これ、正真正銘のレッドウィングのシューズです。あとで解説します。
いまさらですが、
レッドウィングはメーカーの名前でもあり、
アメリカの片田舎の小さな町「レッドウィング・シティ」のことでもあります。
みなさんご存知とは思いますが
粋なことに、
東京の「赤羽」と「レッドウイングシティ」って姉妹都市なんですよね。
・・・・嘘です。
こんにちは。
靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニアのコマツです。
日本だと、レッドウィングとは
これや、
これや、
このへんじゃないですか。
でも、現地だとレッドウィングは
もう少し現場寄りの靴を主につくってるんです。
コマツ的にはそっちのほうが全然おもしろい。
たとえば。
これ、ガチンコの現在系の
安全靴です。セメント製法で、ウレタン底。
グッドイヤーで、EVA底のアイリッシュセッターからは
考えもつかないでしょう?
鉄板じゃなく、軽いカーボンのつまさき。
火花から引火しない静電気防止。
これがウンチクが通らないガチブーツですよ。
199ドル。
21,000円くらいですね。
次いきます。
お、ペコスですね。なんの靴だと思います?
これは、
石油・ガス産業、建設、製造、鉄道全般に使う
リアル・ワークブーツです。
ごめん、書いてて自分でもよくわかんない。
とにかく、なんでも使えるワークブーツということなんだと思います。
でもなんか、「泥臭い」いいオーラ出してませんか?
つま先は鉄芯入り。
264ドル。
27,000円ですか。まあまあいい値段ですね。
そしてこれもウレタン底でセメント製法。
そして、レッドウィングでの成長株が
意外にもハイキングシューズ。
・・日本のワークマンがアパレルで成功してるみたいな感じに似てますね。・・
こんなハイキングシューズもつくってます。
そして冒頭のこれ。
これもハイキングシューズです。
ハイキングシューズでありながら、
トウにはカーボンが入っていて(安全靴だ・・)、
紐のかわりにダイヤルでロック・リリースするBOAシステム。
加えて足首回りはいわゆるハラチシステム。
このへん、日本では売ってないので、
興味のある方は個人輸入されるのもいいんじゃないでしょうか。
佐川急便みたいに、安全靴なのにダッシュしなきゃいけない人にはもってこいだと思います。
アメリカ本社(英語)のHP貼っときます。
靴下なんかも売ってて、楽しいですよ。
個人的に惹かれたのは、
リアルモカシンの脱力ブーツ。
底、薄っ!
でもこれは確信犯です。
底が薄いからこそ地面の触感がダイレクトに
伝わるんですよ。
ポストマンシューズと同じNo.220の木型をつかった
い~~~い感じの武骨なビジネスシューズ。
ステッチ雑!
機会で「バスン!」と開けたような6アイレット。
でもそれがいい。
あと、これ!
「アッパーはローテク、ソールはハイテク」
みたいな流れがスニーカー界ではあるでしょ。
これ、真逆。
ソールがローテクで、アッパーがハイテク。
ソールはこれ以上いじりようがないんでしょうね。
これで電柱登ったり、電気がビリビリ流れてるようなところを
歩くわけですから。
でも、アッパーはベロがふかふかだったり
足首の一番曲がるところにきっちりスリットが入っていたり、
「機能美」そのもじゃないですか。
いいわあ・・・。
モデル名も「Work – Style 2418」。
へんな愛称がないのも潔い。
お値段が299ドル。
31,500円ですか。
いやいやいや、でもそこらへんに転がってる
アイリッシュセッターより全然カッコよくないですか?
・・・・・・・・・・・
熱くなってしまいましたね。
またの機会に書きますが、1000マイルブーツで有名な
ウルヴァリンなんかもハイテクシューズを
出してるんですよ。
安定が一番危険ということを、肌とデータで
感じてるんでしょうね。
それではまた明日!