おつかれさまです
こまつ@shoes_komatsuです。
新しく動画まとめました。
アシックスってでかすぎるメーカーで
よくわかりませんよね。
部活でお世話になった人、
履いたことはないけどなんか気になる人、
高そう、って思ってる人、いると思います。
規模がでかすぎてよくわからないんですよ
ここのメーカー。
基本は運動靴メーカーです。
日本のメーカーですが
世界的に成功しており
世界では逆に「日本の企業」って
知らない人もまあまあいるのでは。
このマークでおなじみです。
ASICSの「A」を小文字にして
ちょっといじった感じですが
パリオリンピック・パラリンピックの
日本代表の公式ユニフォームも手掛けました。
が、たぶん
靴のこのマークの方がおなじみでしょう。
「タイガーストライプ」とか呼びますが
むかしアシックスって
「オニツカ・タイガー」って名前だったんです。
その名残り。
「アシックス」という名前の由来も
ラテン語の「健全な魂は健全な肉体に宿る」の
Anima Sana In Corpore Sano
の頭文字をとったんですって。
これが公式発表。
ただし個人的な憶測だと
創業からの「オニツカ」という名前が
世界を視野に入れたとき発音しづらくて
改名した説もあるんじゃないかと。
HOKAだって「ホカ・オネオネ」だと
誰でもめちゃくちゃ発音しづらいですからね。
そりゃ「ホカ」に改名するわけです。
ところで英語発音だと「アシックス」じゃなく
「エイ・スィックス」みたいになります。
「A-6」みたいな感じですね。
創業が1949年の「鬼塚株式会社」。
創業者が鬼塚喜八郎さん。
運動用品全般の会社として神戸で設立しました。
今でも本社は神戸です。
本社にはどでかいトラックがあります。
体育大学みたい・・。
（公式HPより）
さくさく話すすめますが
今のアシックスは大きく３つに分かれます。
・アシックス→本体
・オニツカタイガー→おしゃれ
・アシックス商事→子供靴・シニア靴
それぞれ資本がちがうので
厳密には別会社ですが、話が進まないので
ひとくくりで話を進めます。
靴に関していえば
アメリカのナイキより全然歴史古いんで
日本人の足のことをめっちゃわかってます。
1953年のマラソンシューズ。
これが象徴的ですよね。
とにかくデータの量が膨大なんですよ・・。
90年代に本格的に世界進出するまで
なんだかんだで日本が一番の市場だったので。
完全に個人の主観ですが
アシックスとほかのメーカーの決定的な差は
「カカトが小さい」こと。
私自身陸上やってたんで身をもって知ってますが
90年代までのナイキ・アディダスとかの
海外ブランドって、とにかく走っていて
カカトがすぽすぽ脱げるんです。
ところがアシックスが本格的に
世界制覇を狙い始めた90年代から
ナイキは「ナイキジャパン」、
アディダスもちょっと遅れて「アディゼロ」シリーズで
かなりアシックスに履き心地を寄せてきました。
今では日本人が海外メーカーの靴履いても
それほど違和感ないでしょう？
断言しますが礎はアシックスです。
・・・
歴史の授業は終わり。
令和の今に話うつります。
アシックスで一番歩きやすい靴ってどれ？
と聞かれたら
間髪入れずに答えるのがこちら。
・「ゲル・ニンバス 26」。
最先端の技術をぎゅうぎゅうにつめた
豪華製品がこちら。
HOKAのボンダイと同様、本来は
ガチのランニングシューズですが
オーバースペックな街履きとしてもアリ。
体重が重ければ重い方の方が
よりわかりやすいでしょう。
接地感も衝撃も、全部消えます。
重力はどこへ行った。
個人との相性はもちろんあります。
が、カカト周りが圧倒的に固定されるので
歩いても走っても体の軸がブレません。
何言ってるかわからないでしょう。
なにも言わずにメガスポーツ店に行って
履いてみてください。
2秒でわかります。
ただ、「見た目が・・」ってなるでしょう。
とくにご婦人。
なのでオニツカです。
・・
オニツカは
「クラシック・高級・ノスタルジック」をテーマに
2002年にアシックスから独立・・というか
復活しました。
この看板が目印。
日本だけじゃなく、戦略として
世界的にも一等地にしかショップを構えません。
モノもいいんです。
たとえばご婦人用に
なにかひとついいやつは？と聞かれたら
これいいですね・・・。
・メキシコ66 NM
37,400円。
https://www.onitsukatiger.com/jp/ja-jp/product/mexico-66-nm/1183c279_001.html
デザイン重視ならこちら。
天然革・スポンジ底・ミニマル。
原型はマラソンシューズ。
NMは「NIPPON MADE」の略ですね。
表面がヤギ革（軽い・丈夫）ですが
