毎日靴ブログ@元・靴設計士 兼 現・靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニアの こまつです。

東京某所で靴修理やってます。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと毎日書いていきます。。。

885 イギリス滞在記・破・そしてQ

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おつかれさまです

こまつ@shoes_komatsuです。

 

今回かなり飛ばします。

YouTubeなら2倍速でみえるように

書きます。

 

あ、読む方はゆっくり

お紅茶でも飲みながら

優雅に読みとばしてください。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

フィッシュアンドチップスから

1年半後

正式にトレシャムに入学。

1999年の初夏。

(注:たぶん今は靴コースはないっぽいです)

 

 

ノストラダムスってイギリス人は

誰も知らんかったw

 

 

前期と後期で2分割で

トータルの授業料は50万円くらい

(当時のレート)

 

渡航費と生活費あわせて

200万でなんとかなりました。

 

 

〇メンバー紹介

 

入学式なんて当然なく

先生と生徒を各自紹介したあと

「さあとっとと始めよう」と。

 

先生は3人。

 

・リチャード

 なんでも担当。おもに座学と型紙。

・ジュリー

 製甲担当。ロックなおばさん。

・フランク

 底付担当。物静かなデカい初老。

 

生徒は外国人編成クラス。

 

・インド人3

・台湾人1

・日本人4→5→4

・謎にイギリスのおばちゃん1

 

女性は日本人の3人と

イギリスのおばちゃん。

 

あとはたぶん私を含め

全員20代の男。

 

インド人と台湾人は

地元の安全靴会社のジュニアたち。

 

 

ティータイムは絶対

 

こういうのもなんですが

あのクラスで一番勉強したのは

私でした。断言。

 

テキストがどんどん増えていくんですが

予習は絶対。

幸いなことに相手は文章なので

授業時のイメクラじゃないイメトレもできて

質問事項も考えれる。

 

授業。

あとで書きます。

 

復習。

先生を捕まえては徹底質問。

フランクが比較的博識でして。

たしか元チャーチの工場長だったような。

 

フ「なんでそんなに必死なの」

こ「時間がないから」

フ「日本で仕事きまってるの?」

こ「全然まったくnot at all!」

フ「日本人はわからんよね・・・・

 定期的にクレイジーな、あ、いい意味でだよ

 おかしな生徒がくるんだよ。

 嫌いじゃないけどね」

 

先輩だとあの方達。

(プライバシーがあるので伏せます)

 

後輩だと

後輩とお呼びするのも畏れ多い

フクダヨウヘイ氏や

勝川永一氏。

 

それはともかく

私は座学も実技も大好きで

(ただし手先は不器用)

 

目がギンギンでヤバかった

・・・・とのちに

リチャードに言われました。

 

当然時間など忘れるんですよ。

 

ブレーカーが落ちる。

いや、

いつもジュリーが「落とす」。

 

「TEAいいい TIME(怒)!」

 

まあまあのガチギレです。

ジュリーは当時でこそまあまあの

おばさんでしたが

 

元パンク。

 

あるときジュリーに休憩中呼ばれて

校内の売店に行ったら

昼間からおごってくれたんですよ。

シードル(リンゴのサイダー)をね。

 

ん?

これ半分ビールじゃねえ?

 

ジュ「これはシードル。」

こ「いやたしかにホップの香りg」

ジュ「シードル」

 

つーかお茶じゃないじゃんw

 

いやでもうれしかったですね。

ジュリーがそのあと

8畳くらいの職員室に連れてってくれて

ノックなしにバーン。

 

はい現場確保。

リチャードとフランクは

完全にビール(エール)でした。

 

ジュ「わかる?だからこれはシードル」

深くうなずく私。

リ・フ「ジュリーいいい!」

 

黙って部屋を出たあと、

こころなしかリチャードもフランクも

ものすごくていねいに教えてくれた気がする。

 

だからこんな授業があったのかもしれない。

 

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このバイブルの!

 

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このページの!

 

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このかた

キース・アンダーソンさん!

 

当時のノーサンプトン

彼を知らなければモグリ。

っていうくらいの存在。

 

この当時もう現場からは引退されてましたが

ノーサンプトンのあらゆるメーカーで

責任者をされてました。

 

・グリーン

・チャーチ

・サージェント

 

短期としては

 

クレバリー

・トリッカーズ

クロケット

 

あたりにもコーチングされていました。

 

そんな方にだ・・・・。

 

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なにをやらせとんねん。

 

このとき

ギャラリーは30人以上。

なんか偉い人も来てました。

リチャードが滝汗流してたのは今でも謎。

 

なぜ私が最前列にいて

ちゃっかり写真まで撮れていたのかは

本当に謎ですねえ・・・・。

 

このときキース氏は腰が悪く

ベンチ(金台)の上でも

ハンドソーンはできるよーって

すいすい縫われました。

 

20分ほどでしたが

あっというまに片足のすくい縫いの

デモンストレーションをしてくださって

もう全員沈黙でした。

 

敬意を込めた

静かで深い拍手。

 

私はもちろんまっさきに両手で

握手させて頂きましたがなにか。

 

 

