元・靴設計士 兼 現・靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニアのコマツです。

東京某所で靴修理やってます。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間ほど靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと書いていきます。

39 ホーキンスにもたまに当たりがある

ABCマートのホーキンス、ひとつ良い靴があります。

スニーカーではありません。紳士靴のビジネスシューズの方です。

それが、「ホーキンスプレミアム クールシリーズ」です。冬以外年間通して売られています。

靴底に穴が開いてます。

もう一度言いますが、靴底に穴が開いてます。さすがに空きっぱなしだと危険なので「すのこ」みたいなプラスチックの板で覆われてはいますが。

中敷きがメッシュで、靴が蒸れません。「蒸れにくい」じゃなく「蒸れない」んです。足をブンブン回すと、歩かなくても空気が靴底からめちゃくちゃ入ってきます。

これのなにがすごいのか。

ジオックスとか、コールハーンあたりが「空気は通すけど、水は通さない」靴でさんざん苦戦して、値段も高いです。で、やっぱり蒸れます。

ホーキンスの振りきったところは、「雨の日は水が入ってくるので履かないでください」と明言しているところです。なにそのコロンブス的発想。

もう15年くらいシリーズ化してますが、水虫の人、汗っかきの人、蒸れるのが嫌な人は、雨の日でも、冬でも全然履いています。値段も定価だと1万2000円くらいですが、しょっちゅうセールやってるので、アンダー1万で手に入りやすいです。

ちなみに元ネタがあります。2005年くらいから始まったアディダスのクライマ・クールシリーズです。

底面も含め、360度どこからでも空気が入ってきて涼しい、というモデルでした。最近見なくなりましたが。スニーカーだとアッパーのメッシュの進化がすごいので、底裏の穴はそんなに必要なくなったと思います。

ホーキンスプレミアム クールシリーズは、意外とヒールの修理で持ち込まれますが、両足で2500円くらいで修理可能です。

これのパンプスバージョンが出ないか待ってるんですが、構造的に難しそうですねえ。。作れば絶対売れると思うんですが。

では今回はこのへんで!