元・靴設計士 兼 現・靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニアのコマツです。

東京某所で靴修理やってます。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間ほど靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと書いていきます。

190 靴修理をセルフでしたい方。どんどんやってください。

かかと修理 かかと補修パッチ 靴底修理キット 接着剤付セット :i5910-n ...

こんにちは。

靴修理人 兼 シューフィッタ― 兼 靴マニアのコマツです。

靴修理やってると、

1日にひとりくらいは

「自分でなんとかしようと思ったんですが、

直らなくて・・・」と

なんか恥ずかしそうに壊れた靴を

もって来られる方、いらっしゃいます。

恥ずかしがらなくていいですよ。

少なくともコマツ

「まず自分でトライしてみよう」

という方がめちゃくちゃ大好きです。

結果、うまくいかなくて

プロにお願いするという方は

もはや尊敬の域です。

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自爆した靴を持っていくって、

やっぱりはずかしいですもんね。

なに言われるかわからないし。

コマツのかつての先輩にもいました。

客に対して

「えっ、自分で接着剤つかったの?

そういうのは、ノリとノリがケンカするから

もうくっつかないんだよ!

これだから素人は!」

って怒る先輩が。

知らねえよ。あんたが基準じゃねえよ。

で、だいたいそういう人にかぎって

ムダなプライドが高くて腕は悪い。

はいてる靴もセンス悪い。

あ、話それますが

腕のいい靴修理人は共通して

「靴がキレイ」です。

現場仕事とわりきって、どーでもいい

きったないスニーカーとか、

サンダルはいてる職人に

いい腕もってるやつはいません(断言)。

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さ、本題いきましょう。

素人で不器用な方でもできる靴修理は

ふたつあります。

その①。

カカトの減り。

「紳士靴のカカトの減り」でも、

「婦人靴のちょっと大きめのヒールの

カカトの減り」でも、

「スニーカーのカカトの減り」でも、

見た目はともかく、確実にできます。

使うのはこれ。

シューグー。

アメリカの製品です。

ハンズやABCマートにも売ってます。

だいたいアンダー1500円。

ネットでも売ってます。

   コロンブス シューグー 黒ブラック 100g ( 靴の補修 ) ( 4971671181274 ) 楽天で購入

色は「黒・白・透明」の3色。

カカトの減ったところに

これを塗って一日放置すると、

カチカチに固まります。

以上。

見た目はともかく、

失敗のしようがない。

(裏ワザとして、新品の状態で

減りそうなところにあらかじめ塗る方法も

あります。

いつまでも本体に届かないという論理。)

スニーカーの底がはがれたときも、

はがれたところに塗って輪ゴムで巻いて

一日放置しとけばたいていくっつきます。

逆に、100均のグッズは危ない。

「靴修理キット」とかいう名前で

絵の具くらいの大きさで売られてますが、

はっきり言って全部不良品です。

シューグーが絶対で確実です。

その②

靴底のはがれ。

シューグーでもできるんですが、

案外あまるんです。

あと、セメダインはあんがいくっつかない。

「革・ゴム用接着剤」とうたってるものも、

ほぼ100%くっつかない。

アロンアルファ、使いましょう。

ただし。

一個だけ条件があります。

絶対に、

一緒にこれつかってください。

瞬間接着剤をさらに瞬間でかためる

「アクセレレーター3」。

2530円。・・値段がネックですね。

あと、意外と売ってません。

   瞬間接着剤 アロンアルファ アクセレレーター3(硬化促進剤) 420ml 楽天で購入

でもアロンアルファとアクセレレーターは

切って離せません。

ふたつでひとつと憶えといてください。

アロンアルファぬってくっつけても、

実はまず付きません。

大事なのは、アロンアルファぬって

手で押さえてる間にこいつを上からぶっかけること。

瞬時に硬化させます。

プロでも必ず使います。

アクセレレーター使えば、絶対つきます。

(靴修理にかぎらず)

ただし、一度アロンアルファ使ったら

修理屋では接着は断られます。

その話はいずれまた。

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逆に、どんなに頑張っても

素人のかたではどうにもならない

修理がひとつあります。

それが、ピンヒールの修理。

100均にもキットありますが、

あれ本当に勘弁してほしい。

「古いピンヒールのゴムを抜く」のでさえ

プロは真剣勝負です。

素人のかただと絶対、抜けませんから。

それは修理屋に頼んでください。

それではまた明日!