職人が1枚1枚手作業で染めているので
おなじ1足が存在しません。
お値段もそれなりに・・ですが
人気があるのは事実。
履き心地と同時に「たたずまい」を楽しんでください。
オニツカは基本50年くらい前のクラシックか
めっちゃ前衛的なデザインなので
履き心地・歩き心地は本家のアシックスには
どうしてもかないません。
目指している方向がちがうので
これはしかたがない。
なので「おしゃれでちょっと歩けるスニーカー」
ならオニツカ、
「がっつり歩けるスニーカー」なら
アシックス、と考えて間違いはありません。
・・
ビジネス靴も
「ランウォーク」（アシックス）と
「テクシーリュクス」（アシックス商事）の
ふたつから展開しています。
「ランウォーク」のド定番が
ストレートチップ。
22,000円。
アシックス ウォーキング（ランウォーク） ASICS WALKING (RUNWALK) ランウォーク メンズ 3E （ブラツク）
廉価版の「テクシーリュクス」の
代表作はゴアテックスシリーズ。
11900円。
この1万円以上の差はなに？と思うでしょう。
ランウォークの方は、アシックスの直営店で
スタッフさんが足を計ったり
微調節までしてくれます。
ヒールの中にもれなく衝撃吸収材の
GEL（ゲル）が入っているのも特徴的。
「痛くない・履きならす必要がない」
ハイテク革靴の先駆けです。
テクシーはざっくりいえば
ランウォークの技術のおさがり的要素が強いですね。
ショップもセルフ方式のところが多い、
という差でしょうか。
ここも完全に主観ですが、
今はもうこのふたつのアシックスに
それほど差はありません。
正直、底のスポンジ材のテクノロジーの
進化がめざましく
GELがあってもなくても関係ないんですよね・・。
ランウォークの方は本気になれば
鏡面磨きまでできなくもない、ってところですが
そこまで求める人はアシックスでは買わないでしょう。
とはいえ！
ホーキンスとか各メーカーの
スニーカー的な革靴も
すべてはアシックスから始まったんです。
この功績はでかすぎます。
・・・
学校指定靴からビジネスシューズまで。
ベビーシューズからシニアシューズまで。
100キロマラソンからこじゃれスニーカーまで。
いろいろ手がけてはいますが
たとえば1万円以内で靴買ってください、って
言われたときに、
一番選べる範囲があるのがアシックスです。
もはやつくってない靴がないでしょう。
安全靴・厨房靴・ナースシューズまで
現場靴にもとことん強いですよね。
やや値段があるのは、手抜きをしないのと
データ量。
膨大な数十年の足のデータがなければ
どんな工場でもいいものはつくれません。
話長いな！
本題終了！
・・・・・・・・・・・・・・・・・
【今日のおすすめの1足】
本題続き。
アシックスといえば子供靴でしょう。
本気の子供靴も
ここ20年くらいの話なんです。
それまであるにはありましたが
サイズが小さいだけの今でいう粗悪品か
数万円するヨーロッパの靴しか
なかったんです。
「スクスク」シリーズが出るまでは。
asics アシックス シューズ スクスク SUKUSUKU アイダホ BABY KT-ES 4 キッズ 1144A366 すくすく
1997年にアシックスが
「本気のベビーシューズ・子供靴」として
最新のデータと、買いやすい価格帯で
発足させたブランドです。
それまでハーフサイズ刻みの子供靴は
「なかった」
んです。今だと考えられないでしょう？
今さらながらですが
スクスクの功績は「カップインソール」です。
中敷きをはずして、
サイズを目視できるのは大事。
履き口の広さ・接地面積、
ソールパターン、アッパーのパターン、
さらに「履かせやすさ」。
どんなに子供が暴れても履かせやすいし
子供が自分で履くのも
自然に誘導します。
これもデータのたまものですよね。
※過去ご紹介した靴はこちらにまとめてあります。
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【おしらせ】
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予約受付中です！→フィッティング会
9月の日程はこちら。
7（土）、11（水）、
16（月・祝）・22（日）、
27（金）、29（日）
以上7回、会場は今回もすべて新宿です。
時間帯も各日
11時 12時 13時 14時 15時 16時
ですのでご興味のある方はどうぞお気軽に～。
台風と地震でどうなることかと思いましたが
おかげさまでご予約とお問い合わせも
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それではまた明日！
