村上龍が好きなんです。
20年くらい前なので今はどうかわかりませんが、彼は革靴はフェラガモしか履かず、理由は「履きならす必要がないから」という単純明快な理屈でした。スリッポンではなく、レースアップ(紐付き)が好みだそうです。
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どの小説か忘れてしまったんですが・・・「良い品質のイタリアの靴は歩くとガラスのような音がする」みたいないい表現があったんですよ。現実的には、靴のヒールの積み上げが革で、接地するヒールのトップピースが革であることと、プラス単純なある条件が重なると、たしかに「ガラスのような」硬質な音が出ます。
小林よしのりさんもビットモカシンを愛用していますね。「脱ぎ履きしやすくて、ラク」が理由と以前書いておられました。彼は服もドルガバやアルマーニを着こなすので、相当のおしゃれです。
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確かに、この領域までくると感覚は靴下そのものです。靴ってある意味ストレスそのものですから、いろんな意味で気を使わないこういう靴はラクなのかもしれませんね。高級ミニマリストとでも言いましょうか。故・スティーブジョブスがニューバランスばっかり履いてたとか、ポール・スミスがオールデンのチャッカブーツばっかり履いてるのと通じるものを感じます。
グッチのビットモカシンも有名ですが、ものすごくフェラガモを意識してる感があります。
なんかこう・・どこか緊張感があって好き嫌いが分かれるところですね。
一方、肝心の婦人靴ですが。たいへん申し上げづらいんですが。
修理とか、新品のソール貼りにもよく来ますが・・・正直、あんまり良さがわかりません。ど定番はこのモデルです。
もちろん色違いは無限にありますし、毎シーズンマイナーチェンジしてるとは思うんですが・・良さがわかりません。ほんとすいません。
このへんも死ぬほど見てきましたが・・・なにがいいんだろう。売れてるってことは男にはわからん何かがいいんでしょうね。シューフィッターからの視点だと、「絶対履かない方がいい靴」の典型なんですが。
魅せる靴にも徹しきれてないし。でかでかと金具に「フェラガモ!」って書いてあるから、エルメスのカバン持つのも変だし・・。
初代のサルバトーレさんはイメージとは真逆に「どれだけ魅せて、歩きやすい靴か」をライフワークにしてましたので、今の自身のコレクションを見たら卒倒するかもしれません。逆に生きてたら、ナイキあたりと組んで面白い靴つくったかもしれませんね。
では、今回はこのへんで!