〇もはや前世紀の記憶

 

話が前後しますがだったんで

この今はなき学校、

基本各メーカーの出資だったんで

材料は無限にありました。

 

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この革も、すべて廃棄されるはずの革です。

右下のクリッカー(裁断機)も

お古ですね。

 

こんなに革がたくさんありながら・・・・

ぶっちゃけクズ革しかない。

 

・ガラス

・オイルド

・奇抜なやつ

 

でも使うのはタダ。

 

はじめてつくったグッドの靴が

こちら。

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トリッカーズのラストに

ガラスレザーのプレーントウ。

ライニングは合皮♪

 

中底はパルプ。

リブも自分で「リブ機」で

巻きました。

 

それにしても

「初めて自分でつくった靴」って

案外印象に残りません。

 

この靴も履いて痛かったんで

写真だけ記念にとって

ゴミ箱に叩き捨てました。

 

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このへんは完全に

ダイタキムラ様のパクリですね。

「シューフィル」を親に頼んで

雑誌を送ってもらってたんです。

 

これは義姉につくりまして

四半世紀たってもまだ

履いてくれてると聞きました。

 

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この靴も完全パクリです。

元ネタわかった方には

1000万ペソ差し上げます。

 

城さんは回答禁止。

 

このステッチダウンは

10ポンドでリチャードが買ってくれました。

まあまあ嬉しかったですね。

 

ロンドンで遊び狂えましたから。

 

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これはセメント。

 

もともとまだ結婚する前の

家人につくったんですが

これもリチャードが15ポンドで。

 

そして週末のロンドン通いが

クセになりました。

 

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完全にデザートトレックですねW

 

さすがにこれは

現・家人に渡しました。

 

たしか初の

アンライニング。

 

2000年の年末に

あろうことか

求婚前の家人をイギリスに呼んで

 

あれ?

なんで義姉様も。

 

そこで足型測定して

何足かつくりました。

 

トラファルガー広場

・私

・現家人

・現義姉

・その他数万人

 

でミレニアムの花火を祝いましたね。

 

外人のテンションヤバい。

それ以上にこの姉妹のテンションがヤバい。

 

くたくたになって

エールとコーラとワインまみれになって

 

私が足を棒にして探し当てた

ロンドンのB&Bにたどり着きました。

 

おお!まだあった!

ライムツリーホテル」

http://www.limetreehotel.co.uk/

 

今はどうなってるかわからんですよ。

 

しかし四半世紀前

突然「年末そっちに行くから」の命のもと

ロンドンの空きホテルをさがす身になってほしい。

 

・ミレニアム

・年末

・ロンドン

 

当時はインターネッツもろくになく

ケータイだって

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このレベル。

 

電話予約は全部アウト。

空きがあったのは1泊100万オーバーの

キャンセル待ち。

 

ふむ。

 

なら足で探そう。

 

ふだんの行いが良かったのか

ロンドンのB&Bのたしか20件目くらい?で

ライムツリーホテルになんとなく立ち寄ったら

空き部屋があった。

 

これがどれほどの奇跡か

誰にもわかるまい。

 

しかも2部屋。

 

・義姉の部屋

・ツインベッドの部屋

 

値段もやや高でしたが

たしかトータルで5万切ったはず。

(当時のレート)

 

まよいなく2泊キャッシュ予約絶対。

ノークレームノーリターンOK?

OK!

 

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そのへんの話は

またいつもの場所で思いつくまま

書きます。

 

 

〇卒業

 

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これが卒業作品のひとつです。

木型は旧チャーチw

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選び放題。

 

ただし革だけは・・・・・

自腹はOKだったんですが

カネがなかったので

 

マーチンの本来捨てるガラスレザーを

使いました。

 

一応インソールも革です。

リブも自分で巻き

先生たちの教えも乞わずに

(基本放任システム)

全部自分でやりました。

 

当時なんかの雑誌にも載りました。

恥ずかしい・・・。

 

この靴はまだ北海道の実家にあるはずです。

写真は紛失しましたが

親にも何足かつくりましたから。

 

卒業も「卒業式」などなく

「はいこの授業で契約終了ー」

みたいなドライ感が好きでした。

 

私も淡々と荷造りをし

お世話になったフラット(1kの部屋)を

10分で片づけ

その日の晩にはスコットランド

バスで旅立ちました。

 

・・・・まさか

学校がなくなるとは

1%も想像しないままに。

 

その後10年間の日本での地獄を

まだこのときは知りません。

しかし後悔はありませんし

 

今私が

 

囲碁将棋部から陸上競技への出会い

・本との出会い

・イギリスとの出会い

・家人との出会い

 

・帰国後の試練

・リペアとの出会い

・そしてこれから

 

って

書けば書くほど

ぞぞぞってくるんです。

 

「靴の神」はいる。

 

確実にいます。

カルトではありません

たしか私は浄土真宗です。

 

ま、こんな時代もあったってことですね。

たぶん生きてるうちに

もう一回行きますけど。

 

 

本題終了。

 

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【今日のおすすめの1足】

 

リーボック

「クラシックレザー」。

 

ユニセックス

11000円。

 

 

【公式】リーボック Reebok 返品可 クラシック レザー / Classic Leather メンズ レディース GY3558 クラシック シューズ・靴 Classic_Leather

 

ウェリンボロ滞在中

イヤでも一番目にしたのがこのモデル。

 

老いも若きも

古くても新しくても

 

チャーチに行っても

グリーンに行っても

ノーサンプトンでもロンドンでも

 

なにこれ国民支給靴なの?って

絶対勘違いするくらいには

普及率がヤバかったです。

 

しかもあれから25年たっても

全然生き残てるじゃん!

