毎日靴ブログ@元・靴設計士 兼 元・靴修理人 兼 現シューフィッター 兼 靴マニアの こまつです。

東京某所で靴修理やってました。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと毎日書いていきます。修理は9月で退職。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。HPはこちらhttps://sf-komatsu.com/

288 続・コム〇イズムの闇を暴く。

「できるーーーー!」

(できるーーーー!)

「やれるーーー!」

(やれるーーーー!)

「いけるーーー!」

(いけるーーー!)

朝からうっせえわ。

こんばんわ。

靴修理人 兼 シューフィッター 兼

靴マニアブロガーのコマツです。

「足と靴の無料相談@毎日靴ブロガーのコマツ

@PUfuv  名義で

ツイッターもやってます。

おととい思いがけない方向から

4か月前に書いた「コムサの闇を暴く」の

ブログがツイッターを通して

新しいかたにたくさん読んでいただきました。

ありがとうございます!

ホントにコムサ〇ズムって嫌われてるんですね。

わかる。

でももう悪く言わないで!

ということで、さくっと

コムサの闇を暴く第二弾、

やっていきます。

こういうの読みたいんでしょ?

書くから。

小出しに、じっくりとね・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前回のあらすじを4行でまとめます。

・日本製を名乗っているが実は

「ノックダウン製法」で実質海外製

・天然革を名乗っているが再生革

・ありえない原価コスト

の話でした。

今日は拉致の話をしようか。

・・・・・・・・・・・・・・・

私は販売員、やったことありません。

20年以上前に設計に携わっただけ。

もちろん今はこんなことないでしょう。

もちろん今はこんなことないでしょう。

(2回言った)

20年前の話です。

私は神奈川県某所の倉庫のなかにいました。

きったねえ 簡素なホテルを

重要取引先であるファイブフ〇ックス様に

ご用意して頂いて、2泊3日の作業です。

ホテル代は、こちらもちです。

釘出の検品×2万足。

「釘出(くぎで)」とは。

靴つくるとき、中底と木型を

釘もしくは

超巨大なホチキスで片足3点とめます。

ソース画像を表示

このように止めないとずれてしまいます。

で、アッパーを釣りこんだら

手製靴でも大量生産品でも、

このタイミングで

必ず釘をぬきます。

じゃないと底をつけたあと、

木型が抜けなくて大変なことになるからです。

もっとたいへんなのは、

釘をぬいたつもり、

もしくは

ぬいたはずなのに折れたりした場合。

お客さんの足にささります。

弁償代。治療代。

そして取引先への迷惑料。

ガチで1千万単位でメーカーがかぶります。

釘1本で1千万。

興奮するでしょ?

国内工場で落とし前つけるんならわかる。

でもコム〇みたいにノックダウン製法の場合、

中国で釘をぬくんです。

木型はめたまま輸入すると、

とんでもない重さになりますからね。

で、大阪でパートのおばちゃんが

底をつけて

「靴むき出し」の状態で

ファイブフォック〇様に納品。

メーカーの仕事はここまで。

仕上げ(汚れ落としと、中敷き貼り)と

箱詰めは、ファイブフォック〇様の

神奈川県某所でやります。

「MADE IN JAPAN」のシールを

びしっと貼り、

最後にここで釘出の検品をします。

新品の靴って、紙つまってるでしょ?

あれ入れるときに、素手で中底をさわって

釘が出てないか確認します。

ファイブフォック〇様の仕事なんです。

でも。電話が鳴るんですよ・・。

「おまえらのとこの靴から釘!すぐ来い!」

通話3秒。

で、

夜中でも神奈川まで行って、

2万足を1足1足全部箱から出して、

なぜか設計担当の

たぶん一番関係のないであろう

私が検品するんです。

会社命令で経費削減のため、

当時一番若手の私ひとり。

夜中に着いて、作業は朝5時から。

ファイブフォック〇様もいらっしゃいました。

白髪のジジイ。

「手間とらせやがって」みたいな感じで

怒られました。

昼くらいから、もう2人きました。

2人からも、また怒られました。

で。

ファイブフォック〇様の担当者×3名は

雑談しながら私をずっと監視してるだけ。

お前らの仕事やんけ。

 

 

まあ・・・・

私が当時就職してた会社もわるいんですよ。

なんも言えないわけですから。

きったねえ 簡素なホテル代も自腹です。

で、電話をとった事務所から帰宅もできずに

車で直行なんで、着替えもありません。

 

100均でパンツと靴下を買うしかない。

会社からカネも出ないし、何日とまるか

わからないんで、コンビニのパンツなんて

高くて買えないんです。

ちょっと待って。

書いてて涙が出てきた(笑)。

まーいいや。

100均のパンツ。

履いたことある?

