おつかれさまです
こまつ@shoes_komatsuです。
きのうの私のツイート。
エリザベス女王が旅立たれましたね。
黙祷。
日本では皇室御用達制度は
昭和29年に廃止されていますが
英国の「ロイヤルワラント」は現役。
トリッカーズを愛用しています。
素晴らしい靴をありがとうございます
英国。
ということで
今回は女王への追悼もかねて
イギリス時代のことを書きます。
イギリスには
・1997年のバックパッカー時代に
1週間くらい
・1999~2000年の
靴学校時代に1年ちょっと
滞在しました。
〇そもそもはこの本。
中学から高校まで
みっちり陸上の短距離やってたんで
靴そのものには興味があったんです。
シンプルにジャストフィットする
ランシューに出会ってからは
スニーカーも買いまくりました。
たぶん300足以上・・・。
だからなんとなく
靴関係の仕事に就きたいとは
ぼんやり思ってたんです。
あるとき立ち読みしてた本屋で
さっきの本に出会い
このページを見つけてしまった。
えっ
靴ってつくれるの?
バカですねーw
じゃあ一体誰がつくってるのって話で。
北海道の田舎でしたから。
もうなんかこの時点で
(この学校に行くに決まってんじゃん)って
なんか確信しました。
そっからはもう・・・
バイトざんまい。
・土方みっちり
・フィットネスジムの手伝いみっちり
・単発でパチンコ屋
をベースに
ラストの追い込みは
・スキー場の住み込みバイト40日。
40日間で休みは3日。
睡眠時間3時間。
こちらから願い出たこととはいえ
完全に違法でしたw
これ履いてましたね・・・
ホーキンスのエアクッションの
おおお・・・これが
ノーサンプトンの靴か!
って思ったら
メイドインチャイナの文字が。
いろんな意味で
痛かったことだけ覚えてます。
〇さてイギリスです
そんなこんなでカネを貯めて
まずは学校の下見を兼ねて
一回目の渡英。
ヒースロー空港に着いた瞬間
「石の匂いだ」
と強烈なインパクトを受けました。
建物が基本レンガや石でしたので。
まず向かったのは
空港のキオスク。
食い物と
エロ本を買いに。
おおお・・・・・・
「エロ本が無修正だ」
これがセカンドインパクト。
一泊目だけはきちんとしたホテルを
予約しており、
メシもホテルでそれなりの特徴のない
なんか(思い出せない)を食べ
翌朝バスでノーサンプトンへ。
ノーサンプトンから乗り継ぎで
ウェリンボロの
トレシャム・フットウェア・インスティテュートへ。
「写真のまんまだ」が
リチャード(当時50代半ば・背も腹もデカい紳士)先生に
日本からだいたいの予約の手紙を
送っていたので
なんとなく玄関から入り
なんとなくリチャードをさがし
すぐ見つかりました。
こ「貴重な時間をありがt」
リ「あー日本の!ついてきて♪」
ノリノリじゃん。
めっちゃざっくり校内(というか工場だ)を
案内してくれて言われたのが
リ「いつから通うの?」
えっ。
こ「こ・・心の準備というものが」
リ「じゃあ一応6月からのコースがあるから」
そんなノリなんかい!
一式パンフ渡されて
一回目はそこでさよなら。
滞在時間40分。
短かったけど
「あ、ほんとに来たな」ってのが
じわっと来ましたね。
学校の周りには特になにもなかったので
いったんノーサンプトンにバスで戻り
適当にみつけたB&Bを3泊でとり
部屋のベッドでごろーん。
・・・本当に来たんだ・・・。
腹が減った。
フィッシュアンドチップス屋は
すぐ見つかりました。
屋台。
注文のしかたがわからん。
3メートルくらい離れた場所から
注文の仕方を観察。
完全に不審者ですどうもありがとうございました。
だいたいわかった。
GO!