 

たぶん今でもイギリスでは

続いてるんじゃないかと。

もうフィッシュアンドチップスの領域ですよ。

 

幅はかなり狭いです。

革なんでまあまあ変形します。

そしてタフです。

 

変わらんなあ・・・・

しかも意外と服装えらばないし。

 

これが同じクラシックでも

リーボック史上No.1の売り上げの

「フリースタイル」だと

途端にコーデのハードルがあがります。

【公式】リーボック Reebok 返品可 フリースタイル ハイ / F/S HI レディース 2431 クラシック シューズ・靴 clcl

 

一周まわって20歳以下の世代なら

アリでしょう。

 

大人は近づかないように。

 

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それではまた明日!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやマジで今日休みで良かった・・・・。

寝てる間も

起きてからもつりまくりよw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はいおつかれー。

バー「どん底」へようこそー。

 

はい今日は酒があるよ!

ジャック。

ストレートで。

ウイスキー ジャックダニエル ブラック キング 1750ml (71434) 洋酒 Whisky(74-3)

 

きのうなー。

酒がない!って気付いた瞬間

スーパー(歩いて5分)までいこうかなって

2秒考えて・・・・やめた。

 

それってなんか

いろいろダメじゃん。

堕ちていいか悪いかの境目。

 

そして今ジャックがある。

 

ジャックダニエル

アメリカのお酒です。

 

せっかくなんでイギリス時代の

酒事情について書くか。

 

パブがある。

 

エールはそこで。

ウイスキーはなし。

 

ウイスキーは酒屋で

時間制限制。

 

いつか書いたな。

 

もう一回書こう。

 

初のイギリスのスーパーにて。

 

狙ったわけではないが

アルコールのコーナーに

チェーンが貼られてるって

どういうことだ。

 

演技なしでマジでびっくりした。

そして心の底からショックだった。

マンガでいえば

へたりこんでいた構図だ。

 

立ったまま魂が抜けてたので

ある意味逆に迫力が

あったのかもしれない。

 

イギリスに来てまで

ウイスキーが買えない・・・だと・・?

 

たしか林望さんも似た経験があったはずだが

それはともかく

たぶんすごい表情をしていたと思う。

 

オヤジが奥から出てきたレベルだから。

 

オ「(首ふるふる)」

こ「わかった。理解した。」

 

マジで演技じゃないけど

どえらい表情だったと思う。

 

いや法律だから

全然諦めはついてたし

せめてルールだけ教わろうと思ってた。

 

パキスタンで過ごした1か月は

本当にノンアルだったから

本当はどうってことなかった。

 

表情はかくしきれなかったらしい。

 

オ「悪いがこの時間酒は売れない」

こ「理解した」

 

おっさん沈黙。

 

のちにわかるが

日本でいう「ブラックニッカ」レベルの

微妙に安いが

味は完璧なスコッチを筒に入れる。

 

ん?

 

オ「緊急の贈り物だろう」

 

エマージェンシーという言葉だけは

わかった。

 

こ「イエス。緊急だです」

 

オ「これは酒じゃない、酒じゃないなにかだ」

 

2ポンドくらい払ったと思う。

 

1時間後ねぐらへ帰宅。

 

ん────────────ま!

 

これはもしかしてスコッチじゃないか?

 

※今ではカメラがあるのでできません

たぶん

 

翌日「営業時間中に」きちんと

 

・お礼

・ルール

・おすすめ

 

を聞きに言ったら

おっさんめっちゃ喜んでる。

 

「すぐ日本人だってわかった」

「すごい表情だったw」

「きのうの晩飯でこのネタめっちゃウケた」

 

みたいなことを言われ

おすすめのままに格安ウイスキー

缶ビールをここだけで買うことになる。

1年契約。

 

コンビニはあるけど酒は買えない。

 

オヤジはあんまりおしゃべりじゃないし

ジョニーウォーカー

ホワイトホースも薦めてこなかった。

 

なんかよくわからん

1本700円くらいの

でもマジで美味いスコッチを

きちんと売ってくれた。

 

事情は分からんが

500円以下のいいやつがはいった時には

ぼそぼそって教えてくれた。

 

お互い名前は知らない。

 

ただ「ウイスキーめっちゃおいしい!」

ってことだけは全力で伝えた。

※マジでハズレがなかった

 

帰国のとき

おっちゃんになにも言わず

よくわからんおすすめのを買って

(帰国するんだ)とは言えなかった。

 

 

 

成人して初めて

店の外でジャンパーの袖で声を殺して

号泣した。

 

 

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おやすみ────────☆