すごいチェック柄か、白ブリーフの2択。

どっちを買ったのかは、ご想像におまかせします。

白ブリーフはくと、突然AV感でますよね。

失礼。

そんなパンツをはきながら、1足1足検品しました。

ただ、作業はさすがに私ひとりじゃなく、

若いにーちゃんがもう二人いました。

昼飯の時間はなかったんで、

休憩時間にちょっと会話をしました。

「(一応体裁上)ご迷惑をかけて、すみません」

そしたら・・若いにーちゃん二人も、

なんとそれぞれが初対面で

倉庫の人じゃないんです。

「いや・・自分たちもなんかいきなり

ショップから車に乗せられてきたんですよね」

販売員!

しかも拉致じゃん!

ガチ拉致じゃん(笑)!

「まじっすか」としか

言えませんでした。。。

・・・・・・・・・・・・

現在。

ところで私の会社にもとコムサ

販売員がいます。

先輩としていろいろ聞かなければならない。

ヒワタリ君(以下:ヒ)に

いろいろ聞きました。

コ「あの朝のうるっさい掛け声、なんなの」

出だしのあのコールのことです。

「出来る~~~~~~」
「やれる~~~~~~」
「いける~~~~~~」

ヒ「もうあれ絶対なんすよ。リーダーとか

決められてて、あれガチです」

コ「意味は・・・」

ヒ「ないです」

コ「服は」

ヒ「社販はききますが、自腹で強制です」

コ「ファミリーセールって百貨店で

やってるけど」

ヒ「半分、社員だと思います」

あれ・・・・また涙が・・・

今日はこのへんで切り上げます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

【今日のおすすめの1足】

コムサの革靴が15000円かー。

そんなにカネかけんでも、

11800円で、ここまでできます。

ゴアテックスで天然革。

歩きやすいし、リペア可能なEVA底。

「テクシーリュクスのダブルモンク」

 

   【取寄せD】texcy luxe GORE-TEXモデル ダブルモンクストラップ ビジネスシューズ BLACK TU-8004 3E 24.0cm/29.0cm【送料無料(北海道は1650円、沖縄は3300円(税込)加算)】 楽天で購入

なんでこんなに安いのか先に言いましょう。

カンボジア製だからです。

でも、クオリティは高い。

以前にも書きましたが、

カンボジアバングラデシュなどは

「特恵国」といって、

関税がゼロ。

https://hunade.com/kawagutsu-zeiritsu

簡単にいえば、

発展途上国だから、

支援の意味で関税ゼロ」

と解釈してOKです。

なので、革靴においては

中国は「発展途上じゃない」ので

がっつり関税がかかり、

結果「ノックダウン製法」などという

やっちゃいけない抜け道ができたんです。

話をもどしますが、

アシックスのテクシーリュクス、

けっこう最近リペアにきますので、

じっくり手に取って観察できます。

値段のわりに、モノはいい。

「不良品でこわれた!」じゃなく、

「カカトが減った」とかの王道のリペア。

そしてちゃんと直ります。

特にダブルモンクは、スコッチグレインあたりでも

トラブルが多い。

いちいちベルトのバックルをゆるめないので、

すぐバックル裏のゴムが切れる。

これで2000円です。

両足で4000円です。

ちーん。

ありがとうございます。

(10万以上のハイブランド

ゴムではなく、容赦なく革なので

都度ゆるめたり締めたりがあたりまえ)

テクシーリュクスははてしなく庶民派なので

ゴムの位置を分散させて

ずぼずぼ靴ベラ1本で履いても

なかなか壊れない。

値段が値段だけに、ちょっとミシンの

ピッチが粗いとかはご愛嬌ですよ。

鏡面磨きができないのも仕方ない。

でも、ここのブランドにそこまで求めちゃ

ダメ。

なんていうか・・・

ホンダの「スーパーカブ」みたいな存在。

ソース画像を表示

どうやっても走る。

ベトナムでこわれても大丈夫!

・・・・・・・・・・・・・・・

それではまた明日!