たしかこのブログ書き始めた当初
「スコッチグレインはオワコン」みたいなことを
書いてるはずです。
グッドイヤーを修理しないお客さんが
増えたあたりでしたので。
申し訳ない。
完全撤回します。
とりあえず切腹しときますね。
辞世:
スコグレは
あったら買っとけ
後悔はなし
あ、
こんばんわ。
こまつ@shoes_komatsuです。
さあ本題いこう。
〇とにかく品質がブレない
まず写真みてください。
これ全部スコッチグレインです。
2万円台から9万弱までありますが
一律で「まっすぐつくられている」。
たぶん意味わからないでしょう?
比較して
他社の製品を見てみましょう。
スペインのY社。6万円。
日本のR社。4万円。
そして6万オーバーの
欧州の某ブランド。
平面に置いたとき
スコッチグレイン以外のブランドが
異常にねじれてるのがわかりますか?
実はこれが普通。
大量生産だと悪い意味で
「まっすぐつくれない」のが普通です。
シューツリーは関係ありません。
ツリーを抜いても
やっぱりねじれてる。
そりゃ履けばねじれも直るか
履き主のクセによって
もっとねじれるかもしれません。
しかし・・・・
新品の状態でここまでねじれてたら
・まず試し履きで違和感があるはず
・無理して履いてもどこかにひずみが出る
・よって長持ちしない
と断言しますね。
革質が────────
木型が────────
歴史が────────
っていうより
まず既製品を「まっすぐに」つくれて
かつ
値段帯にかかわらず
クオリティにブレがないって
とんでもないんですよ。
〇なんでブレない
一言でいえば歴史。
今さらですが
1978年から本格靴をつくっているメーカーです。
すべてグッドイヤーウェルテッド製法。
きちんと履けば
2~30年は平気で持ちます。
ず────────────────っと
グッドしかつくってません。
たとえば・・・
スコッチグレインの代表作のひとつ
「シャインオアレイン」。
雨でもどんとこい。
令和4年の今現在で
33000円。
スコッチグレイン SCOTCH GRAIN セミブローグ シャインオアレインIII 2720BR(EEE)
なぜか36年前の雑誌が
(昭和61年)
手元にありましてね。
36年前でも
32000円。
しかも当時は
消費税がなかったはず。。。
実質安くなってるじゃないですか!
まあさすがにこの頃は
撥水レザーじゃなかったと思いますが
革のクオリティは今でも
コスパ度外視。
「ブローデンⅡ」。
42900円。
公式オンラインショップからも
買えます。
アノネイ社のカーフですが
悪くない。。。
これは推測ですが
フランスのJ.M.ウェストンと
深いつながりがあります。
・ウェストンの国内リペアはヒロカワ
・ヒロカワの最高級ラインはフランス素材
(アノネイではなくデュプイ)
・お互い社員をスワップ研修してる
まあ・・・文字に起こしても
なかなか想像できませんが
実際やってのけてます。
ウェストンのリペアをやってるくらいなんで
アフターケアも最高です。
「匠ジャパン」という別部隊があるほど。
↓
ここがヤバい。
・コスパ
・レベル
・磨きも無料
納期こそ2~3か月と
やや長めですが
利用しない手はないでしょう。
〇数年で
レベルがさらにあがってる
また写真をみてもらいましょう。
スマホの方は拡大して。
PCの方はフルスクリーンで見て。
中底は今までどおり
タンニンなめしの最高級品なんですが
さらに表面をレザーファイルで削って
・吸湿力
・グリップ力
をより高めてる・・・
見えない部分なのに・・・。
あとベロ止めも
とことんエレガンスにまとめてます。
これ、表面からはまったくわかりません。
そりゃそうだ。
ライニングだけで縫ってるから。
書いてて頭がくらくらしてきた・・・・。
たぶんなに書いてるか伝わってないでしょう?
それくらいヤバいことをやってのけてます。
ステッチワークもウェストンなみだし
当然キーパーは標準装備。
個人的に
「やややっ」とうなったのは
紐です。
ただの紐じゃない。
あえての丸紐。
正直「平紐」よりほどけやすい。
これ、わざとです。
ほどけたら結ばなきゃいけないでしょ?
