こんにちは。
靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニアです。
タイトルの「パクられた」は、デザインのことです。
(窃盗にあった世界一の方は知りません。)
革靴なんてどれも一緒じゃん、って思うでしょう?
でも、シンプルゆえに丸パクリは一種の名誉です。
それがイギリスの名門(ただしプラダの傘下)チャーチの
「シャノン」という超高級モデルです。1970年生まれ。
チャーチの中でもぶっちぎりで一番売れてるドル箱モデルです。
これが約9万。
そしてこちらは日本のリーガル。
こちらも80年代から今日までずーーーっと売れてる
「リーガル2236」。
3万円。
リーガルの人に聞いたら、今でもコンスタントに
年間1万足売れてるそうですから、単純計算で累計40万足・・。
90年代は数倍売れてたそうですから、おそらく70万足くらい
売れたんじゃないか、とのことです。
そして私いちおしのジャランスリワヤ。
4万円。
画像だと・・わかりづらいですね(笑)。
リーガルもジャランも、あきらかにシャノンをパクってます。
リーガルの「2236」に至っては
いかにシャノン(ぽい)を安く提供できるか、
にこだわってるところも明らかにあり、
結果リーガルを代表する顔になりました。
値段の差はというと、
シャノンの革はベビーカーフ(赤ちゃん牛の革)で、
リーガルはステア(生後3年以上たった牛の革)。
シャノンは革底で、リーガルは「革に模したゴム底」。
そしてイギリスからの輸入関税が+20数%。
2236はマイナーチェンジをくりかえしていて、
チャーチがプラダに買収される前(20年くらい前)までは、
マジで木型・ステッチワーク・底面の意匠まで
見事なまでに「丸パクリ」でした。
現行モデルはたぶん訴訟がこわくて雰囲気だけ寄せてますね。
でも9万の靴は・・・なかなか買えんでしょう。
ぶっちゃけシャノンもお世辞にもはき心地がいいとはいえません。
長くなったので締めますが、
リーガル、グッジョブです。
ではまた明日!