慣れたような顔をしながら
こ「hello」
おっさん「HELLOOO!!」
声でけえw
こっから日本語で書きます
お「M?L?」
Sはないのか。
こ「L」
たしか1ポンドだったかな・・・?
キリのいい金額だった。
500円(当時のレート)くらいだったのは
おぼえてる。
2分後────────
このバカ(私だ)は後悔することになる。
うん。
メガホンかなこれ。
新聞紙をメガホン状に丸めて
鬼!と叫びたくなるほどの
ポテトチップス。
日本のポテトチップスじゃなく
マックみたいなあれ。
を3倍くらいデカくしたやつが
スコップで新聞紙メガホンの中に入り
タラのフライがふたつ。
フライの大きさは
女性のパンプスくらい。
重い。
屋台のどまんなかに
ビネガーと塩。
味付けはセルフで。
適当にかけ、
いかにも慣れた風で
立ち食いで食う。
美味い!
そう感じたのは
3分の1くらいだけだった。。。。
正直この量ムリだわ。
あのね。
当時22歳で食い盛りですよ。
「焼きそば弁当」なんか
東洋水産 マルちゃん やきそば弁当 132g 12個 1ケース
あったりまえに
「2個で一食でしょ」って胃袋だったのに。
しかし。
しかしだ。
あたりを見回すと
おっさんからばーちゃんまで
ベンチに座りながら
あるいは立ったまま
飲み物すら飲まず
ふつうに食っている。
食らい終わったら
新聞紙だけがのこるので
それで口と手を拭き
ゴミ箱へポイ。
本当はおっさんに
「テイクアウトしたいんだが」と
言いたいとこだったが
どんな顔をされるかわからない。
私は食いました。
フードファイターのように。
Sサイズが頼めるのを知ったのは
翌日だった。
なんの話だ。
今日はここまで。
明日で話終わらせます。
たぶん。
本題終了。
・・・・・・・・・・・・・・・・
楽天スーパーセール最終日ですね。
【今日のおすすめの1足】
トリッカーズ
「カントリー」。
黒でダイナイトソール。
50980円。
トリッカーズ カントリーブーツ ブラックボックスカーフ ウィングチップ メンズ ブーツ Tricker's M2508 Malton Country Boot Black Box Calf
こわれない靴です。
イギリスと
ロイヤルワラントに敬意を込めて。
エリザベス女王がいなければ
イギリスは存在しえなかったし
ドイツに負けていても
日本に革靴は普及しなかったでしょう。
たしかに
大東亜戦争では
日本とイギリスは敵でした。
国対国でいえば日本の勝ちでしたが
────最後はアメリカに負けましたが
日本も「せざるを得ない戦争」でした。
私は皇室を誇りにしていますし
千島で戦争終了後に散った
祖父たちのことも誇りです。
英国王室にも
おなじ想いを抱いている国民も
多いでしょう。
エリザベス女王には
なんとも言葉で表現しきれない
威厳がありました。
極論ですが
その威厳こそがイギリスという
混沌な国をまさに
統治したのだと思います。
ノーサンプトンも軍靴の大量生産で
成長した街です。
戦争はどうしたって起きますが
それを悲観だけで終わらせるのか
先人たちの思いを背負って
技術として昇華させるのかでは
雲泥の差です。
今私がこの文章を書いていられるのも
ノーサンプトンで靴を学べたのも
特大のフィッシュアンドチップスを
食べることができたのも
エリザベス女王のおかげでもあるし
祖父たちのおかげでもあります。
本当にお疲れ様でした。
安らかにお休みください。
ありがとうございました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
それではまた明日!
やばい。
酒がない。
はいおつかれー。
バー「どん底」へようこそー。
酒、買ってくるの
忘れたー!
なんという失態。。。。
ええ・・・・
シラフでこのコーナー書くの?
麦茶がある。
これを酒だと思おう!
ムリだね。
いやー
イギリス編、明日で終わるのかな。
いや、終わらす!
たぶん!
おやすみ────────☆