いちいちほどいて
結ばせるための仕様なんです。
靴ベラでズボズボやってたら
廣川社長に怒られますよw
なんならちょっと前までは
もっとつるつるで
簡単にほどける=ほどきやすい
仕様でしたからね。
うん。
まあまあ書いたんで
私のおすすめはこのモデル。
「アバンス」。
35200円。
スコッチグレイン SCOTCH GRAIN ストレートチップ アバンス 1716BL(E)
ウィズがシングルEなので
やや幅が狭めの方におすすめ。
もうちょいリラックスして履きたいなら
名作
「アシュランス」。
3E。
同じく35200円。
スコッチグレイン SCOTCH GRAIN ストレートチップ アシュランス 3526BL(EEE)
スコッチグレインで3Eって
相当広いですが
カカトはきっちりタイト。
アバンスもアシュランスも
アッパーは国産カーフです。
国産といえども
カーフをあなどってはいけない・・・・。
きっちり光ります。
鏡面どんとこいです。
ケアさえすれば
デリケートに扱う必要もありません。
「高級靴にそんなに興味はないけど
1足くらいはきちんとした本格靴を
持っていたい」
っていう方には最高です。
本題終了。
・・・・・・・・・・・・・・・
【今日のおすすめの1足】
は
おやすみします。
それどころじゃない。
今日の20時から
祭りだ・・・・・。
今日から8日間だけ開かれる。
ミスターミニットの神企画。
・JRオールソール
・送料無料
・磨きのサービスつき
が、
13321円。
【スーパーSALE 30%OFF】 MISTER MINIT ミスター ミニット 靴修理 メンズ 靴底まるごと交換【革】+磨き 1足SDGs オールソール ビジネス ソール レザー
参考までに
私の勤務してる店でおなじことをやると
2万は確実に超えます。
それでやっと採算がとれる。
つーかもうJRソールの在庫ないし。
(JR社は去年廃業してます)
今日、都内の
とあるミスターミニットさんに
客のふりして伺いましたが
やっぱり店舗にも
JRソールはありませんでしたね。
あくまで推測ですが
たぶんJRソールの
在庫一掃セールなんではなかろうか。
あれって生モノで
数年間も大事にしすぎて
乾燥しすぎると割れるんです。
履いていれば適度に水分をすうので
割れたという話は聞いたことがありませんが。
しかし疑問は残る。
①マッケイもありなのか
②マッケイならJRソールは不利
(硬すぎて糸が切れることがある)
③伏せ縫いは追加料金でアリなのか。
以上をメールで問い合わせました。
きのう
ミスターミニット様から
丁寧なご返答がありまして。
その内容がヤバい。
①マッケイもOK!
②JRが希望じゃなければイタリアの
より柔軟性のある素材指定もOK。
値段は同じ!
備考欄に必ず書いてください。
③伏せ縫いは
追加料金なしでやります!
ただし備考欄に必ず書いてください。
・・・・・・・ヤバくない???
いや・・・・ヤバいんですよ。
同業者として。
しかも店舗でやるんではなく
オールソール専門のチームが
やるそうです。
率直に思いましたね。
ミスターミニットさん、
大丈夫だろうか・・・。
8日間限定の祭りです。
レンデンバッハ(JR)ソールと
ヒールでリペアできる
おそらく最後の機会でしょう。
セメントはセメントで。
マッケイはマッケイで。
グッドはグッドで。
伏せ縫いは伏せ縫いで。
すべて同価格。
他社に身を置く私としては
直近ならばイヤな企画ですが…
業界全体でみれば
オールソールデビューの
最高のチャンスです。
これでオールソールの良さに目覚めて
比較で他社にも来ていただければ
ウィンウィンです。
たぶんミスターミニットさんも
自分だけ生き残るのは逆に不利って
わかっててやってるはずです。
発案者天才か。
なにげに私も
敵陣視察でミスターミニットさんの
オールソール専門チームを
会社負担で利用したことがありますが
・・・・正直うまいです(悔)。
クイックリペアとは別次元ですね。
本題のスコッチグレインより
もっと強い材料で
はるかに安い(8日間限定ですが)。
悔しいですが
おすすめです。
・・・・・・・・・・・・・・
それではまた明日!
(バーは臨時休店!)