で一番酷使するのが

「拇趾屈筋」。

健康なら

だれでもピンピンに張ってます。

 

よく言えば、

きちんと足の裏の筋肉を

動かせてる証拠。

健康なんです。

 

ここをグリグリして

(当たり前に)痛ければ、

「肝臓と心臓、

あと腸がわるいですね・・・」

となる。

 

痛くない人は、逆に

うまく筋肉を使えてないってことですね。

 

あと、土ふまずの

「母指外転筋」。

これも誰でも痛い。

(青竹ふみ、イメージしてください)

 

で、ここが痛ければ

「十二指腸が悪いですなあ・・・」

となる。

 

親指の裏が痛いリアクション

も、よく見ますね。

 

ここ・・・・

そもそも筋肉も脂肪もないんです。

クッションがないのと一緒。

骨・直・神経。

 

だれでも痛い。

 

「頭の使いすぎですなあ・・・」

ってなる。

 

あくびが出るわ。

 

はっきりいって、

マッサージという名の

ケガをさせてるんです。

 

帰りに

「足が軽くなったな」

と思うのは、

炎症を抑えるために

全力で血がめぐってるだけ。

 

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足つぼマッサージ関連で 

とどめ刺すか。

 

「英国式~」

ってどこかで聞いたことありません?

クソ高い授業料払って、

フランチャイズ式に広めてったところ。

 

10年くらい前の「金スマ」とかで

やたら特集してましたが、

実体は↓

 

英国式リフレクソロジー専門の店舗については、元JALキャビンアテンダント藤田桂子がイギリスでの経験をもとに「英国式」と銘打ち、駅内、駅直近を中心に店舗を展開したのをきっかけに、多忙なOLサラリーマン層を中心に利用者が広がった。それに追随する形で類似の店舗が広く普及した。現在ではこのタイプの店舗は駅周辺だけでなく百貨店内やスーパーマーケット等まで広く分布し主婦層にも利用者は広がっている。利用者からは、短時間で気軽に利用できる点、清潔で上品な店舗と施術者の洗練された応対、施術中に本人が実感できる即効性、明朗な料金システムなどの理由で評価されているようである。「英国式」は、印象がいいと思ってつけているだけで、英国の医療機関などとの関係はない。

 

「英国式」は、

印象がいいと思って

つけているだけで、

英国の医療機関などとの

関係はない。

 

・・・サギじゃん。

厚労省も注意喚起、

地味にうながしてます。

 

私もイギリスで過ごした時がありましたが、

全然まったく

こんなサービス、

見たことも、

うわさにも聞いたことなかった。

 

 

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一応本題終了なんですが、

これで終わっては

「じゃああんたの意見はどうなのよ」

ってなりますよね。

 

私の見解ですが。

 

足の裏は・・・

下手にさわんない方がいいんじゃない?

 実績あるメーカーのインソールの方が

ずっと効果がある。

 

自分自身で人体実験した結論です。

 

なんでもヨーロッパが正しいとは

思いませんが、

それでも

日本人に合ってるかどうかは別として、

フランス・ドイツの

ハイテクインソールは

めちゃくちゃラクだし、

ケガ防止には一日の長があります。

 

シダス(SIDAS) クッション3D インソール 中敷き オールラウンド用 201215 国内正規品(201215)

 

これはフランス・シダス社ですね。

4000円弱。

 

フィットすれば、シンプルに

血流も良くなります。

 

あのさあ・・・・

 

「足つぼ」って

結局はマッサージによる

血行とかリンパの促進でしょ。

 

だったら、

インソール使って血流を良くして、

・内臓

・毛細血管の新陳代謝

・老廃物処理 の

アクセル全開の方が、

全然効果的じゃない?

 

つけ加えると、靴。 

 

厚底ランニングシューズがアツいですが、

そして私も愛用してますが、

たぶん本当は一番足の裏にいいのは

はだし。

 

でもそれが無理だから、

「ベアフット」シューズが根強いわけです。

(かぎりなく裸足にちかい

薄底シューズのこと。)

 

たとえば、

「ナイキフリー」。

 

【10%OFFクーポン対象】3/25 0:00-23:59迄! NIKE ナイキ フリーラン 5.0 2020 ランニングシューズ メンズ 2020年春夏 ブラック/ホワイト/アンスラサイト CI9921-001

 

あるいはキッズ版の

ダイナモ」。

 

キッズ NIKE ナイキ スニーカー 17-22DYNAMO FREE(PS) ナイキ ダイナモ フリー PS 343738-013 013ANTHRA/WHITE

 

 

靴の顔をした、ワラジです。

足育としては最高でしょう。

 

足裏マッサージに高いカネ払うなら、

全身マッサージの方がずっとマシ。

 

 話長くなりました。

 

本編終了!

 

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【今日のおすすめの1足】

 

ベアフットつながり。

 

ナイキ

「フリーラン フライニット」。

(レディース)

 

7590円。

 

 

 

 

靴じゃなく、

ソックスだと思って。

 

そしてこのシリーズに

「快適さ」は求めないで。

 

足の裏の筋肉を

総動員するので、

慣れないうちはいい意味で

足の裏、つります(笑)。

 

自分が、比叡山

千日回峰行」の

お坊さんになったと思って。

 

www.youtube.com

 

ただし足育には、

エアリフトと並んで最高。

 

 

 

「足育」とは?。

 

足の裏の筋肉

(足底筋膜)をきたえて、

健康な足を育てること。

 

江戸時代の人が

わらじだけで

「ちょっと上野から品川まで

行ってくるわ」

(直線距離で片道約15キロ)

っていうのと限りなく近い。

 

ナイキフリーは

サイズ感、

かなり小さめ+細め。

(このシリーズは20年前から

サイズ感がちょっとおかしい)

 

23センチの人なら

ざっくりでいうと

24センチで正解。

 

足の裏の筋肉って、

こんなにあるんです。

 

 これをフル動員させるので、

サイズ感が限界までタイトなのは

しょーがない。

 

病気じゃないかぎり、

足の裏に過保護はよくない。

 

私がガチ仕事で愛用してる

ホカオネのボンダイや、

アグの厚底でさえ、

実は指先にまでしっかり

力、伝わります。

 

ふんばりがきく。

www.youtube.com

 

www.youtube.com

動画で伝えるのはむずかしいですねー・・。

 

履けばわかります(笑)!

 

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それではまた明日!