シューフィッター佐藤靖青(旧・こまつ)@毎日靴ブログ

靴選び・歩行を専門にするシューフィッター。 市販の靴・スニーカーを中心に、 「履き心地」「耐久性」「体への影響」を 現場と実体験ベースで解説しています。 売り場や広告では語られにくい視点が強みです。 対応内容 ・靴・インソールの個別相談 ・買い物同行(アテンド) ・記事/動画での製品解説・監修 ・メディア取材、コメント提供 靴選びで失敗したくない方、 表向きの説明に違和感がある方に向いています。 ご相談・ご依頼は HPよりご連絡ください。HPはこちらhttps://sf-komatsu.com/

2250 ドクターお墨付きでも安心できない理由・権威が推したランニングシューズが黒歴史になるまで


おつかれさまです

シューフィッター佐藤靖青です。

 

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なんかの批判ってわけじゃありませんが

医療界も含めて

「今の常識は明日のウソ」って話です。

 

とある資料さがしてて偶然発見したんですが

とんでもないですね1990年代。

今では絶版になった講談社ブルーバックスの

「靴の科学」という名著があります。

【中古】 靴の科学 / 石塚 忠雄 / 講談社 [新書]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】

著者:石塚忠雄氏、医師。

当時は城南病院院長。

90年代の靴のあらゆる雑誌に権威として

コメントも残されています。

 

おおむね正しい。

 

このブルーバックスを教科書にして

育った世代も多いでしょう。

私もです。

 

この本の中に

「理想的なランニングシューズ」として

ナイキのこの靴が登場します。

NIKE AIR TRAINER 1 "東京03" DZ4867-010ナイキ エア トレーナー 1 シーズナルエディション "トーキョー03" ブラック/サミットホワイト-バイオテックBLACK/SUMMIT WHITE-VIOTECH-BLACK

靴マニアにとってはなつかしい

ナイキ「エアトレーナー1」、12100円。

3~40代には似合いますね。

1987年に発売され、「3」まで販売されました。

 

あえて言いますがガチシューズとしては

失敗作です。

 

このモデル自体なんなのかというと

「なんでもできるトレーニング用」

当時のクロストレーニング用でした。

 

・走る

・ウェイトトレーニング

・フィットネス

なんでもこい、って思想だったんですが

それぞれの用途が違いすぎる。

 

このモデル自体はテニスプレーヤーの悪童・

マッケンローが試合で履いてプレーしたことで

「テニスシューズとして」結果的には

爆発的に売れました。

 

NBAプレーヤーも何人か

これを履いて練習+ちょこっと試合も出て

当時「クロストレーニング」ってすげえ、と

話題になったんですが────

わずか3年であっけなく消えました。

 

シンプルに動きづらかったからです。

 

私も学生時代に中古を履いて

いろいろトレーニングしましたが

最後までピンとこないモデルでした。

 

クソ重い!

曲がらない!

めちゃくちゃ蒸れる!

ああもう!

 

なんでもできる靴って

結局なんにもできないんです。

万能ナイフみたいにうまくはいかない。

(私物)

しかしこれが91年出版の本では

ランニングシューズはミッドカットが理想的と

堂々と紹介されてます。

 

理由:

(ローカットは)足を外側位に変異させ不安定感を増すため。足首まで覆うのが理想

いやいやいやいや

いやいやいやいや

いやいやいやいやああ!!

 

理論ではそうかもしれません。

でもこの靴で走れると本気で思ってたのか

石塚先生・・。

 

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90年代のことを

今になって叩くな!と思われるかもですが

全然今でもこんなのあります。

写真一部加工しましたが

ドクターお墨付きのとあるメーカー。

いい加減やめろ「幅広甲高ゆったり設計」!

今でも医者=絶対じゃないんですよ。

 

・ガチの幅広は3割くらい

・ほとんどはただの開帳足

・歩数計のチェックが楽しみという脅迫

 

つまさき「だけ」がゆったり、っていうのが

個人的な令和の最適解です。

アルトラもそうですし

ワークマンのアシトレウォーキング3900円でも

十分指の幅は広がります。

これも履けばわかりますが

ふまず~カカト周りはかなりの細さなんです。

メリハリがついてる。

優しくフィットじゃなく

「いい感じのところでタイトフィット」、

これが個人的な正解。

 

業界用語で「コロシ」と言います。

コロシの利かない靴は二流以下。

そのかわりクレームも来ないんですが・・。

 

本当の幅広の方の「ゆったり設計」は大事ですが

標準幅の多くの方がさっきみたいな

メリハリのない幅広靴を履くと地獄。

 

押さえがないから開帳足が促進

→さらに幅広を追い求める

→以下無限に続く

 

暴論ですが医者というのもある意味

ライセンスビジネスです。

お気を付けください。

 

本題終了。

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【今日のおすすめの1足】

ナイキ「メトコン10」

17800円。

ナイキ メトコン 10 メンズ トレーニング ワークアウトシューズ ホワイト/プラチナムティント HJ1875-100

一番最初に酷評した

「エアトレーナー」ですが、

実はこれが現代のアップデート版。

クロストレーニングシューズです。

が、当時とちがって「走る」ことは

完全に捨てています。

 

そのかわり

・ウェイト

・フィットネス

・トレッドミル

・バイク

あたりは全部OK。

 

ソールの形状を台形にすることで

ネンザ防止はバッチリ・

ドロップを減らすことで踏ん張りも効く・

エアじゃなくReactXを使うことで

より薄く・よりクッションは効果的になりました。

 

諦めないナイキはすごいっすね。

 

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【おしらせ】

 

・重版、刷り上がりました。

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ぜひぜひご興味のある方は

ご一読いただけると嬉しいです。

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それではまた明日!