こんにちは。
靴修理人 兼 シューフィッタ― 兼 靴マニアのコマツです。
タイトルにもありますが
今回ちょっと
セクハラな感じの文章も出てくるので
なんかすいません。
こないだ、学生時代にロンドンの
ジョンロブに行った話をしましたが、
今日は同じイギリスの靴の本場・
ノーサンプトンの方の話です。
学生時代に土方のバイトでカネ貯めて、
1999年から1年ほど、ノーサンプトンの
靴学校に通ってました。
のかたわら、
週末を利用していろんなメーカーに
アポ取って見学させてもらいました。

エドグリ、チャーチ、トリッカーズ、
ドクターマーチンなどなど。
なぜかわからないんですが、
だいたいの工場の職人さんが働いてる
背中越しの壁に、いろんなポスターが
貼られてるんです。
サッカーチームのポスターと、
ポルノ。
工場によってランクがちがったので、
今日はそのへんを暴露していきます。
あくまで1999年当時の話です。
(でもたぶん今もかわってないだろうな・・)
①エドワードグリーン
☆☆☆
まだアンドリュー社長がご存命で、
工場もまあまあキレイでした。
職人さんのエプロンは汚かったですが、
みなさん黙々と作業されてました。
ちょっと質問とかできない感じ。
ポスターは無し。
同じ。薬もなければ毒もない。
あんまり印象のこってない。
②チャーチ
★☆☆
工場の中は、まず広い。
エドグリに比べると、ややリラックスした雰囲気。
職人さんにもタイミングを見はからって
質問できました。
なんていうか、教科書通りの
「きちんとした」答えが返ってきます。
最初に違和感を感じたのは
「きちんと」答えてる職人さんの背後に
A1サイズくらいの
のポスターがばしっと貼られていたことです。

ちょうど人気絶頂期でしたからね。
「あ、好きなんだなー」
くらいの感覚でいました。
そのあとの工場を見るまでは・・
③トリッカーズ
★★☆
ここも広い・・・
そしてユルい・・・。
映画の撮影でちょいちょい使われたり
してますからね。
職人さんは、ちゃんと仕事しながらも
たえず喋ってる感じ。
仕事はきっちりやってるんですよ。
眼を見りゃわかります。
質問には、1に対して5くらい答えてくれます。
「なんで日本人とイタリア人はこんな
くそだせえカントリーブーツを買うの?」
と聞かれた時には、
(いや、それお前の仕事だろ)と思いつつも
「そんなことより、そのエアマックスかっこいいね」
みたいな感じで華麗にかわしました。
そして彼の背後。
および各部屋の、それぞれの職人さんの背後に
貼ってあるポスターは・・
トップレス。
(下は履いてる。)
しかも、各部屋にもれなく。
サイズとしては・・HとかGくらいでしょうか。
デカさが正義でしたね。
ここで「おおっ?」と気づいたんですよ。
あ、男の職場なんだなって。
ポスターに見とれてた私に、
「いいオンナだろ?パメラ・アンダーソンって
いうんだ。(うんたらかんたら)」
と、靴以上の解説をしてくれました。
おかげさまで今でも名前おぼえてますよ。

(↑パメラさん。トップレスまではOKな方
だったみたいです。)
クロージング(製甲)の女性陣の部屋には
バックストリートボーイズのポスター。
こちらは、服着てましたね。
④ドクターマーチン
★★★★★★
いやいやいやいや。
いやいやいやいやいや。
そりゃ工場つぶれるわ。
(正確には一部はまだ
MADE IN ENGLAND のラインを守るために
生きてますが、
現在のマーチンはほぼ中国製です。)
ポスターの話ですが、
各部屋っていうか、
あんまり関係なしに
縦横無尽に貼られてました。
(たとえばトイレにも。)
度数からいうと・・・
なんていうか、
全開////。
海外なんで、モザイクなしです。
ま、ある意味健康的でしたね。
工場の中は・・
北斗の拳のモブキャラがたくさんいました。

1時間に一回はベルが鳴って
「ティ―タイム」になるんですが、
笑えたのが
モブキャラたちがちゃんと
ティ―を飲むんですよ。
コーヒーとか、コーラじゃないんですよ!
使い捨てのうすっぺらいプラのコップで
無料で配られるんですが。
フツーにおいしかったです。
あ、
時効だと思うんでチクりますが
可燃物満載の工場の中で
みんなタバコすってましたよ。
いやいや、タバコにミルクティーは
あわんだろ、とは思いましたが、
文化の違いでしょうね。
靴の質問どころか、
ちゃんと監督やってる?あいつはF〇〇〇
(うんたらかんたら)」

みたいな質問の圧がすごくて、
帰りのバスまで工場の外で寒さに震えながら
これが・・・イギリス・・・
と、いい感じに感動してました。
でも、あいつらに桜樹ルイのポスターあげたら、
いい勝負できるな、とも思いました。
うん。
いい経験だった。
それではまた明日!