おつかれさまです
こまつ@shoes_komatsuです。
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・・・
本題です。
YouTubeのショートでもあげたんですが
↓
爆笑しながら解説してるのは
気にしないでください。
これ60秒では見てる方は
全然わからなかったと思うんですよね。
考えてみると
地味に大事な話なんで
しっかりここで書いていきます。
靴って軽い方がいいし
じっさい売れるじゃないですか。
「どれだけ軽くするか」ってことに
どこのメーカーも
すさまじい情熱と予算をかけるわけですよ。
だからニューモデルが出るたびに
「前作より〇グラム軽量化に成功!」って
キャッチコピーに入るじゃないですか。
靴の設計10年弱やってたんで
その大変さはわかります。
だって軽くするところ、
ほとんどないんですもん。
アッパー(上の部分)はそもそも
革を軽くすることはできないし
メッシュや合皮ならそもそも軽い。
なので軽くするとしたら
だいたいソール(底)に
加工することになります。
・・・
ソール(底)はみっつにわかれます。
・インソール
・ミッドソール
そして
・アウトソール。
①インソール
インソールはまあまあ軽くできます。
ここでいうインソールは
「パカッ」っとはずれるカップインソールではなく
その下の靴と直接つながってるパーツ。
「靴の背骨」と呼ばれるほど
大事なパーツですが
革が一番重い。あと高い。
ですが吸湿性と耐久性がハンパじゃないので
高級靴でここを「革以外」にするところは
ありません。
しかし高級靴でもパンプス・サンダル
あるいは紳士でも安めの革靴・
原始的なスニーカーにはパルプが使われます。
これは軽い。
ただし軽いだけでは弱くて体重を支え切れないので
(悪質な設計はパルプだけで終わらせます・・)
バッカ―と呼ばれる硬化パルプで
みえないところでも靴を丈夫にします。
軽さを売りにするスニーカーや
ハイテク革靴あたりでは
樹脂製が多いですね。
圧倒的に軽いんですが、
まとまった量を生産しないと
割に合いません。
しかしこれからの時代、たぶん
限りなく100%の靴のインソールは
樹脂製になるでしょう。
それだけ軽くて丈夫で水にも強い。
「洗える革靴」「洗えるローファー」なんかが
出てきたのは
ひとえにこの樹脂インソールのおかげ。
パルプだと水にさらすと上下に剥離します。
それにカビるし腐食にも弱いですからね。
樹脂は大量生産靴には最強の材料です。
②ミッドソール
革靴やパンプスだと
ミッドソールがない場合も多々ありますし
それでなにも困りません。
ミッドソールはスニーカーの
命ですね。
ここです。
この白くてぶ厚いところ、
これがミッドソールです。
簡単にいえばスポンジですね。
目的はただひとつ、
衝撃を吸収すること。
なので各社がしのぎを削って
・どれだけ軽くて
・どれだけへたらず
・どれだけクッションが効くか
ということを
本当にマジで徹底して
なんなら産業スパイでも使いかねない勢いで
めちゃくちゃ研究しています。
もうカネと秘密情報の塊。
アディダスとプーマで
ガチ裁判なんてのもかつてありましたね。
しかしどのメーカーにも
共通して言えることは
いかんせん軽くてやわらかい。
スポンジですからあたりまえだ。
直接地面に接すると
スポンジなんで
あっというまに削れます。
↑
ここ大事なんで
ちょっとおぼえといてください。